ピアノ初心者は独学で上達できる?練習の注意点とスクール通いのメリットを解説
ピアノ初心者入門
2025/04/15
「ピアノ初心者はスクールに通うべき?独学でも上達できる?」
「ピアノの独学で気をつけることは?」
「独学でピアノを練習するときのポイントが知りたい」
これからピアノを始める方のなかには、上記のように考えている方もいるのではないでしょうか。
ピアノの上達には、正しい弾き方を身につけることが何よりも大切です。そのためピアノ初心者の独学では、自己流の弾き方や癖がつかないよう、特に注意が必要です。
そこで今回は、独学で気をつけることや練習のポイント、そしてスクール通いを検討すべき理由を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
ピアノ初心者が独学で気をつけることは?
ピアノ初心者が独学で気をつけることは次の3つです。
- 正しい姿勢
- 手や肩の脱力
- 指の使い方
初心者が独学でピアノを練習する際は、演奏以前の基本的な動作を意識しながら弾くことが大切です。それぞれ詳しく解説します。
正しい姿勢
ピアノを弾く際には、正しい姿勢を意識しましょう。猫背など、間違った姿勢では腰や手首を痛める原因となってしまいます。また、ピアノの鍵盤には重さがあるため、姿勢が悪いと必要な力が伝わらず、綺麗に音を出せません。
ピアノを弾くときは、以下のように正しい座り方を意識することが大切です。
- ピアノ椅子に浅く腰をかける
- 鍵盤とへその間は小さい子どもが一人入るくらいあける
- 椅子の高さは肘と鍵盤が同じ高さになるように調節する
- 足はしっかりと地面につける
最初のうちは、鏡を横に置いて自分の姿勢をチェックするとよいでしょう。前のめりになっていないか、肘が上がっていないかなどを、その都度確認しましょう。
手や肩の脱力
手や肩の力を抜くことも大切です。手や肩に力が入ると練習で疲れやすいだけでなく、思い通りの演奏ができません。ピアノを弾く際は脱力を心がけましょう。
まずは肩の力を抜いて、そのあと手をゆったりと鍵盤の上に置きます。このとき、手のひらに空気が入る状態(手のひらで卵を包んでいるようなイメージ)が理想です。肩や肘、手に力が入っていないか確認しましょう。
指の使い方
ピアノを弾くときは、指の使い方が重要です。鍵盤は爪や指の腹ではなく、その中間にある部分で演奏します。
鍵盤に爪が当たってカチカチと音を立てず、楽に指が動かせる部分を見つけましょう。
爪が長いと、カチカチと音がするだけでなく、正しい指の形で弾けなくなってしまいます。また、場合によっては鍵盤と鍵盤の間に爪が挟まって折れてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
ピアノ初心者が独学で練習するときの9つのポイント
ピアノ初心者が独学で練習するときのポイントは次の通りです。
- 基礎練習をする
- 分からない記号はすぐに調べる
- 片手ずつ練習する
- 短時間でも毎日練習を続ける
- 模範演奏を聴く
- 1曲に集中する
- 苦手なところを集中して練習する
- 無理に練習を続けない
- ストイックになりすぎず独学を楽しむ
練習の際には、これらを意識するように心がけましょう。1つずつ解説します。
1. 基礎練習をする
ピアノ初心者は、曲の練習と並行して基礎練習にも取り組みましょう。
基礎練習は、自分の弾き方を見直すために欠かせない練習です。余裕を持って弾けるレベルの基礎練習を反復して取り組みましょう。
2. わからない記号はすぐに調べる
楽譜に出てくる記号は、曲を演奏する上で重要な指示が示されています。楽譜を見ていてわからない記号や音符があったら、必ず調べましょう。
インターネットで楽譜の記号や拍子の取り方も簡単に調べられますので、自己流で対処せず、正しい意味を確認しましょう。
3. 片手ずつ練習する
曲の練習をするときはいきなり両手で弾くのではなく、片手ずつ確実に弾けるように練習しましょう。
片手ずつ練習すれば音やリズムの間違いにも気づきやすいため、より正確な演奏ができるようになります。どちらの手もスムーズに動くようになってから、両手で練習してみましょう。
4. 短時間でも毎日練習を続ける
ピアノ初心者は指使いや譜面の読み方を覚えるためにも、できるだけ毎日練習しましょう。10分程度でも時間をとって練習することで、前回やったことを忘れずに練習を積み重ねられます。
数日分をまとめて練習するのではなく、毎日少しずつ練習すれば、指や体の使い方などスキルの定着も早くなります。
5. 模範演奏を聴く
