早口を治すためのトレーニング方法4つを厳選して紹介

2021/06/12

投稿者: 河野ひかり

早口を治すためのトレーニング方法4つを厳選して紹介

話すスピードには個人差がありますが、一定以上の速さでしゃべると「早口な人」と思われてしまいます。

早口は日常生活だけでなく、仕事上でのコミュニケーションにも影響を及ぼすおそれがあります。早口の自覚がある方や、他人から指摘を受けた方は、早口を治すためのトレーニングに取り組んでみましょう。

今回は、早口を治すためのトレーニング方法や生活習慣、早口を治すメリットについてまとめました。

早口を治すためのトレーニング

早口を治すために、日課にしたいトレーニング方法を4つご紹介します。

1. 腹式呼吸を意識する

早口になってしまう原因のひとつに、「呼吸が続かない」という問題があります。

たとえば、スピーチやプレゼンなどで原稿・資料を読む際、途中で呼吸が苦しくなってくると、早く言い切ってしまおうという焦りから、つい早口になりがちです。

話している最中に息切れを起こす人は、お腹を上下させて呼吸する腹式呼吸を意識するようにしましょう。練習するときは仰向けになり、息を吸うときに限界までお腹をふくらませ、少しずつ息を吐きながらお腹を凹ませていきます。

普段から腹式呼吸を意識していれば、会話中に息苦しさを感じにくくなり、一定のペースで話せるようになります。

2. 一定のペースで話す練習をする

早口になりやすい人は、適度なスピードを維持して話す練習を行うのが効果的です。

目安としては、1分間に約300文字を話すように意識すると、早すぎず遅すぎず、ちょうどよいスピードになります。ストップウォッチで1分間を計測しながら、300文字の原稿を読む練習を繰り返すと、日常でもほどよいスピードをキープできるようになります。

あわせてメトロノームを使用すると、部分的に早くなったり遅くなったりせず、一定のリズムで話す感覚をつかみやすくなります。

自分の話すスピードがどのくらい速いかわからない場合は、自分の話している声を録音し、1分間に何文字話しているか、あるいは300文字を何秒で話しているかを計測してみましょう。

3. 間をおく練習をする

早口になる人の多くは、会話に適度な間をおかず、まくしたてるように話す傾向にあります。

間を置かずに話すのは、「つい会話に熱が入ってしまう」「会話が途切れるのが怖い」など、いろいろな理由が挙げられますが、適度な間がないと話の整理がつきにくく、かえって内容が頭に入らなくなってしまいます。

また、間のない会話は、本来のスピード以上に早口に思われてしまいがちなので、話すときは適当なタイミングで間を入れるよう意識しましょう。

どのタイミングで間を入れればよいかわからないという場合は、手元にある本を音読してみましょう。文中にある「、」や「。」などの句読点を意識して音読すれば、適切な会話のテンポやリズムをつかみやすくなります。

4. 口を大きく開けて話す練習をする

口をあまり開けずに話すと、文字から文字に移るまでの間隔が短くなるため、自然と早口になってしまいます。

逆に口を大きく開けて話すと早口になりにくいので、会話するときはいつもより口を大きめに開けることを意識しましょう。

口を動かす筋肉が硬い人はスムーズに口を開けにくいので、表情筋トレーニングを実施します。

一番簡単な方法は、口をめいっぱい開けて「あ・い・う・え・お」と発声する「あいうえお体操」を日課にすることです。それぞれの文字を発声するときは1~2秒くらいキープし、表情筋をしっかり動かすのがポイントです。

早口を治すメリット

会話

早口を治して適度なスピードで話せるようになると、以下のようなメリットがあります。

1. 相手とのコミュニケーションが円滑になる

早口で話すと、「もう一度言って?」「何て言ったの?」と相手から聞き返される頻度が高くなります。同じ会話を繰り返すと、当然話のテンポが悪くなり、相手から「この人と話すのは疲れる」と思われてしまうかもしれません。

