滑舌改善して自信を持って対話をする方法5つのコツ

2021/06/12

投稿者: 河野ひかり

滑舌改善して自信を持って対話をする方法5つのコツ

滑舌が悪いと、話の内容が伝わりにくく、日常生活や仕事などでミスやトラブルが起こる場合があります。

「話がよく聞き取れない」「滑舌が悪い」などと指摘されると、話し方に自信を失ってしまい、人前でうまく話せなくなってしまうことも。

滑舌は適切なトレーニングを行うことで改善できますので、話し方に自信を持てなくなっている方や、コンプレックスを感じている方は、早速滑舌の改善に取り組んでみましょう。

今回は、滑舌を改善する方法と、滑舌の改善が未来に及ぼす影響についてまとめました。

滑舌改善の方法5選

滑舌改善の方法には複数の種類があります。

いずれも自宅で行える方法ですので、自分のライフスタイルに合わせて日常生活に取り入れていきましょう。

1. 基本の発声練習

発音のポイントである母音は、口の形や動きによって聞こえ方が変化します。

滑舌の悪い人は口の動きが小さく、かつ少ない傾向にありますので、まずは基本の発声練習「あえいうえおあお」からスタートするのがおすすめです。

発声練習をする時のコツは、喉ではなく、お腹からしっかり声を出すこと。

「あ」「え」と一語発声するたびに、お腹を凹ませることを意識すると、自然と腹筋を使った発声を行えるようになります。

イメージしにくい時は、おへそから指3~4本分ほど下にある「丹田」というところを指で軽く押さえたまま発声すると、お腹に力が入っている状態を意識できます。

「あえいうえおあお」も流れるように発声するのではなく、「あ」「え」「い」「う」「え」「お」「あ」「お」と一語ずつ、しっかり区切って発音しましょう。

これをカ行・サ行…と続けて、ワ行までを1セットとし、日課として続けていきます。

2. 母音法トレーニングを行う

母音法トレーニングとは、すべての言葉を母音に分解して発音練習する方法のことです。

たとえば「ありがとうございます」を母音に分解すると「あいあおうおあいあう」になります。

この母音をはっきり聞こえるように練習した後、同じイメージで「ありがとうございます」と発声すると、歯切れが良く聞き取りやすい声を出すことができます。

母音が不明瞭でぼそぼそとした声になってしまう方は、よく使う単語をピックアップし、母音に分解→練習を繰り返すと、日常生活でもハキハキと発声できるようになるでしょう。

母音が明瞭になると、たとえ大きな声を出さなくても相手に話の内容が伝わりやすくなるので、声量が小さな人にもおすすめです。

3. 舌トレーニングを実践する

舌トレーニング

滑舌が悪い人は、文字通り、舌を滑らかに動かすことが苦手です。

舌の動きに良い・悪いなんてあるの?と思われかもしれませんが、実は舌の動きは「舌筋」と呼ばれる複数の筋によってコントロールされているため、舌筋の強さによって舌の動きに大きな差が出ます。

舌筋が弱い人は舌の動きも遅いため、ろれつが回らなかったり、舌足らずな話し方になってしまいます。

舌筋は他の筋肉同様、筋トレで鍛えることができますので、ハキハキと話せない方は以下の手順で舌トレーニングを実践してみましょう。

  1. 口を閉じたまま、舌を下唇と舌の歯茎の間に差し入れる
  2. 舌先に力を入れ、舌の歯茎の端から端まで、ゆっくり滑らせるように移動させる
  3. 3往復したら、上唇と上の歯茎の間に舌を差し込み、同じ要領で3往復する

