ボーカルとしての技術を高めたいなら、腹筋を鍛える必要があります。
本記事では、歌の上達に腹筋が必要なことはわかっていても、どのような仕組みでボーカルに影響を与えているのかいまいち理解できていないという方のために、ボーカルと腹筋の関係について解説します。
腹筋がボーカルにどのように影響するのか、腹筋の中でもどの部位をトレーニングすればいいのかなどを見ていきましょう。
まずはボーカルと腹筋の関係について解説します。
ボーカリストは腹筋のトレーニングをしているイメージが強いですが、実際に腹筋が歌唱力にどのように関わっているかを考えてみましょう。
ボーカルに腹筋が必要と言われている一番の理由は、呼吸方法のためです。声を安定して出すため、ハリのある伸びやかな声を出すため、ロングトーンを出すために腹式呼吸は欠かせません。
人が普段している胸式呼吸では空気を十分に取り込めず、吐き出す声の量も限られてしまいます。無理に大きな声を出したりロングトーンを絞り出すことで、喉へのダメージにもつながります。
しっかり空気を吸い込み歌にするには、お腹を膨らませて空気を取り込む腹式呼吸がマストです。腹式呼吸で歌えば、歌唱力がアップするだけでなく喉への負担も軽減でき、長時間のパフォーマンスにも耐えられるボーカリストを目指せます。
しかし腹筋が鍛えられていないとお腹を十分に動かせず、腹式呼吸もスムーズにできません。腹筋を鍛えてスムーズに動かせるようになれば、腹式呼吸をしやすくなるだけでなく、取り込める空気の量も多くなり、歌唱力のアップに役立たせられます。
腹筋の中でもインナーマッスルや体幹に影響する部分を鍛えると、体の土台となる部分がしっかりと育ちます。体の軸がブレなくなれば、どんな体勢になっても安定して声を出し続けられます。
広いステージを駆け回って歌ったり、飛び跳ねたり、ダンスをしながら歌ったりするボーカルを目指すのであれば腹筋を鍛えるのはマストでしょう。筋トレをすることで体力や持久力もつき、長時間疲れずに安定した歌声を届けられます。
ボーカルとしてステージに立つ上で、腹筋はパフォーマンスにも影響を与えます。腹筋が鍛えられていると声量がアップする、歌声が安定する、長時間疲れにくいというだけでなく、美しい姿勢で歌うことも可能です。
腹筋や背筋などの筋肉が鍛えられていないと正しい姿勢を維持しにくく、見た目も悪くなってしまいます。
また、パフォーマンスの内容やジャンルによってはさまざまな衣装を着ることもあります。
鍛えられた美しい腹筋が見られる衣装であれば、歌声だけでなく見た目からも観客を圧倒できるようになるでしょう。腹筋が見えない衣装であったとしても、お腹が引き締まっていればどんな衣装でも似合いやすく、パフォーマンスの幅も広がります。
腹筋は、ボーカルの歌唱力に影響を与えます。腹筋を鍛えると、ボーカルにどのような影響があるのかについて詳しくみていきましょう。
ボーカルのボイトレに腹筋のトレーニングは欠かせませんが、腹筋を鍛えると歌が上手くなる、というわけではありません。実際に、腹筋を鍛えているアスリートが全員歌が上手いというわけではないでしょう。
腹筋を鍛えると腹式呼吸をしやすくなる、体の軸がブレにくくなる、体力がつくというメリットがありますが、これらは直接的には歌の上手さには影響しません。
しかし、腹式呼吸をマスターすることでボイトレの効果があることは、ボイトレをしている方にとっては周知の事実です。その他の腹筋のメリットに関しても、結果的にボーカルの技術を向上させるには大切な項目と言えます。
「歌が上手くなるわけじゃないなら…」と腹筋を鍛えていないと、あとから後悔することになるかもしれません。アスリートのような本格的な腹筋を毎日続ける必要はありませんが、歌唱力アップのサポートをするためにも少しずつ腹筋をトレーニングの一部に加えていきましょう。
腹筋をすると歌が上手くなる!というわけではありませんが、腹筋を鍛えると腹式呼吸をしやすくなるため、声量アップや音域の拡大が期待できます。
安定した量の息と吐き続けられるようになると、喉に負担をかけずにハリのある伸びやかな声で歌えます。声が震えたり、高音で途切れたりということもなくなるため、結果的に自分が思うように歌えることが増えるでしょう。
喉や胸だけで歌うと音程の取り方が不安定になり、高音で音を外してしまったりどうしても出せない音域があったりします。しかし、お腹からしっかり声を出せるようになれば、喉に力を入れすぎず、より音域をコントロールしやすくなるのです。
自分が出せる音域を広げるには、他にもさまざまなボイトレが必要ですが、腹筋もそのサポートをする役割を担っています。
腹筋は正しい姿勢を維持するのにも役立つ筋肉です。
普段デスクワークが多かったり、悪い姿勢でいたりすると背中が丸まり、腹筋の力が衰えてしまいます。無理に背筋を伸ばそうとしても気づくと元の姿勢に戻っていた…という経験がある方も多いでしょう。
しかし、腹筋を鍛えると体をしっかり支える力がアップし、きれいな姿勢を維持しやすくなります。背筋を伸ばし胸を開いた状態だと一番たくさん空気を吸い込めるので、歌唱力のアップには正しい姿勢の維持は欠かせません。
ただやみくもに腹筋を鍛えるのではなく、腹筋のどの部位にどんな力があるのかを理解して、その部位をトレーニングすることが大切です。
ボーカルとしての技術を向上させるためには、とくに腹斜筋とインナーマッスルに注目しましょう。
ボーカリストが鍛えるべきなのは腹筋の中でも脇腹に位置する腹斜筋です。腹斜筋を鍛えることで、腹式呼吸に大切な横隔膜の動きをしっかりサポートできるようになります。
腹斜筋は普通の腹筋運動では鍛えられないため、それ専用のトレーニングをおこなう必要があります。
インナーマッスルとは体の芯にある筋肉のことで、鍛えることで体の軸がブレにくくなります。安定した歌唱力を維持したいボーカリストにとっては必須の筋肉です。
インナーマッスルも通常の腹筋トレーニングではなく専用のトレーニングをしなければなりません。
声を安定させる、音域を広げる、パフォーマンスに耐えられる体を作るなどのために、ボーカルにとって腹筋は大切です。
アスリートのような本格的なトレーニングをする必要はありませんが、今よりもっと優れた技術を手に入れたい、自分の思い通りに歌えるように基礎を大切にしたいという方はぜひ腹筋のトレーニングもボイトレに加えてみてください。
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