ボーカルマイクの正しい持ち方をわかりやすく解説
上達への近道
2021/06/24
きちんと歌えているはずなのに、カラオケでいまいち声がよく響かない、マイクに声を拾ってもらえないと感じる場合、マイクの持ち方が間違っている可能性があります。
正しいマイクの持ち方をおさえれば、声を拾いやすくなるだけでなく響きのある歌声を目指せます。今回はマイクの持ち方について、正しい持ち方と間違った持ち方を解説します。
ボーカルマイクの正しい持ち方
ボーカルマイクを正しく持つにあたって意識したい4つのポイントを紹介します。
ボーカルマイクはきちんと持つことでより音をクリアに拾えるようになります。カラオケで思うようにボーカルマイクに声を拾ってもらえないからと無理に大声を出すと音程がブレたり、喉を傷めたりする原因になってしまいます。
ボーカルマイクを正しく持って、より快適に歌えるようにしましょう。
マイクは口の正面に
まずはボーカルマイクが口に対してどの位置に来ているかを鏡を見てチェックしてください。
きちんと声を拾うには、ボーカルマイクの先端が口の正面に垂直の方向で来ていなければなりません。「あー」と声を出してみて、声が飛ぶ方向に対してまっすぐマイクの先端が来るようにボーカルマイクを持ちましょう。
マイクの真ん中を握る
ボーカルマイクを持つ手の位置にも注目しましょう。
ボーカルマイクの上部分を持つと、グリルという音を拾う部分を手が覆ってしまう可能性があります。反対に、下部分を持つとワイヤレスマイクの場合拾った声を信号にして送るセンサーの邪魔をしてしまいます。
ボーカルマイクの持つ位置は真ん中が適切です。上部分、下部分だけを握るとマイクの位置がブレやすく、声も拾いにくくなりますが、真ん中を持つとマイクの位置が安定し、歌いやすくなります。
マイクと口の距離の適切な距離を保つ
ボーカルマイクと口の位置は、指2本分から4本分くらいまでの距離を維持しましょう。離れすぎていると声が分散してしまい、マイクがきちんと声を拾えなくなってしまいます。
反対にマイクを口につけて歌う歌い方は、マイクの位置が安定する、よりしっかり声を拾えるというメリットがあります。
しかしその反面、カラオケなどで多くの人が使うボーカルマイクを口につけるのは衛生的に見てもよろしくありません。やはり適切な距離を保つように意識しましょう。
歌っているときにマイクを口につけて歌うクセがついている方は、マイクカバーを取り付けたり、マイマイクを持参すしたりするのもおすすめです。
優先マイクやワイヤレスマイクなど、カラオケで簡単に使えるマイクはたくさん販売されています。
やってしまいがちなボーカルマイクの間違った持ち方
ボーカルマイクの間違った持ち方を紹介します。無意識のうちに間違ったマイクの持ち方をしてしまっている方も多いので、今一度自分のマイクの持ち方を確認してみてください。
グリル部分を握る
グリルとは、ボーカルマイクの上部分の、音を拾う部分です。このグリルを握りこむようにして持っている人は意外と多いですが、ボーカルマイクの持ち方としては間違っています。
グリル部分を握りこむと、ハウリングの原因になってしまいます。気持ちよく歌うどころか不快な高音、低音が響いてしまいますので、グリル部分に近い場所を握ってしまう方は早めに持ち方を直しましょう。
アーティストの中にはグリル部分を握りこんで歌っている方もいますが、この場合は特殊な加工がしてあるマイクを使っている、そもそも口パクなので電源が入っていないという可能性もあります。
マイクが口に対して水平
ボーカルマイクを口に対して水平に持っている、正面から見たときにマイクがまっすぐ縦になっている持ち方は、一見すると正しく見えますが、声の拾いやすさから考えると間違った持ち方です。
ボーカルマイクはグリルの一番上の面で音を拾うような構造になっています。その部分をしっかり口に当てられないと、声を少ししか拾えず、きちんと適切な声量で歌えていても声が小さい、きちんと歌声を届けられないという状態に陥ってしまいます。
マイクは口に対して水平ではなく、垂直に持つことを常に意識して歌うようにしてください。
両手で持つ際は位置に注意
ボーカルマイクを両手で持つ場合は握る位置に注意しましょう。音を拾うグリルがある上部分や、センサーがある下部分を握るときちんと声を届けられなくなってしまう可能性があります。
両手で握る場合は真ん中を握り、両手を重ねるように持つのもおすすめです。
ボーカルマイクは重たいものも多く、とくに女性は両手でマイクを持つ方も多いです。持つ位置を今一度確認してみてください。
ボーカルマイクを両手で持つこと自体は、マイクの位置を安定させやすいためおすすめです。背中が丸まらないように注意しましょう。
ボーカルマイクの持ち方で変わる歌声
どうして同じボーカルマイクでも、持ち方が違うだけで声の響き方が変わるのかを解説します。
カラオケなどで歌っていても思うように声が響かない、よくハウリングしてしまうとお悩みの方は、今一度ボーカルマイクの構造をきちんと理解した上で正しい持ち方に変えていきましょう。
カラオケのマイクは単一指向性がほとんど
カラオケやスタジオなどで使われているマイクは単一指向性というものがほとんどです。
指向性とは、どの方向から音を拾うかというものです。単一指向性はその名の通り、マイクの先端の一方向からのみ音を拾います。そして音を拾うのはマイクの先端部分です。
声を出しているときに口元に手をかざすとわかりやすいですが、声は息とともにまっすぐ前に向かっています。この声が飛ぶ方向に合わせて単一指向性のマイクを持つことで、マイクに音をしっかり拾ってもらえます。
反対にマイクを縦に持つと、マイクの音を拾う部分の一部分にしか声が届きません。きちんと発声しているのにマイクにきちんと音が入らないのは、マイクが正しい位置になっていないからである可能性が高いです。
持ちやすいマイクの持ち方を探してみよう
ボーカルマイクの正しい持ち方は、口に対して垂直に持つ、マイクの真ん中を握る、マイクと口までの正しい距離を一定に保つのが基本です。
ですが、人によってはさまざまな持ち方があります。声量がある方なら、マイクの向きさえ正しければ口とマイクの距離は少し離れていた方がクリアに声を届けられます。
マイクを握る位置も、人によって安定しやすい場所は違います。基本的な項目さえ守れていればきちんと声を拾うことはできますので、自分が持ちやすいポイントを探してみましょう。
ボーカルマイクを正しく持って魅力アップ!
ボーカルマイクはどの持ち方をしてもきちんと声を拾ってくれるわけではなく、きちんと音を拾いやすい部分を口に向ける必要があります。
カラオケでもっと気持ちよく歌うためにも、正しいマイクの持ち方を覚えましょう。
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