声を出さず、舌だけを動かすトレーニングなので、他の作業を行いながら気軽に実践できるところが特徴です。

4. 表情筋を鍛える

発声は舌の動きだけでなく、口の動きにも大きく影響されます。

口の動きは顔全体に走っている「表情筋」によってコントロールされているので、滑舌の悪い人は舌トレーニングとあわせて表情筋トレーニングを行うのがおすすめです。

ここでは今すぐできる表情筋トレーニングの方法をご紹介します。

  1. 母音(あいうえお)を一語ずつ、限界まで大きく口を開けて発声する(声を出さなくてもOK)
  2. 口の形は一語あたり1~2秒キープする

以下は割り箸を使ったトレーニング方法です。

  1. 割っていない割り箸を横に持ち、真ん中あたりを歯で噛んでくわえます。
  2. 「いー」と言いながら、首を左右にゆっくり回します
  3. 顔を正面に戻し、「うー」と言いながら5秒間静止します
  4. 2)~3)を1セットとし、3セット繰り返します。

2)と3)では、首を回している途中で声が途切れてしまっても、口の形は「い」または「う」の状態をキープしましょう。

5. 早口のクセを治す

滑舌が悪い人は話し方に自信がないため、「早く会話を終えたい」と思うあまり、つい早口になりがちです。

しかし、もともと口や舌の動きが鈍い人が早口で話そうとすると、さらに舌がもつれ、言葉が不明瞭になってしまいます。

負のループに陥らないためにも、早口を自覚している人は、話すスピードを意図的に緩めるよう意識しましょう。

目安としては、1分間に約300文字を読むくらいのスピードを意識すると、言葉を聞き取ってもらいやすくなります。

手元にある本などから300文字前後を抜き取り、ストップウォッチで時間を計りながら読むようにすると、ちょうど良いスピードをつかむことができます。

滑舌改善が話し方に与える影響

滑舌改善すると、人前で話すことにコンプレックスを感じなくなるため、話し方にも大きな変化が現れ始めます。

まず、「うまく話さなければ」「聞き取りにくかったらどうしよう」という焦りや不安がなくなるぶん、早口や尻すぼみなどの悪癖が改善されます。

最初から最後まで、一定の声量とスピードを保ちながら話せるようになるため、相手から聞き返されたり、内容が誤って伝わったりするリスクが激減します。

また、話し方に自信を持てるようになると、自然と声に張りが出て、ハキハキと明るい印象を与えられます。

会話にも余裕が出るので、相手とスムーズにコミュニケーションを取ったり、うまい切り返しを行ったりと、話の質も高めることができます。

滑舌改善から見えてくる未来像

インタビュー

滑舌改善に成功すると、それまでは考えもしなかった未来や夢が見えてくるようになります。

たとえば、滑舌の悪さが原因で特定の職業を諦めていた人も、「アナウンサーになりたい」「接客の仕事に就きたい」といった夢を叶える道が見えてきます。

接客をともなわない仕事でも、就職活動の面接ではやる気や明るさなどが重視されますので、希望の仕事に就ける確率がアップします。

プライベートでも、友達づくりや仲間づくり、恋人づくりなど、コミュニケーション能力を求められる場面で積極的に会話できるようになるので、私生活の充実も期待できます。

このように、滑舌を改善すれば公私ともに大きなメリットを得られますので、「たかが話し方」と軽んじることなく、滑舌改善にしっかり取り組んでみましょう。

滑舌は日々のトレーニングで改善できる!

口や舌の動きが悪いと、一語一語をはっきり発音するのが難しく、会話に支障を来す場合があります。

生まれつき滑舌が悪いという方もいますが、舌トレーニングや表情筋トレーニング、母音法トレーニングなどを実施すれば、発音や発声に必要な筋肉を鍛えることが可能です。

滑舌改善に成功すれば、日常生活はもちろん、仕事面にも大きなメリットがありますので、滑舌の悪さにコンプレックスを抱いている方は、早速滑舌改善に取り組んでみましょう。

各種トレーニングは自宅でも行えますが、より短期間で効率よく改善したいのなら、本格的なボイトレを行っているスクールに通うことをおすすめします。

Beeミュージックスクールでは、滑舌の悪さに悩んでいる方のために「滑舌改善コース」をご用意しております。ひとりひとりのお悩みを丁寧にカウンセリングしたうえで、滑舌の悪さの原因に合わせたレッスンやトレーニングを実施いたします。

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大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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