ギターの自宅練習で気をつけるべきことやオススメの練習法
ギター初心者入門
2021/06/28
スタジオを毎回借りるとお金もかかってしまいますから、自宅でギターを練習している人は多いでしょう。
自宅でギターを練習する場合が、近所の方とトラブルにならないように気をつけなければいけません。
今回は自宅でのギター練習で気をつけることや向いている環境、自宅でおすすめなギター練習方法について解説します。
自宅でのギター練習で気をつける5つのこと
自宅でのギター練習を快適にするためには、気をつけておきたいことがいくつかあります。
ここでは、気をつけたい5つのことを紹介します。
1. ギター用消音・防音グッズを使う
自宅でのギター練習で最も気をつけたいことは、音のトラブルです。
ギターの音は演奏している人にはそこまでではなくても、音が漏れ聞こえている人にとっては立派な騒音です。
またアコースティックギターの場合はギターの特性上、演奏している人に聞こえている音よりも大きな音が楽器前方に響くので、自分が聞いている音以上の音が出ていると考えておきましょう。
ギターの練習が快適にできるように、消音や防音に特化したギターグッズも出ていますから、自宅で練習する人は必ず取り入れましょう。
音のトラブルが起きてしまったときは、最悪の場合自宅で練習できなくなってしまう可能性があります。
2. アンプを使えばOKなわけではない
エレキギターの場合、アンプに繋いでヘッドフォンをつけることで音漏れを防げるので使用が推奨されていることが多いです。
しかし、実はアンプは音だけでなく振動が出ます。
音が出ないからといってアンプを床に直置きしていると、その振動が伝わってトラブルになってしまうこともあるのです。
演奏中はあまり感じないかもしれませんが、床を通すと振動はしっかり伝わります。
アンプを使用するときは、アンプを置いている場所の下に振動が伝わるのを防止するシートなどを敷いておくといいでしょう。
3. 賃貸の場合は入居時の条件を確認する
賃貸物件に住んでいて自宅でギター練習をする場合、自宅は楽器可の物件だったか確認してください。
賃貸物件のなかには楽器可や楽器相談可といった物件があり、こういった物件は比較的防音性に優れています。
ただそうではない物件の場合、隣の部屋に楽器の音が筒抜けになってしまう可能性が高いです。
楽器可や楽器相談可ではない物件の場合に自宅でギターを演奏すると、大きなトラブルになり、最悪の場合退去を命じられることもあるので十分注意しましょう。
また楽器相談可の物件で入居時に楽器を演奏する相談をしていなかった場合は、管理会社や大家さんに必ず相談してください。
4. 楽器可の物件でもクレームが入ることはある
楽器可や楽器相談可な物件でも、ギターの演奏をしていると他の部屋の人からクレームが入ることがあります。
もし直接クレームを受けた場合は、一度管理会社や大家さんに相談しましょう。
楽器可や楽器相談可な物件でも、常識の範囲内での演奏が求められます。
爆音を出していたり、深夜にも関わらず演奏していたりするとクレームになるのも当然です。
クレームがあった場合は、管理会社や大家さんと相談して、どのようにクレームに対応するか相談してください。
「20時以降は演奏しない」などあらかじめ決めることで、問題が大きくなるのを防ぐことができるでしょう。
5. 戸建てでも注意は必要
戸建て物件の場合は、集合住宅ほど騒音トラブルになることは少ないかもしれません。
ただ戸建てだからといって、夜に大音量で演奏していれば家族からクレームが入るかもしれませんし、閑静な住宅街や住宅が密集しているエリアでは思っている以上に外にも音が響いてしまって、騒音トラブルになる可能性があります。
「戸建てだからいつ演奏しても大丈夫」と考えるのではなく、消音・防音のギターグッズを使い、演奏する時間を考慮するようにしましょう。
戸建てで大きなトラブルを起こすと、簡単に引っ越すわけにもいかないので大変です。
自宅でのギター練習に向いている環境
自宅でのギター練習に向いている環境は、なんといっても防音対策がしっかり行われている環境です。
ベストなのは防音室があることですが、業者に依頼して完璧な防音室を作るには何百万円もかかってしまいます。
ただ近年では、DIYで取り付けられる吸音材や防音シート、吸音マットなども増えてきました。
DIYなら数十万円もあれば簡単に防音した部屋を作れます。
また防音カーテンを使うことでも、多少は音漏れを防ぐことができるでしょう。
自宅でのおすすめなギター練習法4選
せっかくギターを練習しているのに、騒音トラブルが起きると厄介です。
ここでは、自宅でおすすめのギター練習方法を解説します。
1.サイレントギターを使う
サイレントギターとは、アコースティックギターの音質を楽しめるギターです。
ヘッドフォンを接続すれば、ギターの生音と同じギター音が流れてくるのですが、外には弦を弾く音しか聞こえません。
そのため周囲にギターの音を聞かれることなく、ギター練習が楽しめます。
サイレントギターと聞くと本物のアコースティックギターではないと抵抗がある方もいるかもしれませんが、音はかなりクリアです。
賃貸で楽器可や楽器相談可ではない物件に住んでいるという方でも、安心してギター練習ができるでしょう。
2.サイレントピックを使う
サイレントピックとは、ピッキングしたときの音をできるだけ抑えることができる特殊な形状のピックです。
サイレントギターを買うほどの予算がないという方でも、サイレントピックならリーズナブルですから、すぐに購入できるでしょう。
このサイレントピックに合わせて消音器を使えば、かなり音を落とした状態でギター練習ができます。
3.運指やピッキングの練習
消音・防音グッズを使わずに自宅で音をできる限り抑えてアコースティックギターを練習しようとすると、正しくピッキングできていなかったり、音に抑揚がつけられなくなったりして、ギターの演奏スキルに影響が出てしまうことがあります。
消音・防音グッズも使わないのであれば、自宅では運指練習やスケール練習、アルペジオ練習などを行いましょう。
実際に曲を練習する場所はスタジオかカラオケ店などを使用してください。
アコースティックギターはボディーを鳴らして音をコントロールすることが大切なので、普段から弱い力で音を出さないように練習していると、必ずそれは実際に演奏するときの音に影響してしまいます。
4.ヘッドフォンアンプを使う
自宅に防音設備がないけれど、エレキギターの練習がしたいという方におすすめなのがヘッドフォンアンプです。
ヘッドフォンアンプにはギターのジャックに直接させるものや、ヘッドフォンにアンプが内蔵されているものなどがあり、そういったものなら床にアンプを直置きせずに済むので振動も気にせずギターの練習ができます。
価格もリーズナブルなものもありますし、自宅での練習にはおすすめです。
自宅でのギター練習はできる限りの音対策をしよう
毎回のようにスタジオを借りるわけにもいきませんから、ギター練習を自宅でする人はとても多いです。
ただ自宅でギター練習をするなら、周りの人に迷惑にならないようにできる限りの対策をしましょう。
また楽器可や楽器相談可の物件でも、無条件に演奏していいわけではありません。
ご自身が楽しくギターを演奏するためにも、最低限のマナーは守るようにしてください。
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