話し方に抑揚をつける方法や習得するメリットを解説

2021/06/12

投稿者: 河野ひかり

話し方に抑揚をつける方法や習得するメリットを解説

スピーチやプレゼンを聞いていて、退屈な思いをしたり中身がイマイチ頭に入ってこなかったりといった経験をお持ちの方は多いと思いますが、いざ自分が話す立場になると、聞きやすく分かりやすい話をするのは難しいものです。

聞き手を惹き付けて伝えたい内容をしっかりと伝えるためには、抑揚のついた話し方を意識しなければなりません。

本記事では、話し方に抑揚をつける際に意識しておきたいポイントや、話し方に抑揚をつけることのメリットなどについて解説します。

話し方に抑揚をつける際に意識しておきたい4つのポイント

ビジネスマンの男性

話し方に抑揚をつけるといっても、コツも知らずにいきなりチャレンジするのはなかなかハードルが高いです。

話し方に抑揚をつける際には、以下に挙げるようなことを意識しておくとよいでしょう。

  • 話すスピードにメリハリをつける
  • 声の強弱にもメリハリをつける
  • 間をうまく利用する
  • 話す内容に合わせてジェスチャーを付け加える

それぞれのポイントについて、説明します。

1.話すスピードにメリハリをつける

話すスピードにメリハリをつけることは、話し方に抑揚をつけるうえでは非常に重要です。

とくに意識して聞いてほしい部分はスピードを落としてゆっくり話し、そうでない部分はさらっと流すように話すことを心がけるとよいでしょう。

全体的な速さとしては、聞き手にしっかり聞き取ってもらえる速さを意識しながら、そのなかでスピードメーターを速いほうや遅いほうに少しずつ調節するような意識を持つと、メリハリをつけやすいと思います。

2.声の強弱にもメリハリをつける

声の強弱も話し方で大事な要素のひとつなので、話すスピードにメリハリをつけるのと同時に、声の強弱にもメリハリをつけることを意識しましょう。

聞き手に意識してほしい部分では声を大きく、その周辺の言葉は少し声を小さくすることで、メリハリの効いた話し方になります。

声の強弱は少し間違えるとうるさかったり、逆に聞き取りにくくなってしまったりするので、慣れないうちは人に聞いてもらって感想をもらうとよいでしょう。

3.間をうまく利用する

話の途中で間をうまく作ることも、話し方に抑揚をつけるためには意識しておきたいポイントです。

間の開け方にはちょうどいい長さがあり、それより長くても短くても、聞き手はなかなか話に集中しにくくなってしまいます。

間をどれくらい空けるかの感覚はなかなかつかみにくいので、抑揚のついた話し方ができていると感じる人の話し方を参考にしつつ、自分のスピーチを録音して聞き返すなどして、少しずつ感覚をつかんでいくとよいでしょう。

4.話す内容に合わせてジェスチャーを付け加える

話し方の話からはすこしずれてしまいますが、話す内容に合わせてジェスチャーを加えることも、メリハリをつけるという観点からは効果的です。

「~には○○、××、△△の3つの方法があります」などというような話をするときに、3つをそれぞれ列挙するタイミングで、指を1本ずつ上げていくようなジェスチャーが分かりやすいでしょう。

聴覚だけでなく視覚にも訴えることで、自然と内容が耳に入ってきやすい話をすることができます。

話し方に抑揚をつけることの3つのメリット

話し方に抑揚をつけられるようになると、話の内容自体は同じでも聞き手に与える印象は大きく変わります。

話し方に抑揚をつけることのメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 相手を惹きつける話し方ができる
  • 強調したい内容を際立たせることができる
  • 洗練されていて説得力のある印象を与えられる

それぞれについて、説明します。

1.相手を惹きつける話し方ができる

抑揚がなく平坦なのっぺりとした話し方では、相手もなかなか話を聞くことに集中できません。

抑揚があってメリハリの聞いた話し方は、自然と相手を惹きつけられるので、話の内容をしっかりと理解してもらいやすくなります。

そのため、仕事で営業トークをしなければならない人や、意中の相手を落とそうと思っている人は、ぜひとも抑揚のついた話し方をマスターすべきと言えるでしょう。

2.強調したい内容を際立たせることができる

話し方に抑揚をつけるためには、先ほどお伝えしたように話すスピードや声の強弱にメリハリをつけることになります。

そのため、話の中でもとくに強調したい内容を、自然と際立たせることができるようになります。

重要なポイントが際立っている話とそうでない話では、一定期間が経過したあとに頭の中に内容が残っている度合いが大きく異なります。

そのため、営業職や教師の人はとくに抑揚をつけた話し方を意識することが重要です。

3.洗練されていて説得力のある印象を与えられる

抑揚のついた話し方で話をされると、聞き手も自然と引き込まれていくので、話自体が非常に洗練されていて説得力のあるものだという印象を与えやすいです。

また、そういった話ができるのも話者の人が優れているからだというように、話し手自体の評価につながる場合もあります。

話し方ひとつで自身の評価まで向上するのであれば、抑揚のついた話し方をマスターしない手はないでしょう。

話し方に抑揚をつけることでプレゼンもがより効果的になる

プレゼンテーションをする女性

抑揚のついた話し方は、家族や友人同士の会話でももちろん効果的ですが、聞き手に意識してほしいポイントを押さえてもらいやすいという点では、プレゼンで非常に効果的と言えます。

スティーブ・ジョブズのような、古今東西のプレゼンの名手と呼ばれる人々は、そのプレゼン手法が優れているのもさることながら、抑揚のついた話し方が自然とできています。

多くの人を前にしてプレゼンやスピーチを定期的に行わなければならない人ような人は、プレゼンやスピーチの評判が個人の評価・評判に直結することも多いので、ぜひ抑揚のついた話し方をマスターすべきと言えるでしょう。

話すスピードや声の強弱を意識して抑揚のついた話し方をマスターしよう

話し方に抑揚をつけるためには、話すスピードや声の強弱を意識したり、間を有効活用したりすることが重要です。

話し方に抑揚がついていると、話に相手を惹きつけることができますし、強調したい内容をしっかり伝えやすくなります。

そのため、多くの人に話をする機会の多い職業に就いている人や、プレゼンの評価や評判が自身の評価・評判に直結するような人は、抑揚のついた話し方をマスターすることを目指しましょう。

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大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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