こぶしとは?上手なやり方やカラオケでのコツ、ビブラートとの違いも解説

上達への近道

2024/06/07

投稿者: 西 貴正

こぶしとは?上手なやり方やカラオケでのコツ、ビブラートとの違いも解説

「こぶし」は、カラオケの採点項目の1つです。こぶしを上手に使いこなすことでカラオケで高得点を狙うことが可能です。

 

ただ、

「こぶしの上手なやり方がわからない……」

「こぶしとビブラートの違いがわからない……」

「こぶしってたくさん入れればいいの?」

 

と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか?

 

この記事では、こぶしについて詳しく解説します。ビブラートとの違いや上手なやり方、練習方法についても紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

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こぶしとは?

こぶしを入れる男性

こぶしとは、メロディ中の1つの音を素早く上下に揺らして「うねる」ような印象を与えたり、短く細かな音をつけ加えたりする歌唱テクニックです。メロディ通りシンプルに歌うのとはまた違う、面白い演出ができるのが特徴です。

 

譜面に起こす際には「装飾音符」と呼ばれる小さな音符で記譜します。もしくは音符の上に「〰︎」のようなマークが記されることもあります。

 

美空ひばりさんの「リンゴ追分」はジャンル問わず、プロアマ問わず、こぶしをマスターしたいボーカリストがチャレンジしたくなる1曲です。

一度耳にすれば、ほぼ全てのフレーズにおいて細かな音が装飾されていることがわかると思います。

 

この曲のように、こぶしは演歌や民謡などで用いられることでよく知られていますが、どのジャンルにおいても用いることのできるテクニックです。

 

R&Bなどのジャンルで「フェイク」、クラシックで「メリスマ」と呼ばれるテクニックも、ほぼ同じテクニックとして用いられます。

 

この「こぶし」はカラオケの採点基準の1つでもあるため、上手に取り入れることで、カラオケで高得点を狙えるでしょう。

こぶしとビブラートの違い

こぶしとビブラートの違いを下の表にまとめました。

 

こぶし ビブラート
・元のメロディの1つの音を素早く上下に揺らすように歌ったり、1つの音に対し複数の音を装飾的に加えたりする

・元のメロディを崩し、細かく短い音を素早く上下するようにアレンジして歌うこともある

・1つの音を発声している間、定期的な細かな揺れの周期を作る

・1つの音に対し、少し低い音を加え「あぁあぁあぁ」のように音程を変えるパターンのほか、「あ・あ・あ」のように短い音を断続的に発声するようなパターンなど複数種類ある

 

これらのテクニックを使って歌うと表現に広がりが生まれ、いつまでも聞いていたいと思わせる歌い方ができます。

 

2つの違いを明確に理解することで練習もしやすくなりますので、曖昧なまま練習している方はこの機会にぜひ覚えておいてくださいね。

こぶしの上手なやり方のコツ

こぶしのやり方にはちょっとしたコツがあります。この章ではこぶしのやり方のコツを3つ紹介します。

 

  • 長さのある音にこぶしを加える
  • 母音を意識して歌う
  • 短いビブラートを加える

 

それぞれ詳しく解説していきます。

長さのある音にこぶしを加える

こぶしは長さのある音に瞬間的に加えると、効果的に聞かせることができるためおすすめです。

 

聞いている人にとってもこぶしはかなり印象的ですので、随所に使いすぎるとくどい印象となってしまう恐れがあります。

まずはこぶしが効果的に使われている曲を選んで、頻度ややり方を真似してみることから始めてみてください。

母音を意識して歌う

こぶしは母音を意識して歌うのがコツです。

 

こぶしを多用する演歌や民謡を聞いてみると、素早く上下させたり、短く細かな音で装飾したりしている部分は全て母音であることがわかるでしょう。

 

まずは母音で細かく、そして素早く音を動かせるようになる練習が有効です。

短いビブラートを加える

ビブラートは定期的な揺れの周期を伸ばすテクニックです。一方、こぶしは瞬時に使ってすぐに切るか、こぶしをしたあと長く伸ばすことで演出できるテクニックです。

たとえばメロディーの冒頭、もしくは中頃に少し長く伸ばす音があれば、その音の最初に短くビブラートをし、その後すぐに音を伸ばすだけでもこぶしのように演出することができます。

