ギターソロ初心者の練習方法4つのポイントを徹底解説

バンドの演奏中に、ギターだけでメロディを奏でる「ギターソロ」。エレキギターの花形ともいわれるプレーですが、「うまく弾きこなせない」「練習方法がわからない」と悩んでいるギター初心者の方は決して少なくありません。

そこで今回は、憧れのギターソロの練習方法や、ギターソロを上手く弾けない原因、上手く弾くためのコツをまとめました。

初心者のギターソロ練習方法

初心者がギターソロを弾きこなせるようになるために実践したい練習方法を4つご紹介します。

1. フレーズをきちんと覚える

まずはギターソロのフレーズをしっかり覚えることから始めましょう。フレーズの構造やリズムをつかめば、運指に集中できるので、より上達が早くなります。

初心者のうちは、できればスローテンポな曲を選ぶのがおすすめですが、好きな曲をスロー再生してフレーズを聴き取ってもOKです。

フレーズを何度もミュージックプレイヤーでリピート再生しつつ、スコアで譜面を追っていくと、さらにフレーズを覚えやすくなるでしょう。

2. メトロノームやリズムマシンを活用する

ギターソロでメロディを奏でるときは、しっかりリズムに乗ることが大切です。特にメロディにばかり意識を集中していると、リズムキープがおろそかになりがちなので、無意識にでもリズムを取れるよう練習を重ねる必要があります。

最初のうちはメトロノームやリズムマシンを活用すると、一定のリズムを保ちながらメロディを弾けるようになります。

近年は一定のリズムを刻めるスマホアプリもリリースされていますので、手元にメトロノームやリズムマシンがない方はアプリをチェックしてみましょう。

3.ギターソロを複数に区切る

ギターソロを全部通して弾くのが難しいと感じる場合は、適当な場所で区切り、フレーズを1つずつ練習してみましょう。

1つ1つのフレーズを完璧に弾きこなせるようになったら、あとはバラバラに練習したフレーズを繋げて演奏するだけなので、最初から全部通して弾くするよりも効率的に練習できます。

4.自分の演奏を録音して聴いてみる

ギターソロの練習中は、一生懸命弾こうとするあまり、自分の出している音を客観的に聴くことができません。

自分ではうまく弾けたように思えても、実はリズムがバラバラだった…ということもありますので、練習中は定期的に自分の演奏を録音し、後から内容をチェックしてみましょう。

自分の演奏を聴く時はスコアを手元に置き、おかしいと思った部分や気になる部分があったときは、ペンなどでチェックを入れていくと、どこをどう直せばいいのか一目でわかるようになります。

定期的に演奏を録音していると、自分の成長ぶりも確認できるので、モチベーションアップにもつながります。

ギターソロを上手く弾けない原因

繰り返し練習していてもなかなかギターソロが上手く弾けない…という方は、練習方法を誤っている可能性があります。

ギターソロを上手く弾けない原因をしっかり把握し、上達するにはどうすればよいのか、打開策を見つけましょう。

ここではギターソロを上手く弾けない主な原因を3つご紹介します。

1. 上達は練習時間に比例すると考えている

ソロに限らず、ギターのテクニックを磨きたいときは、なるべく毎日弾くのが理想とされています。

ただ、「毎日◯時間弾く」というスケジュールを組んでしまうと、「◯時間練習した」という事実のみで満足してしまいがちです。

ギターの上達は、必ずしも練習時間に比例するものではなく、長時間練習して上手くならないケースもあれば、短時間でコツをつかんでめきめきと上達するケースもあります。

「たくさん弾いていればそのうち上手くなるだろう」と考えていると、ただ時間だけが過ぎていってしまいますので、ギターソロを練習するときは、短時間でも考えながら弾くことが大切です。

たとえば、繰り返し同じフレーズでつまずいてしまう場合、なぜミスをするのか注意深くチェックすると、「ミスピッキングが多い」「小指の動きが悪い」などの原因が見つかって、効果的な対処方法を見出すことができます。

