喉を開く3つの方法とは?メリットや自分の歌い方を知るポイントも紹介

ボイストレーニング

2024/10/07

投稿者: 西 貴正

喉を開く3つの方法とは?メリットや自分の歌い方を知るポイントも紹介

「喉の開き方がわからない」

「喉を開くメリットを知りたい」

「もっときれいな声でカラオケを歌えるようになりたい」

 

喉を開いて歌うとよいと聞いたものの、メリットや喉を開く方法がわからない方もいるのではないでしょうか。正しい方法でボイトレを継続すると、誰でも喉を開いて歌えるようになります。

 

そこで本記事では、喉を開く3つの方法について解説します。ほかに、喉を開いて歌うメリットや、自分の歌い方を知るためのポイントも紹介します。

 

本記事を読めば、現状の自分の歌い方を把握して、喉を開くために意識すべきポイントも理解できるでしょう。喉を開いて楽しく歌いたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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喉を開くとは

喉を手で触る女性

喉を開くとは、咽頭共鳴腔(いんとうきょうめいくう)を使って響かせることを指します。声が響く場所は合計で5箇所あり、ボイトレで変えられる箇所は喉・口・鼻の3つです。そのうち、喉のことを咽頭共鳴腔といいます。

 

喉を開くことで、声質を決められるようになります。声色や声の太さなどに変化をつけられるようになり、いい声が出やすくなるでしょう。

 

喉の開きについて、詳しくは以下の動画で説明しているのでぜひ参考にしてください。

 

歌うときに喉を開く3つの方法

スマホを使って歌を練習する女性

ここでは、喉を開く3つの方法について解説します。

 

  • あくびで喉を開いて歌う感覚を身につける
  • 喉仏をコントロールする
  • 軟口蓋を上げる

 

喉の開き方がわからない方は、ぜひ試してみてください。

1. あくびで喉を開いて歌う感覚を身につける

「喉を開く」感覚がわからない方は、あくびしている状態を思い浮かべましょう。あくびをしているとき、顎と首の間あたりが膨らんでいるのがわかると思います。ここが「咽頭共鳴腔」、つまり声色を決定する場所が開いている状態です。

 

ただし、舌の奥を下げすぎると太くこもっているような声になるので注意してください。

2. 喉仏をコントロールする

喉を開いて歌うためには、喉仏をコントロールすることが大切です。喉仏は喉の中間にある少し盛り上がっている部分であり、唾を飲み込むときに上下に動く場所のことです。

 

喉仏は無理なく会話をしているときの位置が最も自然な状態です。その状態をキープしたまま歌声を発声できるのが理想であり、無理なく声を響かせることにつながります。この状態から少し太い声にしたり、芯のある声にしたりしたいときは喉を開けるのが有効です。

 

喉仏を少し下げる(実際には前方に旋回しているような動きをしています)ようにして咽頭共鳴腔を確保すると、会話のときの声に太い響きが追加されます。

3. 軟口蓋を上げる

軟口蓋(なんこうがい)とは、上顎の奥にあるツルツルしていて柔らかい場所です。軟口蓋を開けると声が共鳴し、厚みのある声が出せます。簡単にいうと、「上顎を上げる」ということです。

 

ただ、厳密には口の中の空間(=口腔共鳴腔)を確保することと、喉を開くことは異なります。とはいえ、上顎を上げる意識で口を開けると、自然と下顎が下がることにもつながりやすく、自動的に咽頭共鳴腔が確保されます。

喉を開いて歌うメリット

歌の練習をする女性

喉を開いて歌うことによる代表的なメリットは以下の3つです。

 

  • 声色を変えられる
  • 喉への負担を抑えられる
  • 高音の発声時に力強く聞こえる

 

それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。

色を変えられる

喉を開いて歌うメリットは、声色を自由に変えられることです。喉(咽頭共鳴腔)の体積を柔軟に変化させることで、声色を変えられます。

 

モノマネアーティストや声優が自由に声を操れるのは、咽頭共鳴腔の体積を柔軟に変化させているためです。

喉への負担を抑えられる

喉が開いた状態で歌えると、喉への負担を抑えられることもメリットです。逆説的ですが、喉を正しく開くことができていれば、無理な力が入りにくく、疲労を抑えることにつながります。

 

カラオケで歌う際「1コーラスで疲れる」とか「数曲歌うと喉がやられる」といった体験をしたことのある方もいるでしょう。大抵の場合、喉仏(甲状軟骨)を吊っている筋肉(茎突咽頭筋)が疲労を起こしているためと考えられます。

 

喉が開いている状態は、この筋肉に負担がかかっていない状態といえるのです。

高音の発声時に力強く聞こえる

高音を発声するときにどうしても声が細くなってしまうという方は、喉を開くことで解消されます。

 

声は、高音に向かう際に細くしていくことで発声しやすくなるものです。ただ、その細い声がどうしても気に入らないという場合は、喉を開くことで地声のような太さを確保できるようになります。

 

その際、少し力が入ってしまう感覚になるかもしれませんが、これは表現を考慮し、あえてそうするのだと割り切ることも大切です。もちろん、はじめはボイストレーナーの管理のもとで試してみることをおすすめします。

自分の歌い方を知るためのポイント

そもそも、自分がどのように歌っているのか知りたい方もいるのではないでしょうか。ここでは、自分の歌い方を知るためのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。

喉声かどうか確認する

喉声とは、喉に力が入り締まっている状態で出す声です。喉声かどうか確認するために、まずは喉仏の位置をチェックしましょう。

 

会話のときの自然な状態と比較して、喉仏が上がっている場合は首や顎に力が入り、喉が締まっている可能性があります。首や顎に力が入ると響きが弱く幼い声になるため、喉仏の位置をコントロールしましょう。

 

また、録音して自分の声を聞くのもおすすめです。不安定なか細い声や声がこもっている場合は、喉が締まっている可能性が高いといえます。歌うときに余計な力が喉に入っていると声が枯れやすくなるので、リラックスすることが大切です。

 

ただし、あえて喉声を用いて歌うこともあります。喉声だからよくないと一概に言い切れないことも大事なポイントです。

喉の開き具合を確認する

喉の開き具合を確認するために、歌う姿を鏡でチェックしてみましょう。鏡で見たときに、顎と首の間が膨らんでいるような状態であれば喉が開いている状態です。「カエルの真似をすると膨らむ」と表現する方もいらっしゃいます。

 

口の中を確認し、喉の奥が見えている状態が喉が開いているというわけではないので注意が必要です。

喉を開く感覚がわからないときはボイトレ教室がおすすめ!

トレーニング中の様子

本記事では、歌うときに喉を開く3つの方法について解説しました。あくびで感覚をつかむ、喉仏をコントロールするなど、スキマ時間を活用して練習できるので、ぜひ実践してみてください。

 

ただし、喉を開いて歌えるようになるためには、ボイトレを正しく継続しなければなりません。間違った方法で進めると、上達するまでに多くの時間がかかる可能性があります。正しい方法で効率よく歌を上達させたい方は、ボイトレ教室に通うことも検討しましょう。

 

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