「歌ってみた」動画の作り方や注意すべきことを徹底解説
上達への近道
2021/06/26
今「歌ってみた」動画が流行っていますよね。自分の歌を世界に発信できてコメントをもらえるのは楽しいですし、なかにはそこから歌手デビューするチャンスを掴む人もいます。
そこで今回は「歌ってみた」動画の作り方やメリット、作る際の注意点を徹底解説!これからやってみたいと思っていた人も、なんとなく興味があるという人も必見です。
「歌ってみた」動画の作り方
今流行りの「歌ってみた」動画の作り方を順を追って解説します。
作り方 1. 機材を揃える
歌ってみた動画を作るには機材を揃える必要があります。機材は本格的なものを揃えてもいいですし、スマホを使って簡単に作ることもできますので、好きな方を選びましょう。
本格的な機材を揃える場合はマイク・マイクスタンド・オーディオインターフェース・パソコンや各種ケーブルなどを揃えます。
スマホで作る場合は基本的にはスマホがあればOKです。スマホでも編集することはできますが、簡単に編集したいならパソコンがあると便利です。
またスマホを設置できる三脚などがあるとよりいいでしょう。
作り方 2. 音源をダウンロードする
自分が歌いたい歌の音源を探します。伴奏となる音源はネット上に溢れていますので、探してみましょう。
カラオケ音源になっているものでも、作者が「歌ってみたで使用してもOK」と書いているものだけが使用できます。
またCDに入っているカラオケ音源は「歌ってみた」動画では使用できるものもありますが、著作権が複雑に絡んでいるので避けた方が安心です。
作り方 3. 録音する
マイクやスマホを使って歌を録音します。
録音をするときに伴奏の音源が録音に入ると綺麗に編集できないので、イヤフォンやヘッドフォンを使って音源を聴き、自分の声だけを録音するようにしましょう。
録音するときはDAWソフトというソフトウェアが必要です。パソコンでもスマホでも使えますが、有料のものから無料のものまであるのでどれを使うか厳選しましょう。
作り方 4. 伴奏の音源と声を合わせる
録音できたら声を録音したDAWソフトを使って、録音した声とダウンロードした音源を合わせます。
自分で合わせることもできますが、よりハイクオリティに合わせたい人はMix師という人に依頼しましょう。
SNSなどでもMix師は依頼を募集しています。無料の場合と有料の場合があるので、しっかり確認してください。
作り方 5. Mixされた音と動画を合わせる
完成した音源と動画を合わせます。本家の動画があるならそれに音源を重ねてもOKですし、大変ですが自分で動画を制作することもできます。
本家の動画がない場合は写真などでスライドショーを作って動画を作ることも可能です。本家の動画に重ねるときは、エンコードという作業が必要になります。
これも自分でできますが、技術が必要な作業なのでエンコード師に頼んでもいいでしょう。
作り方 5. 動画をアップロードする
動画が完成したらYoutubeやニコニコ動画など投稿したいサイトに動画をアップロードします。より多くの人に見てもらいたいなら、SNSを使って拡散するといいでしょう。
これで「歌ってみた」動画は完成です。
「歌ってみた」動画の魅力、作るメリット
今たくさんの人が歌ってみた動画を作っていますが、どんな魅力やメリットがあるのかも知っておきましょう。
歌ってみた動画の魅力
歌ってみた動画はお金をかけなくてもたくさんの人に自分の歌を聞いてもらえることが最大の魅力です。
本格的に機材を揃えたり、有料のMix師やエンコード師に依頼すればお金はかかりますが、それでも自分でライブを開くことを考えたらかなりリーズナブルに歌を公開できます。
動画だと閲覧人数100人は少ないように感じてしまうかもしれませんが、現実で100人の人に歌を聞いてもらおうとすると大変ですよね。
でも「歌ってみた」動画なら、お金をかけず比較的簡単にそれができてしまうのです。人気が出たり拡散されたりすれば、もっと多くの人に自分の歌を聞いてもらうことができます。
歌ってみた動画のメリット
ただ楽しむだけに「歌ってみた」動画を始める人もいますが、「歌ってみた」動画にはさまざまなメリットがあります。
メリット 1. デビューするチャンスが掴めるかもしれない
