オペラ歌手のような歌い方を習得する4つの方法

歌の練習

2021/07/30

投稿者: 西 貴正

オペラ歌手のような歌い方を習得する4つの方法

力強く素晴らしい声量で、会場いっぱいに声を届けてくれるオペラ歌手。

オペラ歌手のような伸びやかでしなやかな歌声に憧れている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オペラ歌手のような歌い方を習得する方法を紹介します。

オペラ歌手の歌唱法の特徴や、習得に必要な技術も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

オペラ歌手の歌い方を習得する方法

歌を練習する女性

プロのオペラ歌手として活躍している人たちは、声楽をきっちり学んでいます。

ただ、声楽を本格的に学んでいない人でも、近づくことは不可能ではありません。オペラ歌手の独特の歌い方を習得する方法を紹介します。

1. 腹式呼吸をマスターする

オペラ歌手は子どもの頃から声楽を学んでいる人も多いですが、どんな声楽でも必要となるのが腹式呼吸です。

腹式呼吸は声楽だけでなくポップスなどの歌謡曲にも必須の呼吸法として知られています。

オペラ歌手のような伸びやかで遠くまで響く歌い方をマスターするために、絶対に必要なのが腹式呼吸です。

しっかりと息を吸い吐き切ってお腹から声を出す腹式呼吸ができるようにいなれば、たくさんの空気を出すと同時に声帯を振動させることができるので、オペラ歌手のような伸びも声量もある声が出せるようになります。

腹式呼吸をマスターするには、ベッドに仰向けになって練習するのがおすすめです。仰向けで寝ているとき人は自然に腹式呼吸をしています。

最初は声を出さずに呼吸だけ意識し、慣れてきたら息を吐く時に声を出してみましょう。

それもできるようになったら立って正しい姿勢で腹式呼吸を練習します。

2. 喉を開いて声を出す

喉が締まっている状態では空気の通り道が塞がれてしまい、声を出しづらくなってしまいます。

伸びやかで遠くまで響くような声を出すためには、喉を開いて声を出さなければいけません。

先ほど腹式呼吸の必要性をお話ししましたが、いくら腹式呼吸が完璧でも喉が開いていなければ声は通らないのです。

喉を開くといってもどうすればいいのかあまりイメージできない場合は、あくびをするときや喉うがいをするときをイメージしてみましょう。

この状態は喉がしっかり開いて喉仏が下がっている状態です。

こうして声を出すと空気の通り道を邪魔するものがないため、しっかりと声を出すことができます。

3. まずは自分に合った音域で歌う

オペラ歌手と聞くと胸に響いてくるような低音ボイスや、突き抜けるような高音をイメージする人も多いでしょう。そのため自分の音域以上の音域に挑戦してしまう人もいます。

ただいきなり無理に音域を広げようとすると、間違った発声をしてしまったり、その結果喉を壊してしまったりする可能性が高いです。

まずはオペラの歌唱法を習得することが大切なので、最初は自分の音域内で喉や声帯の使い方のコツを掴みましょう。

音域を広げるのはそれからでも遅くありません。

4. レッスンに通う

今はオペラ歌手の歌唱法を解説しているYoutubeのコンテンツもあるため、独学で歌唱法を身につけることも不可能ではありません。

ただYoutubeなどの動画コンテンツは一方通行で教えてもらうだけなので、本当にできているのか判断するのは難しいでしょう。

間違った方法で練習すれば喉を壊してしまう原因にもなるため、直接見てもらいながら正しい指導が受けられるレッスンに通った方が、効率よくオペラ歌手のような歌い方を習得できます。

また、自宅に防音ルームなどがあればいいのですが、そうでない限りは自宅でオペラ歌手のような声量を出してしまうと、ご近所迷惑になってしまう可能性が高いです。

きちんとした練習場所を確保するためにも、声楽の基礎から教えてくれるようなスクールに通った方がいいでしょう。

腹式呼吸の仕方・喉の開き方・音域の広げ方も、直接指導を受ければ感覚的に掴みやすくなります。

オペラ歌手の歌い方の特徴

オペラ歌手をはじめとしたクラシック音楽の歌い方には以下のような特徴があります。

  • マイクを使わない
  • 腹式呼吸で全身を使って歌う
  • お腹の力を使って声を出す

クラシック音楽のなかにもジャンルがあるため、全てがこの特徴があるとは限りませんが、少なくともオペラ歌手は上記の特徴に当てはまります。

ポップスはマイクが声を拾ってくれるため、声量がある歌手でも大音量の声を出す必要はないのですが、オペラは全身を楽器のように使って遠くまで声を届けなければいけません。

また、地声やミックスボイスといった声を使わず、全てヘッドボイスで歌うのも大きな特徴です。

ヘッドボイスは裏声の一種なのですが、低音から高音までヘッドボイスで歌うことで、どの音域でも声質を変化させることなく歌うことができます。

このような特徴があることから、長年声楽だけをしている人のなかには、カラオケが苦手な人も珍しくありません。

オペラ歌手の歌い方に必要な技術

歌い方を練習する男性

オペラ歌手の歌い方をするためには、どのような技術を習得する必要があるのかを最後に解説します。

ベルカント唱法

ベルカント唱法とは、イタリアで生まれた100年以上の歴史がある発生法です。

ベルカントには「美しい声」という意味がありますが、ベルカント唱法は、ヨガでも使われる「人間がリラックスできる呼吸法」で自然な美しさを持つ発声です。

声楽で用いられる多くの発声法は欧米で生まれていますが、日本人には体格の違いなどから難しい発声法もあります。

しかし、小柄なイタリア人が編み出したベルカント唱法は、日本人にとっても歌いやすい歌い方です。

ベルカント唱法と比較されることが多い発声法に、ドイツ唱法があります。

ドイツ唱法は筋肉を使って声を出す発声法であるため、長時間の歌唱にはかなりの体力を使います。

一方、ベルカント唱法は筋肉ではなく全身で声を支えて発声するため、正しい発声をすれば年齢を重ねても若々しく伸びのいい声を出すことができるのです。

音域を少しずつ広げる

オペラを本格的にしたいのであれば、音域を少しずつ広げましょう。音域が広がれば歌える歌のバリエーションも広がります。

ただし、焦っていきなり音域を広げないように気をつけましょう。

オペラの場合は低音でも高音でもヘッドボイスを使いますので、音域を広げるときもヘッドボイスで練習するようにしましょう。

オペラの歌い方に挑戦するなら腹式呼吸をマスターすることから

オペラの歌い方はさまざまな技術やコツを身につけなければなりませんが、まずは腹式呼吸をマスターしないことには始まりません。

遠くまで響く声量のある声を手に入れるためにも、全身を使ってお腹から声を送り出す腹式呼吸をマスターしましょう。

独学での限界を感じている方は、スクールに通って基礎から学ぶことをおすすめします。

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