ベースのテクニックを独学で磨く5つのテクニック
演奏テクニック
2021/06/08
ベースのような弦楽器は、指やピックで弾くだけでなく、ちょっとしたテクニックを入れることで格段に格好いい演奏ができるようになります。
ただテクニックの種類は多く、独学でも習得可能なものから、難しいものまでさまざまです。
そこで本記事では、独学で習得が可能なテクニックとベースのテクニックを独学で磨くためのポイントをご紹介します。
独学で習得可能な5つのベーステクニック
ベーステクニックは難易度が高めのものから、初心者レベルでも練習次第で習得できるものまでさまざまです。
ここでは、比較的独学でも習得しやすい5つのテクニックをまとめています。
難しいと感じるものは飛ばしても大丈夫なので、まずはチャレンジしてみましょう。
【テクニック1】フレーズの繋がりが自然になるハンマリング
ハンマリングとは、ひとつ音を弾いた直後に同じ弦の違う音を押さえるテクニックです。
連続して右手で弾くよりも、ハンマリングした2つ目の音が軽くなるので、次のフレーズへの繋がりがより自然に聴こえます。
【テクニック2】指をスライドさせるグリッサンド
グリッサンドとは、ひとつの音を弾いた直後に次の音まで指をスライドさせるテクニックです。
ハンマリングのように右手を使わずに音を繋げるので、次のフレーズに自然にうつることができます。
ただ、わりと目立つテクニックなので、やりすぎると少々しつこく感じることもあるでしょう。
そのため、コードの変わり目など、ポイントを絞って上手く使うことをおすすめします。
【テクニック3】フレーズの間延びが防げるゴーストノート
ゴーストノートとは、左手で弦をミュートし、音が響かない状態にして弾くテクニックです。
音程がなく、打楽器的な音がでるので、隙間が多いフレーズの間延びを防ぐために使います。
ゴーストノートを上手に使いこなせれば、リズムを安定させる効果があるので曲が引き締まって聴こえるでしょう。
しかし、フレーズのどこにゴーストノートを入れるかが難しく、センス勝負のテクニックともいえます。
コツとしてはゴーストノートの中に実音を入れるような感覚を持つことです。
左手は常に弦に触れている状態にして、実音を弾くときだけ弦を押さえるようにします。
そうすると、無駄な動きを減らして、スムーズにゴーストノートを使いこなすことが可能です。
【テクニック4】リズムをタイトにするスタッカート
スタッカートとは音を弾くごとに左手を離して、音を切るテクニックのことです。
音を意識的に切ることで、リズムがタイトになり、グルーブ感のある演奏ができます。
8分音符が連続する曲で、左手を押さえっぱなしで弾いたときと、1音ずつ切りながら弾いた場合ではかなりニュアンスが異なります。
ただ、ブツブツ切るのではなく、音が丸く聴こえるように切る必要があるため、ある程度練習が必要なテクニックです。
【テクニック5】響きがきれいな和音
和音とは高さが異なる2つ以上の音を同時に響かせた音のことです。
ベースで和音を弾くときは、ルートと長3度の2音を重ね弾きすると響きがよい音になります。
和音は低すぎる音で弾くと倍音が多くなり、聞き取りにくくなるので、ベースでは高い音域で弾くとよいでしょう。
ベースで和音を弾くときは、中指と人差し指を使って一緒に弾く方法と、2本の弦をまとめて素早く弾く方法の2つがあります。
どちらでも弾きやすいほうを選んでもよいですが、音がばらつかないように同時に弾くことを心掛けましょう。
ベースのテクニックを独学で磨くために重要な基礎練習
ベースのテクニックを身につけるためには、毎日の基礎練習も重要です。
ここでは基本のベースの弾き方で大切なポイントをまとめています。
毎日コツコツ練習しているのに、なかなか上達しているように感じないという人は、まずは基本を見直すようにしましょう。
【基本1】リズム感を意識した練習をする
ベースはバンドなどの他の楽器とのセッションでは、ドラムと共にリズムという土台を支える役割を担います。
そのため、ベースを弾くときはリズムを安定させることが最も重要です。
ベースの初心者には、よく乱れたリズムに気づかず、弾けているつもりになっている人もいます。
しかし、せっかくテクニックを練習しても、土台の部分がグラついているとよい演奏はできません。
基本のリズム感を養うためには、メトロノームを使用した練習がおすすめです。
リズムにだけ集中する練習なので少々単調ですが、毎日コツコツ続けて演奏の土台作りをしっかりするようにしましょう。
【基本2】ピッキングのフォームを整える
ベースは、ギター以上にピッキングによってサウンドが大きく変わる楽器です。
ピック弾きでは、弦に当たる角度が少し違うだけで、出る音が大きく変わります。
そのため、ピッキングフォームが乱れていると、ひとつひとつの音の粒が揃わず不安定な印象を受けるのです。
ただ、基準となるスタンダードフォームはいくつか存在するものの、ピッキングフォームに正解といわれる型はありません。
そのため、ピッキングのフォームは、好きなベーシストのフォームを真似るなどして自分に合うスタイルを見つけるようにしましょう。
【基本3】自分にあったレベルの練習をする
ベースは比較的初心者でも容易に曲を弾けるようになるので、一見簡単そうに感じるかもしれません。
しかし、その結果十分な基礎練習を怠り、いきなりハイレベルなテクニックやフレーズを練習してしまう人もいます。
基礎の部分がしっかりできていなければ、難しい曲に挑戦しても上達することはありません。
安定したリズム、きれいに揃った音の粒ができてはじめて次のレベルにすすめるのです。
基礎力をつける練習は単調で面白くはありませんが、しっかりした土台を築くためにも最初の段階でしっかり身につけるようにしましょう。
独学での習得が難しいテクニックはプロに習うのがおすすめ
ベースの基本は独学でもコツコツ練習すれば、ある程度までは上達するものです。
しかし、練習していても「上達を実感できない」「どこが悪いのかわからない」といった悩みを抱える人もいます。
とくに初心者だと自分の演奏を客観的に見るのは難しいので、改善点をみつけることも難しいものです。
また、ベースにはさまざまなテクニックがあり、なかには独学では習得が難しいようなテクニックもあります。
より効率的にベースを学びたい人やより高度なテクニックを身に着けたい人は、音楽教室に通ってプロの指導を受けることをおすすめします。
Beeミュージックスクールなら45分の体験レッスンが無料で利用できます。
プロの講師が相談に乗りながら、改善点や練習方法を教えてくれるので、試しに体験してから検討してみてもよいでしょう。
ベースのテクニックを習得して初心者から卒業しよう!
ベースのテクニックの中でも独学で習得できる簡単なものを5つご紹介しました。
どれも使いこなせるようになると、今までよりずっと格好いい演奏ができるようになります。
ただし、テクニックを習得する上で土台となる基礎の練習も忘れないようにしましょう。
コツコツ練習していてもなかなか上達を実感できないという人は、一度プロの指導を受けてみるのもおすすめです。