【超簡単】巻き舌のやり方とは?できる人とできない人の差や遺伝との関連性も紹介
歌の練習
2024/01/11
「巻き舌ができない」
「巻き舌を上手くできるようになる方法を知りたい……」
「巻き舌ができないのって遺伝ですか?」
上記のように悩んだり疑問を感じたりしている方もいるのではないでしょうか。
巻き舌とは、発声とともに舌を振動させて出す音のことです。巻き舌ができるようになることで、音楽や話法など表現の幅が広がるだけでなく、舌のウォーミングアップとしての効果も期待できます。
本記事では、巻き舌のやり方、できないときの練習方法や対処法を紹介します。巻き舌ができるようになることは、特にプロのボーカリストを目指している方、歌が上手くなりたい方にとって大きなメリットがあるので、ぜひ本記事を参考に習得してみてくださいね。
本記事で紹介している練習法を動画で観たい方はこちらからご覧ください。
巻き舌とは舌を振動させて出す音
巻き舌は、舌を上顎(硬口蓋辺り)につけた状態で発声します。そこを空気が通って舌を振動させた音、もしくは振動で上顎をはじくことで出る音が巻き舌の音の正体です。
巻き舌=タングトリルと認識されている方もいますが、実はそうではありません。「タングトリル」とは、舌を振動させる「巻き舌」を利用したエクササイズの一つになります。
海外では巻き舌を使う発音が多いですが、日本語では巻き舌を使う子音はありません。そのため、巻き舌ができないと悩まれる方は多いのです。巻き舌を習得することで、歌を歌うときの表現の幅が広がったり滑舌が良くなったりする効果が期待できます。「歌が上手くなりたい」「プロのボーカリストを目指している」といった方にとって、巻き舌を習得するメリットは大きいといえるでしょう。
【超簡単】巻き舌のやり方
下記を繰り返し巻き舌をおこなっていきましょう。このときに口元は力を入れず、リラックスして行うことがポイントです。
- 口を少し開ける
- 舌先が上の歯の根元に軽く触れるようにして、上顎(硬口蓋辺り)に舌を置く
- 舌先を歯から離さないよう意識しながら息を吐いて、舌を振動させる
この方法を繰り返すことで、巻き舌がマスターできるでしょう。巻き舌がマスターできたら、10秒以上続ける、音程をつける、言葉や歌詞で巻き舌をするなど、徐々にレベルアップしてみましょう。巻き舌の音が入った歌を歌ったりするのも効果的です。
巻き舌が上手くできないときの練習方法
「やり方のように巻き舌をやっても上手くできない……」といった方は、ここで紹介する2つの練習方法を試してみてください。
「ラ行」の入った言葉を繰り返す
「巻き舌のやり方」のようににやってもコツがつかめない場合は、「ラ行」の入った言葉を繰り返し、勢いをつけることで巻き舌ができるように練習します。「とろろ」や「あらら」「るるる」など、繰り返し言うと、「ラ行」のときに舌先が上顎に当たる感覚が分かるでしょう。上顎に当たったときに息を吐くことで、舌が震える感じを掴みましょう。
巻き舌を使う歌を歌う
ある程度巻き舌のコツを掴んだら、音程に合わせて歌詞で巻き舌を使うコツをマスターしていきます。日本人歌手のものでも問題ありませんが、イタリア語の歌詞は巻き舌を使うものが多いため、ナポリ民謡などで音程を取りながら練習してみるのもよいでしょう。
それでも上手くできない場合には、ボイトレ教室で習得することもおすすめです。プロ目線の指導で、より早く効果的に巻き舌を習得できます。Beeボーカルスクールなら、45分無料体験レッスンもあるので、ぜひこの機会にレッスンを検討してみてください。
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巻き舌を長くできるようにするためのコツ
巻き舌を長くできるようにするためには、「舌を長く振動させること」と「息を長く吐き続けること」が大切になります。
「舌を長く振動させること」と「息を長く吐き続けること」それぞれ個別で練習した上で、掛け合わせていくことで巻き舌が長くできるようになるでしょう。
巻き舌を習得する5つのメリット
日本では巻き舌ができなくても、発音や会話で問題になることもなければ、歌が歌えないわけでもありません。しかし、習得することで歌や話法、楽器と表現の幅を広げることができたりはっきりとした滑舌に繋がったりします。
ここでは、巻き舌を習得することで得られる5つのメリットを紹介します。
1. 歌唱や話法の表現力が上がる
ボーカリストなら巻き舌を使うことで、迫力や臨場感を生んだり、他の歌手との差別化を図ったりできるでしょう。
また、役者や話すことを生業にしているなら、巻き舌を使うことで、気風のよさや荒っぽさを表現できるようになります。
2. はっきりとした滑舌につながる
巻き舌を習得することで舌の筋肉の柔軟性が高まり、滑舌の上達にもつながります。滑舌は歌うこと、話すこと、どちらにも関係するため、習得すれば表現の基礎力アップに役立つでしょう。
3. 外国語の歌詞を歌える
声楽のなかでも、オペラなど、とくに外国語で歌いたいときは、巻き舌は必須となります。外国語は、巻き舌を使った発音が多いためです。巻き舌ができるようになると、日本語だけでなく、海外の声楽にもチャレンジできるほか、外国語の発音をするうえでも役立ちます。
4. 歌う前のウォーミングアップになる
巻き舌を利用したエクササイズの一つであるタングトリルは、ボイストレーニング前の基礎練習としても取り入れられています。理由は下記の通りです。
- 舌や喉など歌に必要な筋肉をリラックスさせることができるため
- 呼気(吐く息)の量を保つことができるため
巻き舌を習得すると、歌唱の前のウォーミングアップにも役立ちます。
5. 楽器の演奏に役立つ
フルートやトロンボーンなど、巻き舌が演奏方法で使われる楽器もあります。「フラッター・タンギング」と呼ばれる技法で、舌の振動により音を震わせる特殊な奏法です。
巻き舌を取得することで、歌や話法だけでなく、楽器の演奏にも役立てることができるのです。
巻き舌ができる人とできない人の4つの差とは?
