高音を太く歌うには?効果的な発声方法のポイントを解説
声
2021/08/08
歌っているときに高音のパートが上手く出せない、声が細くなってしまうなどの悩みを解決するためには、発声について見直す必要があります。
高音を太く歌えるよう、効果的なボイトレを続けることが大切です。
本記事では、高音をパワフルに歌う歌手はどんな発声をしているのか、高音を太くきれいな声で歌い切るためにはどんな練習が必要なのかを解説します。
高音を太く歌うにはミックスボイス!
高音を歌う方法は、主に以下の3つです。
- ファルセット
- ヘッドボイス
- ミックスボイス
なかでも、ミックスボイスを使うことで、高音を太く歌うことができます。
高音を細く歌う「ファルセット」
ファルセットは繊細な表現に向いています。しかし、太い声で高音を歌い切るのには不向きです。
太めの声を出す「ヘッドボイス」
ヘッドボイスはその名の通り、頭に響かせるようなイメージで歌います。高音を太く歌いたいときにも役立つので、練習しておいてもよいでしょう。
高音をきれいに太く歌える「ミックスボイス」
ミックスボイスは、高音をきれいに太く歌いたい方におすすめの発声方法です。
ミックスボイスは低音と高音の声の出し方をミックスした歌い方で、3つの歌い方のなかでもとくに難易度が高いです。
ミックスボイスをマスターすると、低い音と高い音のつなぎ目がなめらかになります。
歌っている側にとっても喉の負担が少なく、聞いている側にも違和感なく歌を届けられるようになるでしょう。
歌唱力をアップさせたいのであれば、ミックスボイスの習得はマストです。
高音を太く歌うことのメリット2つ
「高い音は出せるけど太い声を出せない」という場合、音が合っているのならわざわざ練習する必要はないと感じるかもしれません。
しかし、実は高音を太い声で歌えるようになると、さまざまなメリットが得られるのです。
ここでは、高音を太い声で歌うメリットを2つ紹介します。
1. 表現豊かに歌える
高音を細い声で歌うと繊細な歌い方ができ、切なさ、儚さなどを表現できます。
しかし、パワフルな歌にそのような歌い方は不向きです。熱い気持ちを届けたい歌やテンションの高い歌を歌っていても違和感を覚えてしまうでしょう。
もちろん、歌い方のレパートリーも増えません。
太い声で高音を歌えるようになると、パワフルな歌に合った表現ができます。
表現豊かに歌うことで、歌の上手さだけでなく、歌に込められた気持ちや歌詞の意味を届けられるようになります。
もっと歌唱力を磨きたい、音程以外の部分も上達したいという方は、ぜひ高音を太い声で出す方法をマスターしてください。
2. 歌のレパートリーが広がる
高音に自信がないと、歌える歌のレパートリーは当然狭まってしまいます。
憧れのアーティストがいるのに高音が難しくて歌えない、と悔しい思いをすることもあるでしょう。
高音も難なく太い声で歌い切ることができるになれば、歌のレパートリーが広がります。
レパートリーに追加できる歌が増えれば増えるほど、カラオケや一人で歌うときはもちろん、人前で歌うときも心から楽しみながら歌えるでしょう。
高音を太く歌う発声方法、ポイント5つ
実際に高音を太く歌うための発声方法、ポイントについて解説します。
ボイトレの基本をマスターしておくことはもちろん、高音により効果的にアプローチできる歌い方を身につけましょう。
1. 腹式呼吸を意識して歌う
発声練習の基本の腹式呼吸です。高音を太く出すためにも、腹式呼吸をしっかり意識しなければなりません。
腹式呼吸によって一度にしっかり空気を吸い、安定して吐き出せるようになれば、喉への負担を最低限にして声を出し続けられます。
高音の部分を歌うときは、呼吸に合わせてお腹がしっかり動いていることを確認しながら歌いましょう。
2. 姿勢を正して歌う
背中が丸まっていたり、体重が体の左右どちらかによっていたりすると腹式呼吸がしっかりできません。
喉が締まってしまい、スムーズな空気の通り道もできなくなってしまいます。
歌うときは両足に均等に体重をかけて立ち、背中を伸ばし、胸を開きましょう。
正しい姿勢で歌うことで発声しやすくなり、高音も無理なく出しやすくなります。
3. 喉をリラックスさせて歌う
喉が緊張していると上手く高音が出せなくなってしまいます。かえって喉にダメージを与えかねないため、歌う前には喉をリラックスさせることを心がけましょう。
歌う前に簡単に発声練習する、冷たい飲み物や刺激物を摂取しないようにするほか、首や肩を回して体全体をリラックスさせるのもおすすめです。
4. 頭の上から声を出すイメージで歌う
ヘッドボイスでもミックスボイスでも、高音は頭の上から声を届けるようなイメージで歌うことが大切です。
喉から声を出すだけではなく、頭の中でしっかり音を響かせながら、遠くの人に届けるような気持ちで歌いましょう。
わかりにくい場合は、発声練習の段階で手を使って練習するのも効果的です。
頭の横に添えた手を、上から下に向かって体の前に手を伸ばす動作をしてみてください。この動作のイメージで声を出す感覚を掴むことが大切です。
まっすぐ声を出すだけでは高音は出しにくいため、注意しましょう。
頭の上から声を出すイメージを習得できれば、太くしっかりとした高音を出せるようになります。
5. ハミングで高音のコツを掴む
太い高音の出し方がいまいちわからない、紹介した練習方法をしてもうまく歌えないというときは、ハミングを発声練習に取り入れてみてください。
口を閉じて鼻で歌うハミングには、息がたくさん必要です。自然と腹式呼吸が身につきやすくなります。
さらに、鼻歌で音を出しているときの感覚は先ほど紹介した「頭の上から声を出すイメージで歌う」状態です。
歌声をイメージ通りに響かせるためにも、ぜひ鼻歌の練習を繰り返してください。
鼻歌で高音を歌っても音が途切れない、か細くならないように注意しながら好きな歌を練習してみましょう。
高音を太い声で歌い切る練習をしよう
高音を太い声で歌い切るメリット、練習方法について紹介しました。
太い声で高音を歌うと、パワフルな歌い方ができるだけでなく喉に負担がかかりにくく、スムーズに歌い切れるようになります。
高音の歌を歌うと声が枯れてしまう、音が途切れて上手く歌えないという方は、今回紹介した練習方法を試してみてください。
まずは、腹式呼吸をマスターする、姿勢を正すといった基本的なことから始めることをおすすめします。
さらに応用として、ハミングを取り入れた練習もしてみましょう。
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