教員採用試験に向けてのピアノ対策としてやるべきことを解説
ピアノ上達方法・テクニック
2021/06/21
教員採用試験を受けるときに頭を悩ませるのが、ピアノの実技試験です。
実技試験は明確な採点基準が公開されておらず、また実技試験対策を行ってくれる予備校などが少ないため、どのように対策をしたらいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、教員採用試験でピアノの実技試験を受験する際の対策法について解説します。
「どのような対策をすればいいかわからない」とお困りの受験生は、ぜひ参考にしてみてください。
教員採用試験の実技試験に向けて行っておきたいピアノ対策とは?
そもそも、教員採用試験で行われるピアノの実技試験とは一体どのような試験で、どのような対策が必要なのでしょうか。
はじめに、実技試験の基本について知っておきましょう。
教員採用試験におけるピアノ実技試験の内容
教員採用試験の実技試験は、小学校や中学・高校の美術・音楽・保健体育などの教員採用試験を受ける際に実施される、二次試験のことを指します。
なお教員採用試験では、実技試験のほかにも筆記試験・面接試験・適性試験に合格する必要があります。
「音楽の実技試験を実施するかどうか」「どのような内容の試験を行うか」は自治体によって異なるため、試験内容については一概にはいえません。
ピアノ試験が実施される場合は、おもに以下の2つの試験を行う可能性が高いです。
- ソナチネから1曲ピアノ演奏
- 課題曲から1曲選んで弾き歌い
ソナチネやブルグミュラーなどから1曲選ばれ、弾き歌いは事前にいくつか提示された課題曲から受験者が1曲選んで演奏するケースが多いようです。
一例として、過去には以下のような曲が課題として出題されていました。
- どんぐりころころ
- 赤とんぼ
- 荒城の月
- うみ
- こいのぼり
- もみじ など
また自由課題の場合でも難しい曲ではなく、こういった簡単な童謡などを選んで構いません。
曲の難易度は合否に関係しないので、無理に難しい曲を選ばなくても大丈夫です。
年度や自治体によって試験の内容は大きく異なるため、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
教員採用試験のピアノ対策は基礎が大切
試験というと「上手にピアノを弾かないと」と身構えてしまいがちですが、教員採用試験の場合、「上手な演奏」よりも「基礎を押さえた演奏」が重要視されます。
そのため、高度な技術や表現力は一切必要ないということを理解しておきましょう。
教員に求められるのは、「生徒のお手本となる演奏」や「生徒の歌を引き立てる演奏」です。楽譜にない表現力があったりピアノの演奏自体が主役になったりしてはいけないため、基本を押さえた地味な演奏がもっとも大切になのです。
したがって試験対策の際は高い表現力ではなく、基礎を叩き込むことを意識するようにしてください。
教員採用試験に向けたピアノ練習の始め方
ここからは、実際に教員試験対策としてピアノの練習を始めるときの手順について紹介します。
何から手を付けたらいいかわからないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. まずは基礎を身につける
ピアノの経験が少ない場合は、初めに基礎を身につけておくことが大切です。
先述したように、教員採用試験の実技試験では「基礎を押さえた演奏」が何よりも重要視されるためです。
押さえておきたいピアノの基礎としては、以下のようなものが挙げられます。
- 手の形や姿勢
- 正しい運指
- 記号や音符の意味
- 楽譜の読み方
こういった基礎があると、ピアノの習得スピードが一気に上がります。実践練習へ入る前に、必ず基礎を学んでおいてください。
2. 片手ずつ練習してから両手で練習する
基礎が身についたら、さっそく楽譜の練習に入っていきます。教員採用試験の実技試験で出題されるのは、基本的に初心者でも弾ける簡単な曲ばかりです。
ピアノの経験者であればすぐに弾ける曲ばかりですが、ピアノの経験が少ない人はしっかりと練習しておきましょう。
