お腹から声を出す方法がわからない方必見!感覚やコツを徹底解説
ボイストレーニング
2024/06/07
「お腹から声を出すコツが知りたい」
そういうふうにお考えの方もいると思います。
そもそも「お腹から声を出す」とはどういうことなのでしょうか?
結論から言いますと、お腹から声が出るわけではないのですが「お腹から声を出している感覚」を得ることはできます。
「お腹から声を出す感覚」が理解できると、表現力豊かに歌えるようになり、聞くひとを感動させられるようになるかもしれません。
本記事では、お腹から声を出す感覚やボイストレーニングのコツなどについてまとめました。
歌唱力、表現力をレベルアップさせたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
当記事で紹介している練習法を動画で観たい方はこちらからご覧ください。
お腹から声を出すには「腹式呼吸」がポイント!
お腹から声を出す際に意識したいのが「腹式呼吸」です。
「腹式呼吸」をすると、必ずお腹が動くのがわかります。
「腹式呼吸」は「胸式呼吸」と比べると、たくさんの息を吸って、吐くことができます。
「腹式呼吸」によって体内に取り込んだたくさんの息を吐く際に声を出すと、お腹から声が出ている感覚が得られるでしょう。
この「腹式呼吸」を使った発声方法が「腹式発声」です。
ただし、「腹式呼吸」で体内に取り込んだ息を効率よく声に変換したり、共鳴させたりするにはしっかりしたトレーニングが必要です。
ちなみに「お腹から声を出す」イメージが湧きやすい有名な歌として、ライオンキングの「サークル・オブ・ライフ」が挙げられます。
タイトルに覚えがない方も、歌の冒頭を聞けばご存知の方も多くいる、あの歌です。
【あわせて読みたい】歌における腹式呼吸のメリットとは?できているかわからないといった疑問にも回答!
お腹から声を出す5つのメリット
「腹式発声」を習得すると、「胸式呼吸」の発声時にはできなかったことができるようになります。
ここでは、お腹から声を出す5つの大きなメリットについてまとめてみました。
1. 肺活量アップにつながる
腹式呼吸は、横隔膜を動かす筋肉を鍛えることにつながります。この筋肉が鍛えられると肺活量がアップします。
肺活量は、表現力の幅を広げるためには重要なポイントです。肺活量が増えると扱うことのできる息の量も増え、ロングトーンが安定します。ほかにも、息継ぎがしづらい言葉数の多い歌詞の歌が歌いやすくなるでしょう。
2. 安定した歌声につながる
歌うときに腹式呼吸ができるようになると、歌声が安定しやすくなります。
歌を歌うときは、あらゆる場面において、吐き出す息の量やスピードをコントロールする必要があります。
音程が狂いづらくなったりリズムがとりやすくなったりするほか、長く伸ばす音を揺れない声で歌えるようにもなります。
3. 大きな声が楽に出せる
吐き出す息の量が少ないにもかかわらず大きな声を出そうとするのは非効率です。反対に、吸える息の量が多くとも、効率よく吐き出せないこともあります。
まずは吐き出せる息の量を腹式呼吸によって増やせるようにしましょう。声は吐き出すことのできる息の量とスピードに比例して大きくなります。
(厳密には、声の原音が大きくなるということです。
参考資料:倍音とは?活用方法や「よい声」を作る方法をプロがわかりやすく解説)
4. 感情表現が豊かになる
「腹式発声」ができれば、声量のダイナミクス(強弱)をコントロールできるようになります。
歌は大きな声が出せるだけでは感動させることができません。小さな声と大きな声を効果的にバランスよく使いこなすことで、表現力の幅が広がり、多くの方を感動させることにつながります。
5. ロングトーンができるようになる
ロングトーンとは、音を長く伸ばすことを指します。
「腹式呼吸」によって、吐き出す息の量とスピードがコントロールできるようになることで、揺れない、安定した声を長く伸ばすことが可能になります。
たとえば、ボーカリストのMISIAさんや吉田美和(DREAMS COME TRUE)さんは、ロングトーンを効果的に取り入れているわかりやすい例です。
「腹式呼吸」とロングトーンを習得したとき、きっとあなたは新しい表現方法を手にしていることでしょう。
【お腹から声を出す方法がわからない方必見】簡単にできる3つのトレーニング
お腹から声を出せるようになるには、まず腹式呼吸をマスターすることです。
ここでは、腹式呼吸のやり方から、実際に声を出すトレーニングまでご紹介します。
最初はわからなくても、毎日繰り返すことで確実に上達していくので、諦めずに続けていきましょう。
1. 仰向けに寝転んでみる腹式呼吸は非常に簡単です。
仰向けに寝転んで呼吸をするだけで、自動的に腹式呼吸ができるようになります。
実際にやってみると、お腹が上下に動くのがわかると思います。息を吸うとお腹が膨らみます。その際に一度息を止めてみてください。そしてそのまま喉の奥から「あー」と声を出してみましょう。息が吐き出されるのと同時にだんだんお腹が凹んでいきます。
声の大きさに関わらず、お腹の動きと声が連動するようになれば「お腹から声を出す」感覚が掴めるようになります。
2. 前傾姿勢になってみる
「前傾姿勢」も腹式呼吸の感覚を理解するのに非常に有効です。
なぜなら、仰向けに寝転ぶ方法と同様に、その姿勢を取るだけで誰もが自動的に腹式呼吸ができてしまうためです。
姿勢をよく保ち、少し前に体を傾けるだけで、仰向けに寝転んだときと同じ感覚が得られるはずです。
仰向けに寝転ぶよりも、こちらの方が歌を歌う姿勢に近いため、前傾の状態からだんだん元の姿勢に戻すだけで腹式発声のコツが得られるようになります。
3. 横隔膜を使って短く息を吐く呼吸法を身につける
実際に腹式発声しながら、トレーニングする方法をご紹介します。
ドッグブレスという方法で「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と横隔膜を使って短く声を発しながら息を吐いていきます。
息を吐いたとき、お腹が凹んでいるように動いていれば腹式発声ができている証拠です。
簡単で効果的なトレーニングなので、可能な限り毎日続けてみてください。「腹式呼吸」と「腹式発声」が自然に身についていくはずです。
以下のような練習を加えると、リズム感の強化にもつながって一石二鳥です!
- メトロノームに合わせて様々なテンポでやってみる
刻まれた音と音の間(裏拍)に声を出していく練習をする
ちなみにYouTubeで「BPM◯◯」と、数値を入れるとメトロノームやドラムなどでリズムを鳴らしてくれる動画が出てきますのでおすすめです。
お腹から声を出す方法を習得すればカラオケももっと楽しくなる!
表現力の幅を広げてカラオケで注目を集めたいのなら「お腹から声を出す」コツを掴むのがおすすめです。
お腹から声を出せるようになれば、情熱的な歌を聞かせることができたり、迫力が増したりします。。
また、感情表現も上手くできるようになるので、カラオケだけでなく、人との対話やビジネスシーンでも役立つでしょう。
「腹式呼吸」がなかなか上達しないという人は、プロのレッスンを受けてみるのもおすすめです。
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声の悩みや改善点など丁寧なカウンセリングが受けられるので、ぜひ検討してみてください。
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