歌の歌い方6種類の特徴をそれぞれ分かりやすく解説
上達への近道
2021/07/30
歌を歌うといっても、その歌い方にはさまざまな種類があります。
上手に歌を歌うならさまざまな歌い方を知って、そのなかで自分に合った歌い方や曲調・曲のジャンルに合わせた歌い方をすることが必要です。
そこで今回は歌の歌い方の種類について解説します。
ご自身に合った歌の歌い方を見つける方法も解説しますので、歌を学んでいる方・学びたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。
歌の歌い方の種類
歌を歌うとき歌声の出し方はいくつか種類があります。どんな種類があるのか知っていきましょう。
チェストボイス
チェストボイスとは、声を胸に響かせることを言います。
話している時の地声がチェストボイスになっている人もいるため、チェストボイス=地声と思っている人もいるようです。
ファルセット
ファルセットとは簡単に言えば裏声のことです。盛り上がったときに「フー」と高い声を出すことがありますが、あれがファルセットの発声方法です。
ファルセットで歌うと、高いキーの歌でも尖った印象がなく、優しい響きになります。
ファルセットを練習するときは寒い日に手を温めるイメージで、「フー」と優しく息を吐きましょう。
そのイメージで声を出し、いろいろなキーの音を出してみてください。
裏声=高い声というイメージがあるかもしれませんが、ある程度低音でもファルセットは使えます。
チェストボイスからファルセット、ファルセットからチェストボイスという風に切り替えが自由にできれば、歌い方の幅が広がります。
ミックスボイス
歌手のなかには地声で高音の歌を歌っているように感じる人もいるでしょう。しかしそれらの歌手は、ミックスボイスという声を使って歌っています。
ミックスボイスはミドルボイスとも言われ、地声と裏声の中間のような声です。
ミックスボイスは、先ほど紹介したファルセットを先に練習する必要があります。
ファルセットができるようになったら、地声で声を出し咽頭部の上の方に声を響かせるように意識します。
口の中に空間を作り、目から声が抜けていくようなイメージをして、リラックスして声を出してみましょう。
ヘッドボイス
ファルセットの発声をベースにした状態で、やや声帯を閉じて歌う歌い方です。
尖った印象の高音になります。アヒル口のようなイメージで上唇を引き上げ、前歯が見えるようにして歌うと声が響くので意識してみてください。
ヘッドボイスを練習するときは、息漏れしすぎないように意識することが大切です。
2〜3メートル離れた場所に声を届けるようなイメージで声を出してみましょう。
ウィスパーボイス
ウィスパーとはささやくという意味ですが、ウィスパーボイスはその名の通り囁き声のような声で歌うことを言います。
ため息を吐くように息を混じらせた声になるので、可愛らしい印象や切ない印象、セクシーな印象になります。
ウィスパーボイスは、声を出さずにため息を吐き、その息を上顎に当てるようなイメージで出してみましょう。
その感覚になれたら同じようにして声を出していきます。ウィスパーボイスを取り入れて歌うことで歌に表情がより加わりますのでぜひ挑戦してみてください。
ホイッスルボイス
ホイッスルとは笛のことですが、笛のように目が覚めるような高音がホイッスルボイスです。
音域が低い人が高音を出そうとすると力んでしまうことがありますが、ホイッスルボイスはできるだけ力を抜いた状態で、声帯をほとんど使わずに出すのがポイントです。
ただ、無理矢理練習すると喉を壊してしまう原因になりますので、ホイッスルボイスをマスターしたい人は正しいボイストレーニングを受けましょう。
歌い方の種類を分別する要素
歌い方の種類を分別する要素は発声法です。先ほど紹介した歌い方の種類を見ればわかるように、歌うといってもさまざまな声の出し方があります。
発声法が異なれば同じ人が同じ歌を歌っても全く違う雰囲気になるのです。いろいろな発声法をマスターすることが、歌の表現力を広げます。
ただ無闇に独学で練習すると喉を痛めて声が出なくなることもありますので、十分に注意しましょう。
発声法以外にも母音の発音の仕方、音の強弱の付け方でも歌い方は変わってきます。
自分に合った歌い方の種類を見つけるには?
アーティストの歌い方をそのままコピーするだけでも上手に歌うことはできますが、それでは自分自身の歌い方にはなりませんよね。
自分に合った歌い方の種類を見つける方法を解説します。
自分に合った歌い方の要素を見つける鍵は声質
自分に合った歌い方を見つけるための最大の要素は声質です。顔や見た目が違うように、声も人によって全く違います。
トレーニング次第で声質を微妙に変化させることはできますが、もともと持っている声の個性はそれぞれ決まっているのです。
まずは自分の声の個性を知り、それに合った歌い方を見つけることがポイントです。
自分で聞こえる声は本当の声とは異なるため、自分で声の個性を判断するのは難しいかもしれません。
まずは身近にいる人に、自分の声の印象はどんな感じなのか聞いてみるのもいいでしょう。
さまざまな歌い方の種類を試してみる
自分の声の個性を知ることは大切ですが、個性を知ったからといって最初から1つの歌い方に絞って練習するのではなく、さまざまな歌い方の種類を試してみることが大切です。
本当に自分に合った歌い方は、いろいろな歌い方を試して初めてわかります。
またいろいろな歌い方ができるようになると、歌のジャンルや雰囲気に合わせて歌い方を使い分けてみたいと思うようになるでしょう。
自分でどの歌い方が合っているのかわからない時は、誰かに聞いてもらって客観的な意見を聞いてもらうのがおすすめです。
できればボイストレーニングなどでプロの先生に聞いてもらって、声質にあっているのか歌い方は間違っていないかなどを判断してもらうといいでしょう。
今回紹介した歌い方の種類以外にも、母音の発音の仕方や音の強弱の付け方でも印象が変わりますので、さまざまなテクニックを身につけてみてください。
いろいろな歌い方の種類をマスターすれば歌の表現力が広がる
同じ歌い方で歌っても、声が違う人なら歌の雰囲気は全く変わります。
まずはさまざまな歌い方の種類を練習して、自分にどんな歌い方の種類ができるのか、どんな種類が声の個性に合っているのかを見つけてみましょう。
そうすることで歌い方の選択肢が増え、自分なりの歌が歌えたり、歌によって歌い方を自在にコントロールできるようになります。
いろいろな歌い方をマスターするのは難しいかもしれませんが、少しずつ練習して自分のものにしてみてください。
「さまざまな歌い方をマスターしたい」そんな方は、Beeミュージックスクールの無料体験レッスンへ