透き通った声の出し方とは?地声を綺麗にする3つの練習方法も紹介!
ボイストレーニング
2024/05/16
「透き通った声の出し方を知りたい!」
「地声を綺麗にする方法はある?」
人によって異なる感覚ではありますが「透き通った声になりたい」と思われている人は多くいます。
また歌声だけでなく、綺麗な声をスピーチやプレゼンの場で活かしたいというご希望もよくいただきます。
本記事では、透き通った声の出し方を詳しく解説します。また、地声を綺麗にするための3つの練習方法もあわせて紹介します。スキマ時間を活用してできるトレーニングも紹介するので、透き通った声を出したい人はぜひ最後までお読みください。
透き通った声の特徴
透き通った声は人によって感じ方は異なりますが、よく言われる特徴は次の通りです。
- 掠れていない声
- 声質が高く明るい声
- 空気感を含んだ声
上記の要素に当てはまると、透き通った声であると感じやすいとされています。また「透明感のある声」「クリアボイス」などと表現されることもあります。
透き通った声の出し方
透き通った声や透明感のある声は、呼吸法や響かせ方を意識することで出せるようになります。ここでは、透き通った声の出し方について3つのポイントを紹介するので、ぜひチェックしてください。
ウォーミングアップをする
運動するときと同様、声を出すときにもウォーミングアップは必要です。
いきなり声を出す練習を始めると喉に大きな負荷がかかったり、声が掠れてしまったりする可能性が高まります。
透き通った声と聞くと弱くて大人しい声を想像する人もいるかもしれませんが、小田和正さんや平井堅さん、miwaさんや幾多りらさん(YOASOBI)のように声を張っても透明感がある印象を持たせることもできます。
そのためにはウォーミングアップを入念におこなうことが大切です。
伸びやかで透き通った声を出すためには、特に口の周りやや声帯周辺の筋肉をほぐす必要があります。「ウ」と「イ」の発声を繰り返しおこなうことで表情筋をほぐせます。
その際、唇と歯の間に隙間を作るように意識的にフォームを作ると効果的です。
またリップロールをおこなうことで、声帯や声帯周辺の筋肉の血流を促進させることができます。
歌の前に取り入れてみましょう。
腹式呼吸を意識する
腹式呼吸を意識すると、息の量やスピードが安定しコントロールしやすくなります。腹式呼吸のポイントは以下の通りです。
- 鼻からゆっくり吸い、おへその下に空気をためる
- 口からゆっくり息を吐き、体の中のものを全て出し切ることをイメージする
- 吸うときの倍くらいの時間をかけて吐く
- 1日10~20回を目安に行う
立っておこなってもよいですが、座った方が安定します。腹式呼吸を取り入れると、肩や胸周りに余計な力が入らずに歌えるため楽に発声できるでしょう。
喉を開く
喉を開くことも、透き通った声を出すのに効果的です。
「喉を開く」とは「咽頭共鳴腔を使って声を響かせる」ということです。
咽頭共鳴腔とは、顎下を意識して膨らませようとすると広がる空間のことです。
この空間に声を響かせることで声質を変化させることができます。
あくびのように喉の奥を広げると声が変わることがわかると思いますが、その際に舌の奥を押し下げないようにすることが大切です。
その空間の調整により、好みの透き通り加減をコントロールすることができるようになります。
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男女別!透き通った声の歌手を紹介
透き通った声を出すためには、上手な人を見て真似するのがおすすめです。ここでは、男女別に透き通った声・透明感のある声の歌手を紹介します。
男性歌手
男性で透き通った声の歌手は以下の通りです。
- 草野マサムネ(スピッツ)
- 西島隆弘(AAA)
スピッツの草野マサムネさんはハスキーボイスでありながら声が澄んでいるため、聴いていて穏やかな気持ちになれます。AAAの西島隆弘さんは、高めの音域でバランスのよい声質が特徴です。気になる曲があれば、歌い方や声の出し方を見てみましょう。
女性歌手
女性で透き通った声の歌手は以下の通りです。
- miwa
- 幾多りら(YOASOBI)
miwaさんは透き通った声でありながらも、曲によっては芯のある強さを感じる声も出せます。YOASOBIの幾多りらさんも透明感のある綺麗な声で、歌声と話し声の出し方があまり変わらない点が特徴です。
