エレキギターとアンプのつなぎ方をわかりやすく解説
ギター初心者入門
2021/06/23
エレキギターは単体でも音はそれなりに出ますが、元々はアンプと繋いで音を出すために作られた楽器で、アンプがあって初めて楽器として成り立ちます。スタジオでの練習はもちろん、自宅での練習でもエレキギターをアンプに繋ぐことは欠かせません。
そこで今回はこれからエレキギターを始める方が知っておきたいエレキギターとアンプの繋ぎ方について解説します。
注意点やアンプの選び方も解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
エレキギターとアンプのつなぎ方
エレキギターとアンプを繋いだのに「音が出ない」ということはよくあります。
もしかしたら間違った繋ぎ方をしている可能性がありますから、正しい繋ぎ方を確認しておきましょう。
1. アンプの電源ケーブルをコンセントに差し込む
アンプの電源ケーブルをコンセントに差し込みます。
このとき、必ずアンプ本体の電源がOFFになっていることを確認しましょう。
海外製のアンプを購入した場合、日本のコンセントの形と合わないことがあります。
この場合はアダプターを使えば差し込めますので、形状に合わせてアダプターを用意しましょう。
2. アンプとギターのボリュームを0にする
電源をONにする前に、必ず音量のボリュームを0にしておきましょう。
アンプの音量を調節する部分はVOLUMEとGAINと表示されています。
VOLUMEはVOLと書かれていることもありますし、GAINはDRIVEやDISTと書かれていることもあるので探してみてください。
他にもさまざまなつまみがあると思いますが、そのほかの部分は音量には影響しないのでそのままにしておいてOKです。
エレキギター側にもつまみがありますので、音量を0にしておきましょう。
一般的には反時計回りにすることで音量が絞れます。
3. シールドでエレキギターとアンプをつなぐ
次にエレキギターとアンプをシールドというケーブルを使ってつなぎます。
まだ電源はONにしないでください。
アンプ側に「INPUT」もしくは「GUITAR IN」と表示されたジャックがあるので、そこにシールドを差し込みましょう。
ヘッドフォン用のジャックもありますので、間違えないように注意してください。
シールドの反対側はエレキギターのジャックに差し込みます。
順番はどちらからでも構いません。
4. 電源をONにする
ここまできたら、初めてアンプの電源をONにします。
真空管が入っているアンプの場合は、主電源とは別にスタンバイスイッチというものがありますので、まずはスタンバイスイッチを入れていください。
スタンバイスイッチを入れると1分程度で真空管が温まります。
そのあと主電源を入れることで音が出ますので、真空管入りのアンプの場合は注意しましょう。
5. ギターの音量を上げる
アンプの電源を入れたら、まずギターの音量を最大にしましょう。
先ほど反時計回りで音量を絞った場合は、時計回りにして音量を上げます。
6. アンプの音量を上げる
最後にアンプの音量を上げていきます。
アンプの音量をコントロールするつまみはVOLUMEとGAINがありますが、どちらも上げないと音は出ません。
一気に上げるのではなく、少しずつ上げてギターを鳴らしながら音を調節しましょう。
エレキギターとアンプのつなぎ方の注意点
エレキギターとアンプのつなぎ方で注意したいのは、最初に電源を入れないことです。
ボリュームを下げていないのに電源を入れてしまうと、アンプが壊れてしまいます。
必ずVOLUMEとGAINを0にしてから電源を入れましょう。
またつなぎ方でも説明しましたが、真空管入りのアンプの場合はスタンバイスイッチから入れなければなりません。
真空管が入っていないアンプの場合でも機種によって、電源を入れる前にしなければいけないことがある場合もあるので、必ず説明書を読んでそれに従うようにしましょう。
また今回紹介した手順でつないでも音が出ない場合は、シールドが断線している可能性があります。
安価なシールドはかなり断線しやすいですし、そこそこの値段のものでも消耗品ですから断線しているかもしれません。
エレキギター用アンプの選ぶときの5つのポイント
エレキギター用のアンプを選ぶときは、以下5つのポイントを押さえて選びましょう。
1. エレキギター専用のアンプを選ぶ
基本的にエレキギターしか演奏しないのであれば、エレキギター専用のアンプを選びましょう。
アンプといってもさまざまな種類があり、アコースティックギター専用アンプやベースアンプ、キーボードアンプ、オーディオアンプなど楽器ごとにアンプが用意されています。
エレキ用アンプでなくても音が出る場合はありますが、エレキギターとの相性によっては音が出ません。
またエレキギター専用アンプは歪んだ音を出すことを目的に作られていますので、アコースティックギター専用アンプでもエレキ特有の音は出せません。
もしエレキギターもアコースティックギターも演奏するのであれば、エレキギターとアコースティックギター兼用のアンプもあります。
これはどちらのギターの特徴も生かした音が出せるようになっているアンプですので、1台でどちらにも使いたいという場合はこちらを選ぶといいでしょう。
2. 自宅練習用ならミニアンプがおすすめ
今からエレキギターを始める方は、最初は自宅での練習時間が多くなるはずです。
自宅での練習が中心となる場合、大音量を出す必要はありませんからミニアンプで十分です。
ミニアンプはもともと練習用として生まれましたが、最近はミニアンプも進化しており、小さくても本番で使える音が出せるものも出ています。
3. エレキギターとの相性
アンプを通して音を出すことが前提のエレキギターにおいては、アンプも楽器の一部です。
ギターとアンプにも相性があり、同じギターでもアンプによって音は変わります。
音質には好みもありますから、実際に音を聞いてみてアンプを選んだ方が後悔せずに済むでしょう。
また同じギターを使用している人が使っているアンプも参考にしてみてください。
4. アンプの機能
アンプといっても種類によって、ついているつまみの数は全く違います。
音量を調節するVOLUME・GAINは必ずついていますが、特定の周波数をコントロールする効果があるイコライザーは、基本的なつまみしかないものもあれば、種類がかなり細かく分かれているものもあるのです。
アンプを選ぶときはどんな機能がついているかも確認しましょう。
5. 真空管アンプかトランジスタアンプか
昔はアンプといえば真空管が入っていましたが、最近は技術が進み、ほとんどのアンプはトランジスタになっています。
ただ例外なのがギターで、ギターのアンプには真空管入りのものもまだまだあるのです。
真空管入りのアンプは自然の音やより本物に近い音を出すことができ、好んで真空管アンプを選んでいる人もいます。
最初は違いがわからないかもしれませんが、可能であれば楽器店を訪れて真空管アンプとトランジスタアンプの音の違いを聞いてみましょう。
正しい手順でエレキギターとアンプを繋ごう
今回エレキギターとアンプの接続方法を解説しましたが、正しい手順で接続しなければせっかく購入したアンプが壊れてしまいます。
アンプはエレキギターと一心同体です。
アンプを長持ちさせるためにも正しいつなぎ方を覚えて、大切に使いましょう。
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