ペットボトルを活用した自宅でできるボイトレ法を紹介
ボイストレーニング
2021/08/08
ボイトレと聞くと、プロに教わる本格的なものをイメージする方も多いでしょう。
しかし、実は自宅で一人でできるボイトレもあります。ペットボトルを使ったボイトレは、腹式呼吸のマスターにも効果的です。
今回は、ペットボトルを使ったボイトレのメリットや方法などを詳しく紹介します。
ペットボトルを活用したボイトレのメリット
ペットボトルを使ったボイトレは、簡単で効果が高いボイトレ方法です。
ペットボトルを咥えて呼吸をすることで腹式呼吸のコツを掴みやすくなり、安定した声量を出せるようになります。
ペットボトルを使ったボイトレは声を出さずに行うトレーニング方法ですが、ペットボトルをへこませるときに大きな音が出ます。
練習する時間帯や場所を考慮して迷惑をかけないように練習しましょう。
また、自分の肺活量に合わせてペットボトルのサイズを調整できるのも魅力のひとつです。
無理に大きなペットボトルを使うと肺に負荷が掛かってしまうので、無理なくへこませることができる容量のペットボトルで練習するのをおすすめします。
腹式呼吸をマスターできる
腹式呼吸は、歌が上手くなるために欠かせません。腹式呼吸とは、息を吸うときにお腹を膨らませて、息を吐くときにお腹をへこませる呼吸方法です。
日常生活と同じ呼吸で歌おうとしても、歌うのに十分な息を取り込むことは難しいといえます。
うまく声をふくらませることができずに、安定した声で歌えないといったデメリットが考えられます。
歌うとき、一度にたっぷり空気を吸い込むためには、腹式呼吸をマスターする必要があります。
しかし、腹式呼吸の練習をどのようにおこなうべきか分からないという方もいるでしょう。
ペットボトルを使ったボイトレは、手軽に実践できる点が魅力です。自分の呼吸でペットボトルをへこませたり膨らませたりするには、腹式呼吸をマスターする必要があります。
まずは、腹式呼吸のコツを掴むことから始めましょう。
ペットボトルを活用したボイトレの方法
実際にペットボトルを使ったボイトレ方法を紹介します。
肺活量に自信がない方は500ミリリットルのペットボトル、自信のある方は1リットルや2リットルの大きなペットボトルから始めても問題ありません。
1. 空のペットボトルを用意する
まずは、空のペットボトルを用意してください。
ペットボトルにもさまざまな種類がありますが、最初は500ミリリットルのペットボトル、または簡単に潰すことができるペットボトルを使うとトレーニングが行いやすいです。
物足りないと感じたら、徐々に大きなペットボトルにチャレンジしていきましょう。
2. ゆっくりと息を吐く
始めは、ペットボトルを咥えずにゆっくりと息を吐き続けてください。
一気にたくさんの息を吐くのではなく、同じ一定の量をできるだけ長く吐き続けることがポイントです。お腹の中の空気をすべて吐ききれたと思うまで続けましょう。
普段呼吸していて、息を吐ききることは滅多にありません。まずは、息を吐ききることに慣れていき、何度も続けていくうちに、息を吐ききるまで歌うコツが掴めてきます。
3. ペットボトルを咥えて息を吸う
もう息を吐けないというところまで吐いたら、ペットボトルを咥え、中の空気を吸い込みます。
ペットボトルがへこみ、中の空気がなくなるまで吸うようなイメージで吸い込みましょう。
あまりペットボトルがへこまない場合、ペットボトルを咥えずにお腹を徐々にへこませながら空気を吸う練習をしてみましょう。
しっかりお腹から息を吸えているか、お腹に手を当てながら練習するのも効果的です。
4. 実際に発声してみましょう
上記の3段階でペットボトルを使ったボイトレは完了です。
ただし、ペットボトルを使ったトレーニングは普段よりも肺への負荷がかかりやすいため、酸欠になってしまうリスクがあります。
連続したトレーニングは数回に留め、頭痛を感じたらすぐに休むことをおすすめします。
慣れてきたら実際に歌ってみましょう。腹式呼吸をマスターしていれば以前よりも安定した声量が出せます。
どうしても声が震えてしまう場合は、ロングトーンの練習としてペットボトルの飲み口に軽く口を当て、ストローから息を吐くよう細い息を吹きかけてペットボトルの飲み口から音を出す練習も効果的です。
ペットボトル以外にもボイトレに使える身近なもの
ペットボトル以外にも、身近なものをボイトレに役立てられます。
割りばしやティッシュといった日用品を取り入れて、さらにボイトレを効果的なものにしていきましょう。
ティッシュを使ったボイトレ
ティッシュを一枚用意し、二つの角を両手で持って顔の前にかざしてください。その後、短く勢いよく、ティッシュに向かって息を吐きます。
ティッシュの下部分が向こう側にまっすぐなびくようにしてください。勢いよく息を当てることができれば、ティッシュと空気がぶつかるパン!という音がします。
これをスピーディーに何度も繰り返すことで、横隔膜などの呼吸に使う筋肉を鍛えられます。
繰り返しおこなう際は短く、勢いよく一定量の息を吐き出すことを意識しましょう。そうすることによって過不足なく息を出して余計に力が入ることを防ぐことができます。
まずは10回、さらに30回、慣れてきたら50回、100回と、連続して短く勢いよく息を吐き出せるようになりましょう。
割りばしを使ったボイトレ
割りばしを横向きにして口に咥えてください。口角が自然と上がり、喉が開いた状態になります。
この状態のまま「アー」と発声してみましょう。このとき喉が開いている状態になります。
次に、割りばしを外して同じように「アー」と発声します。
普段喉が開いていない方は、割りばしを咥えていたときとそうでないときの声量の差や喉の開いている感覚を感じることができるでしょう。
喉が開いていないとしっかりした発声をできず、必要以上に大声を出そうと喉を酷使しがちです。そのため喉を傷めやすく、しっかり歌い切れなくなってしまいます。
歌うとどうしても喉が痛くなってしまう方は、割りばしを咥えて発声練習を繰り返し、しっかり声帯を開く感覚を覚えましょう。
カラオケなどで歌う前に練習をしておくことで喉が開きやすくなり、喉へのダメージを減せます。
ペットボトルを使ったボイトレで歌唱力アップ!
ペットボトルを使ったボイトレ方法を紹介しました。ペットボトルを使った呼吸の練習には、さまざまなメリットがあります。
横隔膜などの呼吸に使う筋肉を一度にトレーニングできる、声量がアップする、安定した声を出しやすくなるなど多くの効果が見込めます。
ペットボトルが1本あれば可能なボイトレ方法です。ただし、ペットボトルがへこむときに大きな音が発生するので、隣人や時間帯に配慮して行いましょう。
ペットボトルを使ったボイトレのほかにも、自宅で簡単にできるボイトレ方法はたくさんあります。
声に厚みを付けたい、息が長く続くようにしたい、喉に負担をかけず歌いたいなど、それぞれの悩みに適したボイトレを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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