「歌ってみた」動画をYoutubeやニコニコ動画にアップロードすると、全世界の人が見ることができます。
日本語で邦楽をアップロードしている場合は基本的に見るのは日本人ですが、英語で説明をつけたり洋楽を歌ったりすれば海外の人に見てもらえるチャンスも十分にあるんです。
そして音楽業界の人は今「歌ってみた」動画で逸材を探しています。もし業界の人の目に止まれば、そこから歌手としてデビューするチャンスもあるのです。
実際に「歌ってみた」動画からデビューした人もいますし、夢が現実になる可能性は十分にあります。
メリット 2. 一緒に歌える仲間ができる
「歌ってみた」動画をアップロードすると、サイト上やSNSでさまざまなコメントがもらえます。
ファンになってくれる人もいるでしょうが、なかには「あなたと一緒に歌いたい」とコラボをオファーしてもらえることもあるんです。
ネット上ですが一緒に歌える仲間ができるので、ツーボーカルの歌が歌えたり、ハモリを加えてもらったりもできます。
一緒に音楽を楽しめる仲間ができるとやりがいにもつながるでしょう。
メリット 3. 広告収入が入る可能性も
「歌ってみた」動画がたくさんの人に再生されれば、それが広告収入につながる可能性もあります。
初めはなかなか難しいですが、ファンが増えればたくさんの人に聞いてもらうことができ、その閲覧回数によって広告料がもらえることがあるのです。
「歌ってみた」動画を作るときの注意点
簡単に始められる「歌ってみた」動画ですが、作るときにはいくつか注意点があります。
注意点 1. 著作権に気をつける
「歌ってみた」動画の伴奏に使う曲や動画として使う映像の著作権には十分に気をつけましょう。
どの曲も動画も作り手の著作権があります。使用NGの曲や動画を無断で使用すると大きなトラブルになってしまいますから、必ず使用できるかどうかを確認するようにしてください。
また基本的にプロが作成した音源はYouTubeやニコニコ動画などの運営会社がJASRACと契約しているので、その契約に入っていれば使用することはできます。
使用料はYouTubeやニコニコ動画が払うことになるので、「歌ってみた」動画を作る人は払う必要がありません。
ただ全ての楽曲がJASRACなどの管理会社と契約しているわけではないので、契約済みかどうか調べる必要があります。
注意点 2. 購入した楽曲は使用しない方がベター
Youtubeやニコニコ動画はJASRACなどの管理会社と契約しているので、契約している楽曲であれば使用することができます。
ただそこにアレンジを加えると著作者人格権や著作隣接権などさまざまな法律が絡んでくるので注意が必要です。
素人では判断できない問題も多いので、購入した楽曲は使用せず、「歌ってみた」動画で使用可能となっている音源をダウンロードした方が安心して投稿できます。
注意点 3. SNSは管理会社と契約していない
「歌ってみた」動画で使用可能となっている音源以外でJASRACなどの管理会社と契約している動画を使用する際はさらに注意が必要です。
TwitterやInstagramなどのSNSはJASRACなどの管理会社と契約していないため、その音源を使用した動画をアップロードすると著作権を侵害してしまいます。
SNSに短めの動画をアップして閲覧数を伸ばしたいという人は、「歌ってみた」動画に使用可能となっている動画を選んだ方が安心です。
注意点 4. 協力者の名前を投稿するときに記載する
音源や動画を提供してくれた人、Mixやエンコードをしてくれた人の名前は必ず投稿するときの概要欄に記載します。有料でお願いした場合でも記載するのがルールです。
音源や動画を提供してくれた人、Mixやエンコードをしてくれた人によっては記載するときのルールを決めている人もいます。
その人たちがいなければ「歌ってみた」動画は作れませんから、感謝の気持ちを込めてきちんと記載しましょう。
ルールを守って「歌ってみた」動画を投稿しよう
「歌ってみた」動画は初心者でも簡単に作ってアップロードできますが、そこには著作権の厳しいルールがあります。
これから始めようと考えている人は、ルールをきちんと守って投稿するようにしましょう。
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