練習している曲は、YouTubeなどを使って模範演奏を聴きましょう。聴く際は、楽譜と照らし合わせることで、曲のポイントや強弱の具体的なイメージが理解できるようになります。
また、繰り返し聴くことで、テンポやスピードなどの理解力向上にもつながるでしょう。
6. 1曲に集中する
初心者の独学では、何種類も曲を練習するのではなく、1曲に絞って確実に練習していきましょう。
練習が中途半端な状態の曲が複数あるより、1つの曲ができるようになったら次の曲を練習するほうが、早く上達につながります。
7. 苦手なところを集中して練習する
苦手なところを集中して練習することも大切です。独学では苦手なところを飛ばして練習することもできますが、しっかりと向き合うことで、よりピアノが上達します。苦手なフレーズや小節を分析し、一拍ごとに指の動きを確認しましょう。
リズムがとれないときは、メトロノームや模範演奏を聴きながら、リズムを口ずさんでみるとよいでしょう。
8. 無理に練習を続けない
体に違和感があったら無理に練習を続けないようにしましょう。初心者のうちは手や肩に力が入るため、手首や腰に負担がかかることもあります。体に痛みを感じたら無理に練習を続けず、必ず休憩をとりましょう。痛みを堪えて練習を続けた結果、腱鞘炎などになると、完治まで時間がかかってしまいます。
練習するときに毎回痛みが出る場合は、姿勢やフォーム、指の使い方が間違っている可能性があります。もう一度、ピアノ演奏の基本姿勢を確認するようにしましょう。
9. ストイックになりすぎず独学を楽しむ
独学を楽しむことも大切です。独学のメリットは、自分のペースで好きなように練習ができるところです。ピアノ初心者は何よりも「楽しむこと」を大切にして、ピアノの練習を続けましょう。
上手くなりたいからとストイックになりすぎては、続けるのも辛くなってしまいます。自分のレベルに合った教材を使うのはもちろん、弾いてみたい曲を練習するのも楽しく続ける方法ですよ。
ピアノ初心者は独学よりスクール通いがおすすめ
独学でもピアノを練習することはできますが、ピアノスクールに通うことで、より早いペースで上達を実感できます。
ピアノスクールに通うメリットは次の通りです。
- 指使いや楽譜の読み方など基本を教えてもらえる
- 疑問をすぐに解決できる
- プレッシャーがやる気につながる
ピアノスクールでは、基本的な指使いや楽譜の読み方、拍子やリズムなど、独学では理解が難しいポイントを自分に合わせて解説してもらえる点がメリットです。詳しく見ていきましょう。
理由1. 指使いや楽譜の読み方など基本を教えてもらえる
楽譜の読み方や指使いなど、基本から教えてもらえるのがスクールのメリットです。演奏の基本が自己流になり癖がついてしまうと、後から修正するとなったときに時間がかかってしまいます。
特に指の動かし方は、曲のレベルが上がるにつれて、基本がどれだけ身についているかが重要になっていきます。音階や拍子のとり方、リズムなど基本の部分は、プロに教えてもらうのがベストです。
理由2. 疑問をすぐに解決できる
疑問をすぐに解決できるのもメリットです。ピアノスクールに通っていれば、弾き方が難しい部分やわからない記号があれば、すぐ講師に確認できます。そのため、「わからないから練習が続かない」という事態を避けられるでしょう。
また、自分で調べるよりも直接質問したほうが早く解決できるため、習得ペースは独学以上にアップします。
理由3. プレッシャーがやる気につながる
独学では感じられないプレッシャーがやる気につながることもあります。スクールに通うと、レッスンに向けて課題曲の練習が必要になります。さらに、講師の前で演奏をしなければならないため、人に聴かせられるレベルを意識して仕上げなくてはなりません。
「独学では練習に身が入らない……」という方は、スクールに通うことで程よいプレッシャーがかかるでしょう。もちろん、モチベーションの維持にもつながります。
ピアノ初心者は独学だけでなくピアノスクールも検討しよう
ピアノ初心者が独学で上達するには、基礎をしっかりと押さえながら楽しく練習を続けることが大切です。練習は少しずつ毎日続けて、わからないことは必ず調べて解決することが上達につながる方法です。
とはいえ、独学では練習で行きづまる場面も少なくありません。そのため、独学よりもピアノスクールに通うことをおすすめします。初心者のうちにしっかりとした基礎を身につけられるだけでなく、ピアノを続けるモチベーション維持にも効果的だからです。
ピアノスクールを上手く活用して、お好きな曲でピアノ演奏を存分に楽しんでくださいね。
「初心者のうちにしっかりピアノの基礎を身につけたい」方は、Beeピアノ教室の無料体験レッスンへ