しゃくりとは?具体的な出し方やポイントを解説!おすすめ練習曲も紹介
声
2024/01/10
「しゃくりとはどんな歌い方のこと?」
「しゃくりの効率的な練習方法は?」
このような疑問を持つ方もいるでしょう。
しゃくりを使いこなせるようになれば歌に深みが増し、カラオケで高得点を狙えるようになります。
この記事では歌のテクニックのひとつ、しゃくりについてわかりやすく解説します。しゃくりについて知りたい方や練習方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
しゃくりとは
しゃくりとは、目的の音の少し下から音程を一瞬でしゃくり上げていく手法です。音程に変化が出るので、個性を出した歌い方ができるでしょう。
英語では「Gliss Up」「Bend Up」と表現されます。
楽器をやられている方にとっては「グリッサンド」という奏法や、ピッチ・ベンダーと呼ばれるコントローラーをイメージするとわかりやすいでしょう。
具体的には、子音に続く母音の音程を変える歌い方をします。たとえば「ki(き)」の音にしゃくりを入れたい場合、母音である「i(い)」の音を少し下の音程から目的の音程に向かって上げていきます。
しゃくりを取り入れると抑揚がつき、感情のこもったような歌い方が可能です。カラオケの採点項目にも取り入れられているため、高得点を狙いたい方はぜひ習得しておきたいテクニックです。
しゃくりを習得することで得られる2つのメリット
しゃくりをマスターすれば歌唱における表現力のレベルアップにつながります。ここではしゃくりを習得することで得られるメリットについて解説します。
1. カラオケで高得点を狙える
しゃくりを習得すると、カラオケで高得点を狙えるようになります。カラオケの採点項目にしゃくりが取り入れられているためです。
カラオケの採点システムを利用したことのある方も多いでしょう。しゃくりはこぶしやビブラートなどと共に採点基準の加点部分に含まれます。曲に合ったタイミングでしゃくりを入れると加点され、より表現力が高いと判断されるのです。
2. 表現力が向上する
しゃくりを入れると抑揚がつき、表現力が向上します。音程に起伏ができ、豊かな表現ができるためです。
決まった音程のまま歌うと、棒読みのようになり硬い雰囲気になります。フレーズのつながりも悪くなり、細切れに聞こえてしまうでしょう。しゃくりを入れると音のつながりがなめらかになり、気持ちのこもった歌い方ができるようになります。
しゃくりが多いと逆に下手に聞こえることも
しゃくりが多すぎると歌い方がしつこくなるため、下手に聞こえる可能性があります。
カラオケで高得点を狙うために「しゃくりは多いほうがいい」と思っている方もいるでしょう。しかし、多すぎるしゃくりは逆効果です。しゃくりが多すぎる場合は逆にねっとりとしすぎた歌い方になり、聞き手に不快な印象を与えかねません。
カラオケの採点システムで加算対象となるしゃくりの回数は、15~20回程度や30回以上など、機種や曲によって異なるといわれています。しゃくりが多いからといって高得点になるとは限らず、多すぎるしゃくりはかえって音程が外れていると判断される可能性もあります。しゃくりは適度に入れるよう心がけましょう。
しゃくりを上手に入れる2つのポイント
しゃくりを効果的に使うため、入れる場所をよく考えましょう。ここでは、しゃくりを上手に入れるポイントについて具体的に解説します。
1. しゃくりを取り入れるタイミングを考える
効果を最大限に生かすため、しゃくりのタイミングを考えましょう。アクセントとして使うと効果的です。
しゃくりを入れられるのは上昇するメロディーの部分です。フレーズの頭やサビなど、感情を込めたい部分にしゃくりを入れてみましょう。フレーズのつながりが良くなり曲が盛り上がります。
レッスンでは、しゃくりを入れて歌ったのを録音し、あとから聞き直した時の印象で採用するかどうかを決定することもあります。
要するに、しゃくりは「やならければいけない」のではなく、「入れてみた印象」が大事な歌唱表現の一つなのです。
2. 歌に合わせてしゃくりのスピードを変える
歌の雰囲気に合わせて、しゃくりのスピードを変えてみましょう。感情が伝わる歌い方になり、歌に深みが生まれます。
しゃくりは短時間で音程を上げていくのが一般的です。ただし、ゆったりと音程を上げるほうが歌に深みが出る場合もあります。歌のリズムや雰囲気に合わせてしゃくりのスピードを考えてみましょう。
カラオケで高得点を狙うためのしゃくりの出し方
しゃくりが下手だと音程が安定しません。正しいしゃくりの出し方を知り、しっかり身につけましょう。ここでは、しゃくりの出し方について具体的に解説します。
しゃくり始めの音程を決める
しゃくりを入れたい部分の正しい音程を確かめましょう。しゃくり始めの音程により曲の雰囲気が変化するためです。
しゃくりは本来の音程より少し低い音から引き上げていきます。半音、1音下ぐらいから音程を上げる場合が多い傾向です。どの音程からしゃくり始めるかにより、曲の雰囲気が変化します。しゃくり始めの音程を探るため、ピアノで音を確かめてみるとよいでしょう。
