がなり声の出し方とは?練習方法や注意点、参考にしたい歌手を紹介

ボイストレーニング

2024/05/16

投稿者: 西 貴正

がなり声の出し方とは?練習方法や注意点、参考にしたい歌手を紹介

「がなり声の出し方ってどうやるの?」
「そもそも、がなり声ってどんな声?」
「がなり声のお手本になる歌手は?」

 

このような疑問を持つ人もいるでしょう。

 

がなり声をマスターすると表現の幅が広がり、カラオケでかっこよく歌いこなせるかもしれません。

 

本記事では、がなり声の出し方について具体的な練習方法やポイントを徹底解説します。プロが認める歌手やよくある質問についてもまとめました。がなり声の出し方を知りたい人はぜひ参考にしてください。

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がなり声とは

がなり声とは、ガラガラとした声のことです。

 

声は声帯の振動音が共鳴腔に響くことで作られます。

歌などに用いられるがなり声とは、以下の二つが合わさって発声される声とされています。

 

  • 声帯の直ぐ上にある「仮声帯(かせいたい・前庭ヒダとも呼ぶ)」で作られた音
  • 声帯の振動音

 

ノイズのような歪みのある渋い音なので、ロックやブルース、R&Bなどの迫力ある歌声を聞かせたい曲で使われることが多い発声方法の一つです。

 

最近では、がなり声を魅力的に使いこなす歌手が増えてきました。カラオケの人気曲にも、がなり声が多用されています。カラオケでかっこよく歌うためにも、がなり声をマスターしましょう。

がなり声の練習2ステップ

がなり声の出し方は2ステップで練習するとスムーズです。

 

  • 少し高めの音で硬い声を出す
  • その音の高さで咳払いをするような声を出す

 

それぞれ詳しく解説します。

1. 少し高めの音で硬い声を出す

練習では、少し高めの音で硬い声を出すことを意識しましょう。

 

がなり声を上手く出すには、ベースとなる声帯から出る音を安定させることが大切です。

がなり声の質感を真似して、無理に硬く、割れた音を出そうとすると喉に負担がかかってしまい、傷めてしまう可能性があります。

まず、自分が無理なく出せる音、そして少し高めの音で硬い声を出せるよう練習しましょう。

裏声のような柔らかい声でがなり声を作ることもできるのですが、地声のような硬い声にがなり声の音質を追加するほうが近道です。

 

まずは喉の奥から硬い声を出せている感覚を掴んでください。

気を付けるポイントとしては、この時点で喉に負担がかかっていては、この先の練習で喉を傷めてしまいます。

あくまで、軽く、楽に発声できていることを確認しましょう。

2. その音の高さで咳払いをするような声を出す

硬い声が出せる少し高めの音で咳払いを軽くしてみましょう。

その際、喉より上、鼻あたりを意識した咳払いをすると高めの音でざらざらとした質感が得られることがわかると思います。

その感覚のまま、先ほどの硬い声を混ぜて出すイメージで発声してみると、案外楽にノイズの含まれた声が出せるはずです。

 

低い声で練習することもできますが、人によって鼻あたりを意識した咳払いの感覚が掴みにくいことがあります。

レッスンのなかでお伝えしてきた経験上、少し高い音での練習は比較的喉への負担を抑えられているように感じています。

(上手にできているときは、一切負担なく、軽くできている感覚が掴めます!)

がなり声を出すときの2つのポイント

がなり声を無理して出すと喉を傷めてしまう可能性があります。ここでは、がなり声を出すときのポイント2つについて詳しく解説していきます。

1.効果的に使う場所を定める

がなり声はあくまで演出上のテクニックととらえ、必要なタイミングで使うと効果的です。

そのため、それ以外の部分での発声とのバランスを計算してみるとかっこよく聞かせることができます。

 

ハードロックやメタルなどで用いられるがなり声も、全ての声で使われることは稀なケースです。

普段の声とのギャップを楽しんでください。

 

2.喉に違和感が出たら休憩する

喉のダメージを減らすため、がなり声の練習中に喉に違和感が出たら休憩しましょう。そのまま練習し続けると声が出なくなってしまう恐れがあります。

 

喉の疲れを癒す飲み物や食べものはこちらでご紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

【あわせて読みたい】【現役ボイストレーナー解説】喉にいい飲み物・食べ物11選!

プロが認めるがなり声が特徴的な歌手4選

理想のがなり声を出すには、がなり声が特徴的な歌手を参考にするとよいでしょう。ここではがなり声が上手い歌手の中から、プロが認める歌手を選んで紹介します。

ado

がなり声といえばadoさんを思い浮かべる人も多いでしょう。adoさんのがなり声の出し方は、仮声帯をしっかり閉じて息を強く当てているのが特徴です。「うっせえわ」では高音域でパワフルながなり声を披露しています。

 

adoさんの歌唱テクニックについて、以下の動画も参考にしてください。

優里

優里さんは、地声もがなり声もきれいに発声できる魅力的な声の歌手です。優里さんのがなり声の出し方を真似したい人も多いでしょう。体をしっかり使った発声で地声に安定感があり、がなるときも喉の締まりをあまり感じさせません。

 

優里さんの歌唱テクニックについて、以下の動画も参考にしてください。

Taka(ONE OK ROCK)

ハスキーな声が特徴的なTakaさんは、がなり声でも美しい発声ができる唯一無二の歌手です。シャウトやがなり声を使っても、軽く雑味のない声が出せます。がなり声のほかにもエッジボイスや発声の良さなど真似したい点がたくさんあるので参考にしてみましょう。

クリスティーナ・アギレラ

グラミー賞歌手であるクリスティーナ・アギレラは、がなり声をコントロールして歌っているのが特徴です。英語曲でがなり声を使いこなしたい人は、がなり声の箇所が多い「Fighter」を参考にしてみましょう。

がなり声の出し方についてよくある質問

ここでは、がなり声の出し方でよくある質問についてまとめました。

がなり声とシャウトの違いは?

シャウトは和訳すると「大声で叫ぶ」という意味ですが、歌においても通常より多くの息を吐き、叫ぶように発声します。また、高音発声時にノイズの含まれた声質を作ることも特徴です。

 

一方、がなり声は音の高さや声量を問わず、ノイズ感のある声を目指します。

がなり声とエッジボイスの違いは?

がなり声が声帯と仮声帯のダブルの振動音で作られるのに対し、エッジボイスは声帯のみで作られるといった違いがあります。

またエッジボイスは切なげな、涙声のような印象があるのに対し、がなり声は怒りや強さを感じさせるノイズ的な印象です。

 

エッジボイスについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

【あわせて読みたい】エッジボイスが歌唱に与える効果を分かりやすく解説

がなり声で喉を傷めないコツは?

がなり声は、コツを掴めば意外と楽に発声できるものですが、聞こえたまま力むように発声すると喉に負担をかけてしまいがちです。喉へのダメージを防ぐよう、発声を変えたり声量を抑えたりしてみましょう。

がなり声の出し方を知りたいならボイトレがおすすめ

がなり声はロックやR&Bなど、迫力ある歌声を聞かせたいときにとても効果的な発声方法の一つです。難しい印象があるがなり声ですが、練習によって出せるようになる可能性も高くあります。。

 

しかし、がなり声を聞こえたまま真似すると喉に負担がかかり傷めてしまう恐れがあります。喉の違和感が出る前に、水分摂取や休憩を取りながら練習しましょう。

 

「がなり声の出し方がわからない」と悩んでいる人にはBeeボーカルスクールがおすすめです。プロのインストラクターによるレッスンで、喉に負担をかけないがなり声の出し方が身につきます。

 

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