巻き舌は日本語に馴染みのない発声法のため、できない場合は舌の筋肉が育っていない、舌の位置が誤っているなどの可能性があります。この章では、巻き舌ができる人とできない人の4つの差を紹介します。
1. 舌の筋肉不足
巻き舌は、日本語の日常会話ではほとんど使う場面がありません。そのため、巻き舌をするための舌の筋肉が育っておらず、できない可能性があるのです。
対処法として、もし巻き舌の練習をしても上手くできない場合は、舌の筋肉トレーニングもあわせておこなってみましょう。
- 歯茎と唇の間に舌を差し込み左右に動かす
- 舌先に力を入れて口の中の上の壁を押し上げる
- 口を開けて舌をできるだけ前方に突き出す
このように、普段使わない舌の動きをすることで、巻き舌に必要な舌の筋肉をつけることができるでしょう。
2. 巻き舌の誤ったイメージ
「巻き舌は舌の長さや遺伝によりできないことがある」といった巻き舌に対する誤ったイメージもできない原因になっている可能性があります。「巻き舌ができないのは遺伝が関係している?」でも解説していますが、巻き舌ができないことと遺伝は関係ありません。「できない」と決め込まずに、まずは正しい方法で繰り返し練習をしてみましょう。
1回の練習でできなかったとしても、気長に続けることで、自転車の運転や逆上がりのように、突然できてしまうこともあるでしょう。
3. 力の入れ具合
舌や口元に力が入りすぎていても上手くいきません。巻き舌は、息を吐いて舌を振動させ音を出すため、ある程度舌がリラックスしていないと震えさせることができないためです。
まずは、顔をマッサージして口周りをほぐしたり舌の運動をしたりしてから、リラックスを意識して練習するとよいでしょう。
4. 口の形や舌の位置の違い
巻き舌は、口や舌の位置が正しい状態にないと発音しにくいです。そのため、口元や舌が下記に挙げるような、間違った状態になっていないか確認しましょう。
- 口を閉じている、または、口を大きく開けすぎている
- 舌が喉元に降り過ぎていて舌先が前歯に当たっていない
- 舌先が前歯の裏側全体を覆うようになっている
巻き舌が上手くいかないときは、口が適切に空いているか、前歯の根元辺りに舌先が付いているか、舌全体が上顎についた状態かなど、もう一度正しいポジショニングを確認して調整してみましょう。
巻き舌ができないのは遺伝が関係している?
「巻き舌ができないのは遺伝のせい……」と思われている方もいますが、巻き舌ができないことと遺伝は関係ありません。ただ、舌の長さが巻き舌ができるできないに関係している可能性は否定はできません。それでも、しっかりと練習を重ねることで習得できる可能性がありますのでご安心ください。
「練習しても上手く巻き舌ができない……」といった方は、ボイトレ教室に通うなどプロの手を借りることも一つの方法です。
巻き舌は正しいやり方で練習を繰り返してみよう!
巻き舌は、日本語では馴染みのない発声方法のため、できないといった方は珍しくありません。練習してもできないときは、舌の筋肉不足や舌の位置が悪い、力み過ぎているなどの可能性が考えられます。
本記事で紹介した内容を取り入れながらぜひ、練習を重ねてみてくださいね。数回の練習で「できない……」と諦めずに何度も繰り返し練習することが大切になります。
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