母音をもう一度言い直す
しゃくりを入れたい音の母音を言い直し、目的の音程まで上げてみましょう。しゃくりのイメージがつかみやすくなります。
たとえば子音である「な」の音にしゃくりを入れたい場合、母音である「あ」の音を出しながら目的の音程まで上げていきます。正しい音程まで上げられるよう、ゆっくりしたテンポで練習してみましょう。
子音と母音をなめらかにつなげる
しゃくりを入れてゆっくり歌えるようになったら、子音と母音をなめらかにつなげるように歌ってみましょう。子音と母音が途切れたままだと、フレーズが細切れになり下手に聞こえてしまいます。なめらかに歌えるようになるまで練習を繰り返しましょう。
効率的なしゃくりの練習方法4つ
しゃくりは練習方法の工夫により効率的に身につけられます。ここでは、しゃくりの練習方法について具体的に解説します。
1. 簡単な曲でしゃくりを練習する
まずは簡単な曲にしゃくりを取り入れ練習してみましょう。テクニックが身につき歌いたい曲に生かせるようになります。
しゃくりの練習には、ゆっくりしたテンポの童謡がおすすめです。たとえば「ぞうさん」には音程が上がる部分や伸ばす部分が多く、しゃくりの練習にぴったりです。
2. しゃくりを入れやすい曲で練習する
簡単な曲でしゃくりの出し方が身についたら、しゃくりを入れやすい曲を使って練習します。しゃくりを入れるポイントがわかりやすいためスムーズに練習できるでしょう。
ほかにも、自分の歌に生かすため、プロの歌手のしゃくり方を研究してみるとよいでしょう。「しゃくりを入れやすい曲」の章で具体的な曲を紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
3. カラオケの採点システムを使う
しゃくりの練習に、カラオケの採点システムを使うのもおすすめです。しゃくりの回数や場所が可視化されるため、歌い方の改善に役立ちます。
どの会社のカラオケ採点システムでも、しゃくりが加点項目として取り入れられています。歌詞と共にしゃくりやビブラートなどを入れる場所が表示されるのが特徴です。しゃくりを入れる場所がわかりやすいので、カラオケで高得点を狙えるようになるでしょう。
4. ボイストレーニングでプロの指導を受ける
しゃくりの練習が難しいと感じる方には、ボイトレ教室をおすすめします。プロ講師の指導で、しゃくりなどのテクニックを効率的に学べます。
しゃくりを自己流で練習すると、歌い方に変なくせがつき直せなくなるかもしれません。しゃくりがわからない方ほど、ボイトレ教室で歌唱指導を受けたほうがよいでしょう。
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しゃくりについてよくある疑問
ここでは、しゃくりについてよくある疑問についてまとめました。
しゃくりが多くなってしまう原因は?
しゃくりが多いのは、歌い方に悪いくせがついている可能性が考えられます。意識せずしゃくりを入れるため、回数が多くなってしまうのです。
また、音程が不安定な場合もしゃくりが増える原因となります。カラオケ採点システムにより、音程のはずれがしゃくりとカウントされてしまう場合もあります。
しゃくりが多いときの直し方は?
しゃくりの多さが気になるときは、自分の歌声を聴き、印象をチェックしてみましょう。客観的に聴いてみることでどのくらいしゃくりが多いのか確認することができる上に、意識付けともなります。
しゃくりを入れやすい曲
しゃくりの練習には曲選びも重要です。ここでは、しゃくりを入れやすい曲を男性、女性ボーカルごとに紹介します。
男性ボーカル曲
しゃくりを入れやすい男性ボーカル曲は以下の通りです。
- HOWEVER / GLAY
- 粉雪 / レミオロメン
- ベテルギウス / 優里
- 奏 / スキマスイッチ
- HERO / Mr.Children
これらの曲にしゃくりを入れやすいのは、歌い始めだけでなく途中の部分でも音程が上がるためです。本人の歌唱を参考に、しゃくりの入れ方を練習してみましょう。
女性ボーカル曲
しゃくりを入れやすい女性ボーカル曲は以下の通りです。
- 花の唄 / Aimer
- 光 / 宇多田ヒカル
- 銀の龍の背に乗って / 中島みゆき
- 月光 / 鬼束ちひろ
- Jupiter / 平原綾香
これらの曲も男性ボーカル曲と同様、曲の途中でしゃくりが入る部分が多く、比較的入れやすい傾向です。自分の音域に合った曲を選び、しゃくりの練習をしてみましょう。
しゃくりの上達ならボイトレ教室がおすすめ
しゃくりを入れると表現力が増し、カラオケで高得点を狙えるようになります。音程の上がる部分が多い簡単な曲で練習するとコツがつかみやすいでしょう。カラオケの採点システムを利用した練習もおすすめです。
歌の上達ならボイトレ教室がおすすめです。Beeボーカルスクールなら、初心者からプロ志向の方まで目的やレベルに合った指導が受けられます。フレキシブルタイム制やインストラクター指名制度も利用でき、楽しく通い続けられるのが魅力です。
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