地声を高くする3つの方法とは?おすすめの練習曲や注意点も詳しく紹介

ボイストレーニング

2024/09/23

投稿者: 西 貴正

地声を高くする3つの方法とは?おすすめの練習曲や注意点も詳しく紹介

「地声が低くて悩んでいる」

「地声を高くする方法が知りたい」

 

このように、自分の声の低さが気になる方もいるのではないでしょうか。地声はトレーニングすることで変えられる可能性があります。

 

そこで本記事では、地声を高くする3つの方法を紹介します。高い声を出す練習におすすめの曲やボイトレの注意点もあわせて説明します。地声を高くする方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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地声とは

鏡で口元を確認する女性

地声は生まれ持った声であり、無理しなくても出せる声のことです。友達と会話するときの声をイメージするとわかりやすいでしょう。

 

一般的に、男性は女性よりも地声の声質が低い傾向にあります。無理なく出せる声が裏声である方もまれにいらっしゃいますが、大抵の方にとって無理なく出せる声は地声です。

 

地声と裏声の違いは、声帯の状態によって決まります。声帯には筋肉部分と粘膜部分があり、地声ではともに振動させて声を出します。

 

一方で裏声を出す際は、粘膜部分のみ振動させる点が特徴です。地声に変化を加えるためには、地声と裏声の発声方法の違いを理解することが大切です。

地声を高くする・綺麗にする3つの方法

胸に手を当てて歌う女性

地声は、呼吸の仕方や発声方法を工夫することで高くできる可能性があります。具体的には以下の通りです。

 

  • 鼻腔共鳴を意識する
  • 声帯の閉鎖力を鍛える
  • 地声で出せる限界の音を知る

 

ここでは、地声を高くする・綺麗にする方法を3つ紹介します。どれも自宅で練習できる方法なので、チェックして実践してみてください。

1.  鼻腔共鳴を意識する

鼻腔共鳴は、鼻腔で声を共鳴させることを指します。鼻腔共鳴を使いこなせるようになると、声がクリアに聞こえ、音の高さは低くても高く聞こえるようになります。

 

これは鼻腔共鳴の影響により声自体の周波数が上がるためです。低く、こもっていたような声がクリアになるため、印象が華やかになります。

 

また、鼻腔共鳴を使いこなせるようになると、ミドルボイスやヘッドボイスといった声が使えるようになります。これまで地声では出すことのできなかった音域では、こういった発声方法が役に立つでしょう。

 

鼻腔共鳴については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

 

【あわせて読みたい】倍音とは?活用方法や「よい声」を作る方法をプロがわかりやすく解説

2. 声帯の閉鎖力を鍛える

少し難しい話ですが、地声の力強さは声帯を閉鎖する力によって決まります。力強い声と高い声はまったく異なるものですが、弱い地声ではこもって聞こえることがありますし、何より、音域を拡大していくエクササイズの効果が得られにくくなる可能性があります。

 

そのため、声帯の閉鎖力を鍛えることは、地声を高くすることや、綺麗に聞かせることにとても有効な手段といえます。

 

【あわせて読みたい】声帯閉鎖のやり方とトレーニング方法をプロが解説!

3. 地声で出せる限界の音を知る

そもそも、地声とは性別によってある程度出せる上限が決まっています。とはいえ、身体が硬いと前屈をしようにも筋肉が伸びづらく、痛みが伴うのと同様に、声帯が柔軟でないと、地声の音域も潜在的に出せる範囲より狭まってしまいます。

 

ですから、普段から声帯を柔軟にしておくことが大切です。声帯を柔軟にしておくことで、地声の上限付近でも力みが取れ、それ以上の高音を発声する際に用いるミドルボイスやヘッドボイスといった発声方法に移行しやすくなります。

 

なるべく地声の限界の音を出しておくことで声帯が伸びますが、力が入った状態で発声しすぎるのは危険が伴います。この方法をおこなうときは、極力専門のボイストレーナーの指示を仰いでください。

【男女別】声を高くする練習におすすめの曲

デュエットする男女

ここまで地声を高くする方法について紹介しました。次に、声を高くする練習におすすめの曲を紹介します。男女別で解説するので、練習曲を知りたい方は最後までお読みください。

男性編

男性が声を高くする練習におすすめの曲は以下の通りです。

 

さくら(独唱) / 森山直太朗

 

奏 / スキマスイッチ

 

しるし / Mr.Children

 

森山直太朗さんの『さくら(独唱)』は、裏声とビブラートが特徴です。ゆっくりとしたテンポで地声と裏声の切り替えも多いため、練習に適しています。

 

