ピアノを習う費用の相場は?レッスン方法による違いを分かりやすく解説
ピアノ初心者入門
2021/06/21
幼稚園や小学生のお子さんの習い事でピアノを検討されているご両親は多いでしょう。
また、自分自身が趣味でピアノを習いたいと考える大人の方もいるかもしれません。
音楽教室を探す際に、気になるのが、費用ではないでしょうか。
こちらの記事では、ピアノを習う際のレッスン費用の相場について解説します。
ピアノを習う費用の相場は?
「ピアノを習う」といっても、目的やレッスンの方法によって費用が異なることは、あまり知られていません。
もっとも多いのは、幼稚園児や小学生のレッスンと、大人の趣味としてのレッスンでしょう。
幼稚園児と小学生のレッスンの相場は、大手の音楽教室だと約8,000円、個人の教室だと約5,000円です。
大人が趣味としてレッスンを受ける場合の相場は、約10,000円ですが、育児や会社などで忙しい方のために月のレッスン数を選べる教室が多いです。
レッスン数が少なければ、当然レッスン料も少なくなります。
ピアノを習う費用で、もっとも相場の幅が広い年代は高校生です。
趣味で習う場合と、趣味が高じてハイレベルなレッスンを受ける場合、音楽大学の受験対策と3つのパターンに分かれるからです。
お子さんの場合、お子さんの希望でピアノを習う場合や、なんとなく習い事のひとつとしてピアノが候補にあがった、お友達が習っているからなどのほかに、もし才能があるなら将来は音楽の道へ、と考える場合や、音楽大学へ進学させたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
音楽高校や音楽大学に進学する方も、ほとんどは最初から特別な先生や特別なコースに入るわけではありません。
ピアノを習う費用はレッスン方法により変わる
さまざまな楽器のなかでも、ピアノはグループレッスンを行うことが難しい楽器です。
幼児向けのコースでは、エレクトーンなどを使ったグループレッスンが主流ですが、幼児はまだ手の大きさや力がピアノに合っていないため、グループで音楽に触れて音楽を楽しみながら楽譜を読めるようにしていくことになります。
小学生以上は個人レッスンが主流となります。
ピアノの場合は費用の違いはレッスンの形態ではなく、レベルによって違うのです。
同じ小学生であっても、レベルによって異なります。
大手の音楽教室の場合には、選抜された人だけが入れるコースはもちろんレッスン料が高くなりますが、一般的なコースであっても使用する教材のレベルが上がれば、レッスン料が高くなるのです。
1. 大手の音楽教室
全く初めての幼児の場合は5,000円ほどが相場といえるでしょう。
小学生からはレッスンの費用はレベルによって異なり、相場は8,000円前後です。
レベルの高い生徒のためのコースも用意されています。
その場合には費用が高くなり、相場は20,000~30,000円ほどです。
2. 個人の教室
自宅などを教室にしている個人の教室は、個人事業主なので講師が自由にレッスン料の設定ができます。
教室ごとに違いはありますが、相場としては5,000円ほどでしょう。
3. 大学受験のためのレッスン
音楽大学や大学の音楽学部を受験する場合には、音楽教室や個人の教室でのレッスンのほかに大学の先生にレッスンをお願いするのが一般的です。
一般の教室には通わずに、大学の先生のレッスンだけを受ける人もいらっしゃいます。
大学の先生にレッスンを受ける場合は1回30分の相場は10,000円~20,000円ほどです。
ピアノを習う費用に入らない諸費用とは?
ピアノを習う場合、レッスンの費用のほかに必要な諸費用があります。
1. 入会金が必要な場合も
初めて教室に入るときには、一般的に入会金が必要です。
大手の音楽教室だけでなく、個人経営の音楽教室ではほとんどの教室で入会金がかかります。
自宅などでレッスンを行う個人のピアノ教室でも、近年ではほとんどの教室で入会金が必要なようです。
2. 施設費
音楽教室の場合は施設費が必要です。
自宅でレッスンを行っている講師の場合は、冷暖房費として年間2,000~3,000円ほど徴収する教室もありますし、施設費がかからない教室もあります。
個人教室は自分で自由に料金設定ができるので、高額な教室があるかもしれません。
最初に確認しておくことがおすすめです。
3. 教材費
ピアノのレッスンには楽譜が必要です。
必要に応じて楽譜を購入するのですが、1冊につき1,000~2,000円が相場です。
1冊のレッスンが終わると次の教材を購入するという流れになるので、そろそろ次の教材が必要になる、ということが事前にわかります。
幼児向けのグループレッスンの場合には、最初にまとめて購入するので2,000~3,000円ほどが教材費として必要になるでしょう。
また、幼児向けのグループレッスンでは、カスタネットなど楽譜以外のものを購入することがあるかもしれません。
4. 発表会・コンクール
発表会には、参加費が必要です。
また、発表会には衣装の用意が必要な場合があります。
パーティードレスだったり、普段着にも使えるようなワンピースだったり、教室による違いや地域性なども関係しているようです。
しかし、幼児のグループレッスンの場合はみんなで衣装を揃えるケースもありますが、個人レッスンの場合はすべて個人の自由です。
コンクールも出場料が必要で、遠方の場合には交通費もかかります。
5. ピアノを購入する場合
最初からピアノを購入する方は、ほとんどいらっしゃらないでしょう。
ある程度の期間が過ぎれば、電子ピアノを購入する方が多いです。
電子ピアノとピアノでは鍵盤も音も違うので、可能であればピアノを購入することが望ましいですが、絶対に購入しなければいけないというものではありません。
中学生になって部活が始まると、ピアノを辞めてしまう人も多いので、購入の際にはその点も考慮して検討されることをおすすめします。
しかし、将来的に音楽大学を目指したいという意思がある場合には、早い段階からピアノで練習することが望ましいです。
グランドピアノを購入するケースも珍しくありません。
普通の縦型のアップライトピアノを購入した場合でも、高校生になるとグランドピアノに買い替える方が多いです。
6. 調律費
ピアノを正しい状態で維持するためには、調律が必要です。
1年に1回は、調律を依頼しましょう。
ピアノは木でできているので、温度や湿度によって状態が変化します。
また、ピアノの内部には弦が張っていますが、弦も少しずつ緩んできます。
それらの変化を正常に戻すための作業が「調律」なのです。
人間でいうところの健康診断のようなものなので、1年に1回は必ず受けてください。
お子さんの年齢が低い場合には、重要視されない方もいらっしゃいます。
しかし、絶対音感を身につけられる時期に、音に少しでもズレがあることは致命的です。
定期的に調律を行うことはピアノのためだけでなく、お子さんにとっても大切なことなのです。
ピアノを習う費用の相場を知っておこう
ピアノを習い始めるきっかけや、レッスンを受けるモチベーションも人それぞれです。
習い始めの場合や趣味で習うに場合には、高額な費用は必要ありません。
ピアノを習う費用の相場を知って、安心して始めましょう。
ただし、本格的に音楽の道に進む場合には、かなり高額な費用がかかることも知っておいてください。
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