2. いきなり難易度の高い曲にチャレンジする

アーティストのかっこいいギターソロを見て、「こんなギターソロを弾けるようになりたい！」と思っている方は多いでしょう。

自分の好きなアーティストの曲を練習するのはモチベーションアップにもつながりますが、曲そのものの難易度が高すぎると、キャパオーバーで挫折しやすくなります。

まずは「頑張って練習すれば弾けそうな曲」からスタートし、着実にテクニックを習得していくことが上達するポイントです。特にテンポの速い曲は運指だけであたふたしやすいので、なるべくスローテンポな曲を探すとよいでしょう。

3. 楽な曲ばかり演奏する

初心者のうちは、なるべく弾きやすい曲で練習した方が良いと説明しましたが、「ちょっと練習すれば簡単に弾ける曲」ばかり弾いていると、成長が頭打ちしてしまいます。

ある程度テクニックが上達してきたら、思い切ってワンランク上の曲や、自分が苦手な曲にチャレンジしてみましょう。最初のうちは上手く弾けずに落ち込むかもしれませんが、そのぶんこれまで習得できなかったテクニックに磨きがかかりやすくなります。

ステップアップするタイミングは人それぞれですが、少し練習しただけで曲が弾きこなせるようになってきたら、難易度の引き上げを検討してみましょう。

市販されているスコアの中には難易度表記されているものもあるので、ステップアップの目安に活用してみてはいかがでしょうか。

ギターソロを上手く弾くためのコツ

ギターソロを上手く弾くために押さえておきたいテクニックのコツを3つご紹介します。

1. スライドのコツ

スライドとは、1つの音を出す際、違う音から滑らせて鳴らすテクニックのことです。通常のピッキングで弾くよりも音がスムーズに繋がるので、シンプルなギターソロでもかっこよく弾きこなせるようになります。

スライドのコツは、余計な力を入れず、無駄のない動きを意識することです。特に短い距離をスライドさせるときは、手全体を動かさず、指だけ滑らせると余計な力が入りにくくなります。

逆に大きくスライドさせる場合は、目線を手の動きではなく、移動先のフレットに置いておくと、狙ったフレットにスライドさせることができます。

2. プリングのコツ

弦を押さえている指で引っ掻くように弾いて音を出すテクニックです。一度のピッキングで音程を下げられるので、フレーズのニュアンスを変えて表情豊かな演奏にすることができます。

プリングのコツは、指を下の弦に下ろすイメージで動かすことです。最初のうちは指の動きをしっかり確認し、真下に引っかけて下ろすという動作がきちんとできているかどうかチェックしましょう。

また、プリングするときは人差し指と親指の2本で指板を挟んで固定すると、スムーズに力を入れやすくなります。

3.チョーキングのコツ

弦を押し上げることで半音から全音に音程を上げる「チョーキング」は、ギターソロでよく多用されるテクニックです。

チョーキングのコツは、ギターのネックの上から親指を出すロックスタイルで弾くことと、弦を押し上げる際、指だけでなく手首も回転させることです。

また、弦を持ち上げるときは薬指でポジションを押さえつつ、中指も添えると楽にチョーキングできます。

初心者がギターソロを練習するならフレーズとリズムを覚えよう

ギターソロは、初心者でも練習すれば弾けるようになりますが、いきなり難易度の高い曲やアップテンポの曲にチャレンジすると必要なテクニックを習得できなくなってしまいます。

まずは弾きたいフレーズをしっかり覚え、リズムに乗ることからスタートしてみましょう。

ギターソロが長い場合は、いくつかに区切って1つずつ練習すると、反復練習しやすくなります。

練習の様子は定期的に録音し、後から聞き返すと「どこがだめだったか」「どのフレーズでミスしやすいのか」を反省する良い材料になるでしょう。

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