スキマスイッチの『奏』は、曲の中でファルセットが必要な部分があり、発声練習を始めたばかりの方におすすめです。

 

Mr.Childrenの『しるし』は、サビに向かって音域が高くなる曲です。ラブソングで気持ちも込めやすく、声を高くする練習にも向いています。

女性編

次に、女性が声を高くする練習におすすめの曲は以下の通りです。

 

カブトムシ / aiko

 

それを愛と呼ぶなら / Uru

 

みんな空の下 / 絢香

 

aikoさんの『カブトムシ』と絢香さんの『みんな空の下』は、テンポはゆっくりでサビが高音になる曲です。

 

また、Uruさんの『それを愛と呼ぶなら』は、ミックスボイスとファルセットが多い点が特徴です。カラオケでも人気の曲であり、声を高くするための練習に適しています。

ボイトレする際の注意点

ボーカルのレッスン

ボイトレする際は、いくつか注意点があります。ここでは、特に気をつけたい以下の4つのポイントを紹介します。

 

  • 喉をリラックスさせておく
  • こまめに休憩をとる
  • 自己流にならないようにする
  • 地声と裏声は均等に練習する

 

これからボイトレする方は、ぜひチェックしてください。

喉をリラックスさせておく

高音を出す練習では喉に負担がかかるため、喉をリラックスさせることが大切です。喉が緊張した状態で練習を続けると、声帯を傷めることにもつながります。

 

喉をリラックスさせるには、リップロールをおこなうことがおすすめです。軽く唇を閉じて上唇を前に出し、口角を上げます。閉じた唇の間から息を吐き、ブルブルと唇を震わせます。

 

加えて、息を出しすぎないこともポイントです。声は、なるべく少ない息の量でも響かせられることが理想です。

こまめに休憩をとる

練習はこまめに休憩をとりながらおこないましょう。ボイトレは1日に長時間おこなったとしても、短期間で効果が出るものではありません。声帯は繊細で傷つきやすい器官です。

 

声を高くするためのボイトレで、声がかれることは避けたいところです。無理にトレーニングせず、1日15分ほどの短時間の練習を積み重ねましょう。

自己流にならないようにする

ボイトレを継続しても、正しい方法でおこなわないと成果は出ません。基本に忠実なトレーニングをしていても、慣れると自己流になることが多いので注意が必要です。

 

声帯は誤った使い方をすると傷める可能性があります。効率も悪く、上達までに時間がかかることもあるため、早く上達したい方はプロから指導を受けることも検討しましょう。

地声と裏声は均等に練習する

ボイトレする際は、地声と裏声を均等に練習しましょう。裏声の練習をすると、輪状甲状筋が鍛えられます。輪状甲状筋は地声を出す際にも役立ち、高い声が出しやすくなります。

 

ですが、裏声ばかりで歌うと、地声に必要な声帯の筋肉が衰える可能性があります。地声を出す際に使用する筋肉を鍛えるためにも、ボイトレは地声・裏声をバランスよくおこなうことが大切です。

声を高くする方法に関するよくある質問

Q&A

最後に声を高くする方法に関するよくある質問に回答します。声を高くする方法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

カラオケで声を高くする方法はある?

カラオケで高い声を出すためには、以下のポイントを意識しましょう。

 

  1. 口を縦に開く
  2. 息を吐ききる
  3. 1と2を意識して声を出す

 

口を縦に開くと、喉周辺の筋肉が引っ張られないというメリットがあります。一方、口を横にすると、首の前方や喉周辺の筋肉も一緒に横に引っ張られる感覚がわかると思います。これは首を手で締めつけている状態に似ており、メリットはありません。口は縦に開くよう意識しましょう。

 

また、歌を歌う際は息を吐くことが大切です。吸う息の量を増やすことよりも、吸った息を効率よく吐けることのほうが、省エネで声を響かせるポイントになります。

 

口の開け方と呼吸の仕方を意識して、芯のあるしっかりと通る声を出しましょう。

簡単に地声を高くするトレーニングはある?

ハミングは、スキマ時間を活用して簡単におこなえるためおすすめです。

 

ハミングは高音域を広げることや声の柔軟性を高めるために役立ちます。簡単なトレーニングから始めたい方は、ぜひ実践してみてください。

ボイトレ教室で声を高くする方法をマスターしよう!

本記事では、地声を高くする方法を3つ紹介しました。自宅でも実践できる方法や、おすすめの練習曲も紹介しているため、ボイトレする際に活用してください。

 

また、自分一人ではどのように練習を進めてよいかわからない方は、ボイトレ教室に通うことも検討しましょう。ボイトレ教室ではプロの講師から直接指導を受けられるため、正しい方法で効率よく練習できます。

 

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