早口を治せば、相手とスムーズに会話できるようになり、プライベートでも仕事でも円滑なコミュニケーションを築くことができます。

2. 滑舌が良くなる

早口で話そうとすると、舌がうまく回らず、言い間違いや言葉を噛むといったミスが増えます。

適度なスピードで話せば、滑舌が安定し、ハキハキとした口調で正確な内容を伝えることができます。

3. 落ち着いた印象を与えられる

早口でまくしたてるような話し方は、「せっかち」「焦っている」などの印象を与えやすくなります。

とくにビジネスでは、落ち着きのない人はマイナスのイメージを持たれる要因となり、仕事面で不利になることも少なくありません。

逆にゆったりした口調でわかりやすく話す人は、落ち着きのある大人の印象を与えられるため、相手からの信頼を得やすくなります。

早口を治すための生活習慣

デスクで悩む女性

早口をより効率よく治したい方は、トレーニングだけでなく、日常生活でも工夫をすることが大切です。

ここでは、早口を治すために意識したい生活習慣のポイントを4つ紹介します。

1. 頭の中で内容を整理してから話す

何も考えず、思いつくままに言葉を発していると、どうしても口数が多くなってしまいがちです。

誰かに何かを伝えようとするときは、まず頭の中で内容を整理し、できるだけ簡潔な言葉にまとめてから話し始めましょう。

2. 相手の話に耳をかたむける

早口でまくしたてるように話していると、相手も口を挟む余地がなく、会話が一方的になりがちです。

会話は言葉のキャッチボールが大切なので、自分ばかり話すのではなく、相手の話にもしっかり耳をかたむけることを心がけましょう。

相手の話を間にはさむようにすると、自分の気持ちもクールダウンし、落ち着いた気持ちで話を再開できます。

3. 理想とする相手の話し方を観察する

身近なところに「話が聞きやすい」と感じる人がいる場合、その人の話し方をつぶさに観察してみましょう。

普段何気なく聞き流している言葉も、あらためてチェックしてみると、「間の取り方が上手」「抑揚がついていて聞き取りやすい」など、良いところがたくさん見つかるはずです。魅力的に感じた部分は積極的に吸収すると、自分の理想とする話し方に近づきます。

身近にお手本となる人がいない場合は、アナウンサーやラジオのパーソナリティなどのプロを参考にするのがおすすめです。

4. ゆとりを持った生活を心がける

もともとせっかちな人や多忙な人は、行動だけでなく、話し方もせかせかしがちです。早口が気になる人は、あえてゆっくりした言動を心掛けましょう。

時間の流れが緩やかに感じられるようになると、話すテンポも次第にゆっくりになり、早口のクセも改善されやすくなります。

早口は毎日のトレーニングで改善できる

早口で話すと、「落ち着きがない」「何を言っているかわからない」などのマイナスイメージを持たれやすい傾向にあります。

早口は腹式呼吸や、口を大きく開けて話す練習などを行えば徐々に改善できますので、毎日コツコツとトレーニングに励んでみましょう。

より効率よく早口を治したい方は、ボイトレなどを行っている専門スクールに通い、プロの指導を受けるのがおすすめです。

Beeミュージックスクールでは、プロのインストラクターが発声から話し方まで、丁寧に指導いたします。

一人ひとりの悩みに合わせて適切なコースとカリキュラムをご案内いたしますので、早口を改善したい方はお気軽にご相談ください。

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大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校音響芸術学科卒業。

専門学校では、ボイストレーニングのベースとなる音楽理論、作曲理論、楽曲アレンジ、歌の伴奏等で必要なピアノのアレンジ、コードワークなど主に学ぶ。

卒業後、ボイストレーナーとして突き詰めるため、各分野のエキスパートに師事。並行して、ミュージシャンとしても本格始動。舞台やCM・テレビ番組などに楽曲を提供する一方、ボイストレーナーとして大手音楽スクールでレッスンを始める。テレビ番組にもボイストレーナーとして多数出演。
(ピアノ講師としてテレビ番組「お願い!ランキング」にも出演)

主な指導対象生徒は、大手事務所所属アイドル、俳優、舞台役者、声優、タレント、モデル、シンガー、バンドボーカリストから、保育士、僧侶、講演家、学者まで多岐に渡る。

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