ベースのチューニング方法と気をつけるべき3つのポイント
ベース初心者入門
2021/06/21
楽器はチューニングをしなければ正しい音を出せません。楽曲の土台となる音を奏でるベースのチューニングはとても大切です。
今回はベースのチューニング方法、ベースをチューニングする際の注意点について解説します。
スムーズにチューニングができれば練習もはかどりやすくなりますので、基本的なチューニングのテクニックはおさえておきましょう。
ベースのチューニング方法
ベースのチューニング方法として代表的な方法を3つ紹介します。
初心者におすすめのチューナー、ある程度音感がある人におすすめの音叉、さらに耳をトレーニングする効果もある自分の耳のみでのチューニング、それぞれの方法をおさえておきましょう。
1. チューナーを使う
もっとも簡単なベースのチューニング方法はチューナーを使う方法です。
チューナーは、ベースの音を鳴らすとどの音が鳴ったかを教えてくれるアイテムです。
ベースのシールドにつなぐことでチューニングしてくれる一般的なカードチューナーから、エフェクターに組み込むペダルチューナー、ヘッドに挟むだけで音を教えてくれるクリップチューナーなど種類も豊富です。
チューニングは一度おこなったらしばらくしないでいいものではなく、こまめに音を合わせる必要があります。
本番中にもスムーズにチューニングしたいのであれば、ペダルチューナーやクリップチューナーがおすすめです。
自宅で練習するだけであれば、スマホのチューニングアプリでも十分です。
2. 音叉でチューニングする
音叉は古くからチューニングのために用いられてきた道具です。電気などがなくてもいつでもどこでも簡単にチューニングができます。
音叉を鳴らすとベースの3弦と同じ音が鳴るので、まずは3弦をその音に合わせます。3弦を基本に、4弦、2弦、1弦を合わせていくことでチューニングができます。
すべての弦の基本の音をしっかり記憶しておく必要があり、さらにある程度の音感も必要です。
しかしすべてチューナーに頼り切っていると音を把握する耳の力を鍛えられず、いつまでも機械頼りになってしまいます。
自分の耳を鍛えるためにも音叉のチューニングを取り入れてみましょう。
3. 耳を使ってチューニングする
音叉では4弦の内1本の弦の音を合わせて残りの弦を調整していくチューニング方法をしますが、音叉も使わずにすべての弦を自分の耳だけでチューニングする方法もあります。
かなりの音感が必要ですが、正しい弦の音を何度も鳴らして体に染みつかせれば誰でも正しい音に近づけやすくなります。
ベースの音をきちんと聞く練習にもなりますし、本番中に音がずれたときにもさっと自分の力だけで音を直せます。
まずはチューナーや音叉で1本の弦だけの音を合わせて他を調整し、最終的にチューナーで答え合わせをしてチューニングの練習をしましょう。
ベースのチューニング方法の注意点
ベースをチューニングする際に注意しておきたいポイントについて解説します。
ベースの音は、少しずれるだけでも楽曲全体のバランスを崩してしまいます。チューナーを使えば簡単にできるチューニングですが、それ以外の点にも配慮しましょう。
1. 低い音から高くしていく
チューニングをする際は弦を緩めて、低い音から徐々に正しい音に近づけていきましょう。
最初からペグを絞めすぎると、ベース本体のネックが反る原因になるだけでなく、弦が切れやすくなる原因にもなります。
使わないときに弦を絞めたままにするのもよくありません。また、そのままにしておいたからといって、チューニングがずっと合っているというわけでもありません。
練習が終わったらペグを緩めてネックの反りを防ぎ、次に練習するときにチューニングをしましょう。
2. オクターブを間違えない
ベースのチューニングは基本的に開放弦の音を合わせていきます。
この開放弦の音は合っているはずなのに、弾いていると違和感がある、チューニングが合っていないと指摘されるときは、オクターブがズレている可能性があります。
弦を変えたとき、ネックの反りを修理に出すなどして調整したときなどに、オクターブのチューニングが合わないというトラブルが起こりやすいです。
オクターブをチューニングするには、弦のブリッジ部分の器具を調整しなければならず、かなり高度な知識とテクニックが必要になります。
上級者でもオクターブのチューニングは苦手という方もいますので、わからなくなってしまったら楽器店に持ち込んで調整してもらうといいでしょう。
3. チューナーに頼りすぎない
チューナーは、チューニングには欠かせない非常に便利なアイテムです。
しかし、すべてのチューニング作業をチューナーに頼り切ってしまうと、耳が音をきちんと拾う感覚を養えません。
演奏中にチューニングがズレても気づきにくく、聞いている人や一緒に演奏している人に不快感を与えてしまいます。
自分自身でもなんとなくおかしい気がするけど、どこが違うのかわからない…という気持ちのまま演奏を続けることになってしまいます。
そうならないように、チューナーも使いつつ自分の耳で音をきちんと確認し、正しい音を感じる力を身につけていきましょう。
ある程度チューニングに慣れてきたら自力でやってみて、最後にチューナーを使う程度でもOKです。
ベースのチューニング方法を学べる場所
ベースのチューニング方法は独学でもできますが、プロの意見を取り入れることでよりスムーズに行いやすくなります。
どんな場所でベースのチューニングを学べるのかを解説します。
1. 動画サイト
動画サイトにはさまざまなベース演奏者のチューニング動画がアップされています。
チューナーの基本的な使い方からチューニングのちょっとした裏技まで、動画サイトを見れば簡単にチューニングのコツをつかめます。
移動時間などちょっとした時間にもチェックでき、難しい文章や教則本を読む必要もありません。
まずはチューニングについて知りたいという方は動画サイトでチューニングの動画をチェックしてみましょう。
2. 教則本
ベースの教則本には必ずといっていいほどチューニングについて書かれている項目があります。
チューニングの重要性を理解し、正しくチューニングできるように教則本を読むことも大切です。
なかには、CDが付属しており、一緒にチューニングを合わせる練習ができる教則本もあります。
3. スクール
ベースを教えてくれるスクールに通えば、基本のチューニングは必ず教えてくれます。
動画を見たり本を読んだりするよりも、直接教えてもらえる方が身につきやすいと感じる方も多いです。
スクールでは、チューニング以外にもベースのテクニックをたくさん教えてもらえるので、より技術を高めたい方はスクールに通うのもおすすめです。
ベースに大切なチューニングスキルを高めよう
チューニングはどの楽器にも大切な作業ですが、とくにベースはチューニングができていないと楽曲の雰囲気が台無しになってしまいます。
練習前、練習中、本番中にもこまめに音を確認して、チューニングを合わせる習慣を身につけましょう。