地声を綺麗にする3つの練習方法
声がかすれる、声が小さいなど、地声に対して悩みを抱えている人もいるでしょう。ボイトレを取り入れると、歌声だけではなく地声も綺麗にできます。ここでは、地声を綺麗にするために効果的な3つの練習方法を紹介します。
1.リップロールを練習する
息の流れを整え、体の余計な力を抜くためにおすすめの練習はリップロールです。やり方は、鼻から息を吸い込み唇を軽く閉じて少し前へ突き出します。息を出しながら唇をブルブルと振動させます。慣れてきたら音程を上下させながらリップロールしましょう。
まずは5秒間続けることを意識して練習してください。リップロールすることで、音域を広げたり、声量をコントロールできるようになったりする効果も期待できます。
2.ロングブレスを練習する
声の安定感が増して、綺麗な地声を出すのにおすすめの練習はロングブレスです。姿勢を正して鼻から息を吸い込み、口から吸った息をできるだけ長く吐き続けます。息を吐く際は、歯と歯のすき間からスーっと出すことがポイントです。徐々に吐き出す時間を長くして、最終的には1分を目標に練習しましょう。
ロングブレスを続けることで、声を張り上げなくても大きく通る声を出せます。地声が小さいと悩んでいる人にもおすすめです。
3.滑舌・発音トレーニングをする
滑舌や発音を鍛えたい人は、早口言葉を連続で声に出す練習が効果的です。滑舌や発音がよくなると、音程や抑揚をコントロールしやすくなり綺麗な声が出せます。早口言葉はどのようなものでもよいので、スムーズに話せるまでトレーニングを継続しましょう。仕事や家事のスキマ時間も活用して練習することがおすすめです。
自宅でボイトレする際の注意点
これまで紹介したトレーニングはどこでもおこなえますが、自宅でボイトレする際はいくつか注意点があります。自宅でボイトレしたいと考えている人はぜひ最後までお読みください。
こまめに休憩する
ボイトレにも休憩は必要です。
歌声や地声を綺麗にしたいからといって、練習しすぎると喉に大きな負担をかける可能性があります。透き通った声を出すためにボイトレを始めたのに、声がかすれてしまっては本末転倒です。そのため、ボイトレは適度に休憩をはさみながらおこないましょう。休憩をとりながら練習したほうが回復までのスピードも早くなり、効率よく進められます。
自分のレベルに合った練習をする
ボイトレは自分のレベルに合わせておこなうことが大切です。最初は本記事で紹介した腹式呼吸やリップロール、ロングブレスなどから練習することがおすすめです。現状の自分のレベルを客観的に把握して、1つずつできることを増やしましょう。
自己流で練習しない
自己流での練習には気をつけましょう。
ボイトレは誤った方法で練習すると喉を痛めたり、上達までに時間がかかる可能性があります。YouTube動画や書籍などを参考にして、正しい方法で練習しましょう。
ただし、自分では何が正しいのか判断が難しい場合もあるでしょう。効率よく上達したいなら、ボイトレ教室に通ってプロから教わる方法がおすすめです。ボイトレ教室では、一人ひとりの声の特徴に合わせて適切なトレーニングを受けられます。
Beeボーカルスクールで透き通った声の出し方をマスターしよう!
本記事では、透き通った声・透明感のある声の出し方について解説しました。透き通った声を出すためには、体をリラックスさせて喉を開くことを意識しましょう。
また、地声を綺麗にする3つの練習方法も紹介しました。ボイトレは手軽に始められるため、話し声を綺麗にしたい人はぜひ練習してみてください。
ただし、ボイトレをしてもすぐに透き通った声が出せるわけではありません。トレーニングは正しい方法で毎日継続しておこなうことが大切です。できるだけ早く上達したい人は、Beeボーカルスクールに通ってプロのレッスンを受けることをおすすめします。
Beeボーカルスクールでは、初心者ボーカル教室やカラオケ上達コースなど、目的別に12個のコースがあります。また、45分の無料体験コースもあり、声に関する悩みを相談できます。教室の雰囲気やレッスン内容が気になる人は、ぜひ無料体験コースを受講してください。
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