 

文字にすると「えぇえぇーーー」というイメージです。

こぶしが上手に出せるようになるための4の練習方法

ペンをマイク代わりにして歌う男性

こぶしをマスターするための練習方法を3つ紹介します。

 

  • 腹式呼吸をマスターする
  • こぶしが印象的な歌を練習する
  • ボイトレ教室に通う

 

どれもシンプルですが効果の高い練習方法です。

1. 腹式呼吸をマスターする

こぶしをきかせた難易度の高いメロディを歌う際、息継ぎせず一息で歌う方がかっこいいケースがあります。

そこで腹式呼吸が有効となります。

 

お腹に空気をたっぷり取り入れる腹式呼吸は、一度吸った息を効率よく吐き出し、燃費をよくしてくれる効果があります。そのため、一度の呼吸で長く歌えるようになるのです。

 

長いメロディでこぶしの練習をするときに腹式呼吸を意識して練習してみると、うまくいくケースもあります。

2. 精密な採点をしてくれるカラオケを使う

カラオケで練習できるのであれば、精密な採点をしてくれる採点機を選びましょう。

 

曲の最後に総合点を表示するタイプではなく、リアルタイムで得点を表示してくれる採点機ならば、こぶしをきちんときかせられているのかを歌いながら判断できます。

 

こぶしをきかせているつもりなのにこぶしとして採点されていない場合は、強調が足りていないのかもしれません。たとえば一つひとつの音が長いと、こぶしとして判定されない傾向にあります。

 

また、こぶしをきかせているつもりがないのにこぶしと判定されている場合、無意識の内に音が外れてしまっている可能性があります。

 

基本的な歌唱力のアップとともにこぶしの練習も重ねていきましょう。

3. こぶしが印象的な歌を練習する

こぶしの練習をするにはこぶしを多く使っている歌やこぶしが印象的な歌を練習するのがおすすめです。

冒頭でも挙げた美空ひばりさんの「リンゴ追分」はこぶしをマスターしたい人にとって特に人気の高い曲です。多くのボーカリストがカバーしており、それぞれ微妙にこぶしのやり方が異なるため、とても勉強になります。

 

こぶしは演歌や民謡だけでなく、普段聞いているさまざまな歌で取り入れられています。

 

たとえば、日本では森山直太朗さんや平井堅さん、元ちとせさんやAIさん、椎名林檎さん、吉田美和さん、MISIAさんの歌がとてもわかりやすいと思います。

全体を通して歌うのではなく、1フレーズずつ細かく区切って練習するのがおすすめです。

 

歌を聞いてもどこにこぶしが加えられているのかわからないときは、一度上に挙げたボーカリストの曲をスロー再生して聞いてみましょう。なんとなく聞いただけではわからなかった部分に、細かな音が加えられていることに気づけるかもしれません。

 

最初はテンポを落として、細かく短い音を加えても自然に聞こえるよう練習してみてください。その際は録音して自分の歌を確認しながら練習することをおすすめします。

 

自分のキーや得意な曲調からこぶしの練習に最適な歌を選んでみてください。

4. ボイトレ教室に通う

こぶしを習得するためにボイトレ教室に通うのもおすすめです。もっとも効果的な方法の1つと言えます。「独学で頑張ってはいるものの、なかなかうまくいかない……」とお悩みの方は、ボイトレ教室を検討してみてはいかがでしょうか?

 

ボイトレ教室ならプロのボイストレーナーからこぶしのやり方を伝授してもらえます。その際、演歌や民謡、R&Bが得意なトレーナーを選ぶとよいサンプルを聞かせてもらえるでしょう。

 

Beeボーカルスクールでは、45分の無料体験レッスンをおこなっています。教室は新宿・池袋・渋谷・赤羽にあり、オンラインレッスン(全国どこからでも参加可能)にも対応しています。この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

 

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こぶしのやり方をマスターしてカラオケで高得点を狙おう!

こぶしは歌にメリハリをつけかっこよく聞かせられる歌唱テクニックです。

 

楽譜に明記されることはあまりありませんが、好きな場所で思いのままにこぶしを使いこなせると表現力がさらにアップします。

 

地道に練習をかさねてこぶしをマスターしましょう。

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