喉が疲れる原因や体に現れる変調・改善方法を詳しく解説
上達への近道
2021/08/12
歌っているとすぐに喉が疲れてしまう、いつもは平気なのに今日はやたらと喉が疲れる気がする…という場合、すぐに適切な対応を取りましょう。
喉の疲れを放置していると喉へのダメージが蓄積し、声が枯れてしまう、喉の痛み長引いてしまう原因になります。
どうして喉が痛くなるのか、喉が痛くなったときに何をすべきか、さらに喉が痛くなりにくい体質を目指す方法を紹介します。
喉が疲れる原因、体に現れる変調
まずは、喉が疲れる原因と体に現れる変調について確認しましょう。
喉が緊張したり乾燥したりしていると、疲れの原因になりやすいです。
喉の病気が隠れている可能性もあるので、喉の疲れは軽く見ず、慎重に向き合いましょう。
喉が緊張している
喉が疲れる原因のなかでも、もっとも多いのが喉の緊張でしょう。
喉が緊張しているとうまく息を吸ったり吐いたりできず、声を思うように出せません。
無理に大きな声を出すと喉に負担をかけてしまい、疲れの原因となってしまうのです。
ストレッチや発声練習をせずにいきなり難易度の高い歌を歌うことでも、喉は緊張します。
人前で歌う、仕事で人前で話さなければならないなど、慣れない状況で声を出すことに対する精神的な負担が、喉の緊張につながっていることもあります。
喉が乾燥している
喉が乾燥すると疲れやすくなります。
声帯には粘膜がありますが、乾燥によって声帯の粘膜の水分が不足すると音を上手に響かせにくくなります。
思うように声が出せず、無理に力むことで声帯、喉が傷つき、疲れとなってしまうのです。
冬場はとくに乾燥しやすいので、保湿を徹底する必要があります。
ほかにも、空調、口呼吸、食べ物や飲み物の影響などで喉が乾燥することもあります。
喉に痛みや違和感がある場合は注意
喉の疲れに加えて、痛みがある場合は病気の可能性も視野に入れなければなりません。
風邪などが原因で喉が炎症を起こす、急性喉頭炎になっていることもあります。
また、声がかすれる、出づらいといった違和感がある場合も要注意です。
喉に負担をかけることで良性の腫瘍ができる声帯ポリープや声帯結節、声帯をコントロールする神経が麻痺する声帯麻痺などの症状かもしれません。
症状の背景に、さらに大きな病気が隠れている可能性もあります。
喉の痛みや違和感が長引く、喉以外にも体の不調が続いているという場合は、早めに病院で検査を受けましょう。
喉が疲れると感じたときにやりたいこと
喉が疲れたときに試してみてほしいことを3つ紹介します。
無理をしないのが一番ですが、カラオケの途中で喉が疲れた、人前で長時間話さなければならないといったときにはぜひ実践してください。
1. 喉を保湿する
喉が疲れたときは、まず喉を保湿しましょう。常温の水をたっぷり飲むことで簡単に保湿できます。のど飴や喉用の保湿スプレーを使うのも効果的です。
乾燥しがちな冬場はマスクをして、乾燥した空気を吸い込まないようにすることも大切です。
眠るときに口が開いてしまう方は、眠るときにマスクをしましょう。加湿器で室内の乾燥を防ぐのもおすすめです。
2. 首・肩のストレッチをする
喉が緊張していると喉が疲れやすいので、緊張をほぐすために首や肩のストレッチをしましょう。
ゆっくり大きく首を左右に回す、肩を開くように前後に回す、さらに体の緊張を取り除くためには大きく伸びをするのも効果的です。
体の緊張をほぐすことで精神面の緊張もほぐれます。
人前で話したり歌ったりするときに緊張してしまう方はぜひストレッチをおこなうようにしてください。
3. 正しい姿勢でゆっくり呼吸する
喉が疲れやすいときは姿勢を意識しましょう。
姿勢が悪いとしっかり空気を取り込めず、無駄に息継ぎをしたり、喉に力を入れて発声したりしてしまいます。
背中を伸ばし、胸を開いて、顎は少し上げると息をしやすいです。自分にとってのベストな姿勢で発声しましょう。
立って歌ったり発表したりする場面なら、両足に同じ体重をかけて立って発声がおすすめです。より喉に負担をかけず呼吸、発声をしやすくなります。
すぐに喉が疲れる体質を改善するには?
普段から少し話しただけで喉が疲れる方は、疲れやすい体質を改善する方法も取り入れましょう。
喉が疲れやすい習慣が身についていると、その場しのぎの対策を取っても、すぐに喉が疲れてしまいます。
どんな点から改善していけばいいのか考えて、自分でできることから始めましょう。
早く回復させる習慣をつける
歌う機会や話す機会が多い人の場合、喉が疲れやすいのは仕方のないことです。
しかし、喉の疲労が溜まる前に回復につながる習慣を身に着けておけば、元の状態に戻るまでのスピードも早まります。
喉が疲れたときは、喉を酷使しないように意識し、会話を控えてしっかり保湿しましょう。
喉周りの筋肉が疲労している可能性もありますので、たっぷりと睡眠時間を確保して筋肉の修復にあてることも大切です。
喉が緊張しないようにストレッチを習慣化させる、常に正しい姿勢を意識するといったことからも喉のケアができます。
喉に違和感を覚えたら、できるだけ早めに対処するのが疲れを溜め込まないポイントです。
タバコやお酒を控える
普段からタバコやお酒をたしなむ方は、できるだけ控えましょう。
タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質は喉の炎症の原因になります。
日頃から喉にダメージを与え続けている状態なので、少し話したり歌ったりするだけでも喉が疲れやすくなります。
アルコールは、体内で分解するためにたくさんの水分を必要とします。その結果、喉の水分が奪われて知らず知らずのうちに乾燥してしまうのです。
カラオケに行ったら、お酒を飲みながら歌うという習慣がついている方もいるかもしれませんが、できるだけソフトドリンクで済ませることをおすすめします。
喉が疲れたときは早めに対処しよう!
喉が疲れたときの原因や、喉が疲れたときの対策、疲れにくい喉の作り方について解説しました。
喉は非常にデリケートな部分です。喉に力を入れたり無理に大きな声を出そうとしたりすると、喉は疲れやすくなってしまいます。
保湿する、緊張をほぐすといった簡単にできることでも対処できるため、喉が疲れたと感じたらすぐに実践するとよいでしょう。
できる限り無理をせず、喉を労わってあげることも大切です。
Beeミュージックスクールで無料体験レッスンを受けるならコチラ