歌声が震える3つの原因や歌唱練習方法のポイント
歌の練習
2021/08/18
歌っているとき、意識してビブラートをきかせているわけでもないのにどうしても声が震えてしまうことに悩んでいる方は多いです。
声がか細く震えてしまう、力強くよく通る声で歌えるようになりたい方は、まずは声が震える原因を考えてみましょう。
本記事では、歌声が震える原因と、改善につながる練習方法を紹介します。
声が震えやすい人の特徴や、震えにくくなる歌唱方法についても解説します。
歌声が震える原因3つ
歌声が震える原因はいくつかあります。とくに、喉に力が入っている、吐く息の量がコントロールできていない、無理をして高い声を出しているなどがあります。
それぞれの原因について、詳しく解説します。
1. 喉に力が入っている
喉に力が入ってしまうと、息の流れが悪くなってしまい、声の震えを作る原因となってしまいます。
歌うときはあくびをするイメージを持ち、リラックスすることを意識しましょう。
2. 息を吐く量が一定でない
歌を歌うときは自分で意識して、呼吸をコントロールしなければいけません。多くの人は肩で呼吸をしてしまっています。
しかし、歌うときは腹式呼吸というお腹を使って息をコントロールするテクニックを使います。
腹式呼吸習得の第一歩として、まずは肩をなるべく上下させずに歌ってみましょう。
3. 無理をして高い声を出している。
高音を出すときに喉の力だけで出そうとしていないでしょうか?喉の力だけで出そうとすると、どうしても声は震えてしまいます。
しっかりとお腹と連動させて声を出す意識を持ちましょう。
歌声が震える人の特徴3つ
歌声が震える人の特徴を3つ紹介します。
思わぬところに、歌声が震える原因が隠れているかもしれません。ぜひ、セルフチェックに活用してください。
1. 歌うことに抵抗がある
歌うこと自体に抵抗がある、親しくない人の前で歌わなければならない、大勢の前で歌わなければならないといったシーンで、精神的に負担を感じてしまう人は声が震えやすいです。
精神的なストレスは、体の緊張にもつながります。ストレスを感じることで喉が締め付けられ、思うように発声できず歌声が震えてしまうのです。
歌う際は、呼吸が非常に重要です。人は緊張すると呼吸が速くなり、息がどんどん浅くなってしまいます。
結果として、思うように息がコントロールできなくなってしまい、声が震えてしまいます。
緊張をしないということは難しいことではありますが、緊張しているときこそ、深い呼吸を考えて深呼吸してみましょう。
コツは鼻から息を吸って口からゆっくりと吐くことです。歌う前にこの動作を3回繰り返すだけでも、声の震えはだいぶ軽減されると思います。
2. 姿勢が悪い
普段から姿勢が悪い人は歌声が震えやすいです。姿勢が悪いと、体中にたくさんの空気を取り込めません。
太く力強い声を出すには、腹式呼吸でたくさんの空気を取り込む必要があります。
姿勢が悪い人は少ない息の量で歌い切らなければならず、息が足りなくなってしまうのです。
猫背のまま歌っている、カラオケの画面が見えず前かがみになってしまう、だらしない姿勢で歌っているという人は、正しい姿勢を意識しましょう。
3. 胸で呼吸をしている
歌を歌うときは腹式呼吸という呼吸法を使います。しかし、私たちは生活しているなかで胸式呼吸という胸で呼吸をする呼吸法を使っています。
つまり、普段の呼吸と歌での呼吸は全く別のものなのです。
歌うときはできるだけ肩を動かさないようにしましょう。息を吸うときにお腹がふくらみ、息を吸うときにお腹がへこむように呼吸の練習をしてみてください。
腹式呼吸を意識するだけで、声が安定しやすくなります。
歌声が震える人の5つの歌唱方法
歌声が震える人におすすめの歌唱方法を5つ紹介します。
1. 体と喉の緊張をほぐしてから歌う
体や喉、さらにメンタルが緊張していると呼吸が浅くなり喉が締め付けられ、声が震える原因になってしまいます。
歌う前に緊張する、人前で歌わなければならないときは、歌う前に体と喉の緊張をほぐしましょう。
首を大きく回す、肩を肩甲骨から回すように動かす、さらに全身をストレッチすることで緊張をほぐせます。
喉の緊張をほぐしたいときは、リップロールがおすすめです。リップロールでは、唇を閉じた状態で一定の息を吐き続け、唇をプルプルと震わせます。
喉や口周りの筋肉がほぐれるだけでなく、息の量をコントロールしやすくなり、声が震えるのを防いでくれます。
2. 歌いやすい音域で歌う
自分の音域に合う歌、歌いやすい歌で練習することも大切です。何曲かのレパートリーをストックしておきましょう。
カラオケなどで歌い始めるときは、歌いやすい曲から始めてください。
キーに合う歌を歌うことで喉の緊張がほぐれ、人前で歌うことに対する苦手意識も和らぐでしょう。
また、キーを下げることは決して悪いことではありません。プロの歌手は皆、自分に合ったキーで曲を歌っているのです。
自分に合ったキーで楽しく歌っていきましょう。
3. 声を遠くに飛ばすイメージで歌う
歌うときにただ歌詞を追っている、声を出すことだけに必死になっていると、発声方法がおろそかになって声が震えてしまいます。
歌うときは、ただ声を出すのではなく、声を遠くに飛ばすようなイメージで歌いましょう。
まっすぐ前に音を届けるイメージで歌うと声が震えにくく、音程も安定した歌い方が身につきます。
4. 体でリズムを取る
歌うときに直立不動で歌っていると、緊張しているつもりがなくても、体がこわばってしまいます。
そんなときは、歌いながら体でリズムを取ってみましょう。体を揺らしたり、膝を手でたたいたりするだけでOKです。
体を動かすことで自然と緊張がほぐれ、歌いやすい体の環境が整います。喉の緊張も和らいで、声が震えるのを防げるようになるでしょう。
体できちんとリズムを取ると歌のリズムも取りやすくなります。歌のリズムも捉えやすくなるでしょう。
その際に膝を柔らかく使うことを意識してみましょう。膝がピンと張ってしまうと身体前提に力が入ってしまいます。
膝を柔らかくしてリズムを取ることによってリラックスしながら歌うことができます。
5. 舌の位置を安定させる
舌の筋力が弱いと、歌っているときに舌の位置が不安定になりがちです。舌がプルプルした状態だと、歌声も頼りなくなってしまいます。
声の震えを改善させるためには、舌の位置を安定させることが大切です。
多くの方は舌根と言われる下の付け根が後ろに下がってしまっています。これでは息の通り道を塞いでしまい、安定した声を出すことができません。
歌う前に舌を出しながら「エー」と発声してみるだけでも、だいぶ声が安定しますので、試してみてください。
歌声が震える原因と対策を知ろう!
歌声が震えてしまう原因と、改善につながる練習方法について解説しました。
歌声は体や喉の緊張、呼吸の仕方など、さまざまな原因で震えやすくなってしまいます。
歌うときには音を遠くに飛ばすイメージで歌う、体や喉、心の緊張をほぐす、歌いやすい歌を選ぶなど、さまざまな対策があります。
歌うときに声が震える悩みがある方は、今回紹介した練習方法をぜひ取り入れてください。
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