ピアノを練習するときは、片手ずつ練習することをおすすめします。いくら簡単な曲とはいえ、ピアノに慣れていない人がいきなり両手で弾くことは難しいためです。
以下のような手順で練習すると、スムーズに上達できます。
- 右手でメロディを弾く練習をする
- 左手で伴奏を弾く練習をする
- 両手で弾く練習をする
片手練習のメリットは、なんといっても効率よく確実に演奏が身につくことです。
正しい運指やリズムを意識しやすくなるため、両手で弾いたときの完成度がグッと上がります。
3. 弾きながら歌う
両手で問題なく演奏できるようになったら、いよいよ演奏しながら歌う練習をしていきましょう。
とはいえ、いきなり両手で弾きながら歌うことは難しいので、ここでも片手ずつ練習することをおすすめします。
- 右手でメロディを弾きながら歌う
- 左手で伴奏を弾きながら歌う
- 両手で弾きながら歌う
このとき、ピアノの音に声がかき消されないように、遠くの人にも聞こえる声量で歌うことが重要です。
大きく口を開け、一言一言はっきりと口を動かして発音するように意識すると、ハキハキと聞こえやすい歌になります。
生徒を気にかけながら歌えるということをアピールできるように、楽譜にかじりつくのではなく、自然な頻度で試験官を見ながら弾き歌いができると好印象でしょう。
教員採用試験に向けたピアノ練習を効率的にする方法
教員採用試験に向けたピアノ練習を効率的に行うためには、ポイントを押さえて練習することが大切です。
ここからは、必ず押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
弾きやすくて歌いやすい楽譜を選ぶ
弾き歌いの仕上がりを左右するのは、楽譜選びです。できるだけ弾きやすくて歌いやすい楽譜を選ぶことで、有利な試験にすることができます。
ただし、自分にとって歌いやすい曲が弾きやすいとは限りませんし、弾きやすい曲が歌いやすいとは限りません。
そのため、弾きやすさと歌いやすいキーの両方を兼ね揃えた曲を選ぶことが大切です。
課題曲が何曲か指定されている場合は、一度すべての曲の楽譜に目を通して歌ってみることで、自分に合った1曲を見つけるようにしてください。
自分に合った学習方法を選ぶ
教員採用試験対策でピアノの練習をするときは、自分に合った学習方法を選ぶことが大切です。
具体的には「独学」もしくは「ピアノ教室に通う」のどちらかを選ぶことになりますが、それぞれでは異なったメリット・デメリットがあるため、しっかりと比較して続けやすい方を選びましょう。
メリット | デメリット | |
独学 | ● 自分のペースで学べる
● 費用を抑えられる |
● 間違った練習をしやすい
● モチベーションを維持できない |
ピアノ教室 | ● プロから正しい練習法を学べる
● モチベーションを維持しやすい |
● レッスン費用がかかる
● 教室まで通う必要がある |
ピアノ教室に通えば、プロの講師から効率的に練習法を学べます。モチベーションも維持しやすいため、短期間でしっかりと成果を出したい場合はピアノ教室が最適でしょう。
ただしピアノ教室はレッスン費がかかってしまいますし、定期的に通う必要があります。
大前提として、教員採用試験で求められるのは、基本的なレベルのピアノスキルです。独学でも十分なケースも多いため、必ずしも教室に通う必要はありません。
ご自身のライフスタイルや予算などに合わせて、最適な練習法を選ぶことが大切です。
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教員採用試験の二次試験で行われるピアノの試験では、基本を押さえた演奏がもっとも重要視されます。
決して難関曲が弾ける高度な演奏力や発表会のような表現力が求められているわけではないので、初心者でも安心して試験対策を行っていきましょう。
教員試験のピアノ対策をするときは、必ずしもピアノ教室に通う必要はありません。
しかし、「まったくの初心者」「プロの指導で確実に合格を目指したい」というときは、ピアノ教室の活用がおすすめです。
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