ベースの基本的な構え方やその種類を詳しく紹介
ベース初心者入門
2021/06/18
ベースの基本的な構え方をきちんと理解するとベースがより弾きやすくなり、上達への近道になります。
これまでなんとなくベースを構えていたという方は今一度自分の構え方を見直してみてください。
座って弾くとき、立って弾くとき、それぞれの基本的な構え方と間違いやすい構え方について解説します。
ベースの基本的な構え方
まずはベースの基本的な構え方を紹介します。
自宅で練習するときは座って弾く方が多いですが、本番のために立って弾くときの構え方も頭に入れておきましょう。
さまざまな構え方を試してみて、自分が一番弾きやすいとおもう角度や高さを見つけましょう。
座って弾くときのベースの構え方
座って弾くときの基本的な構え方を紹介します。
この構え方をベースにして、自分の弾きやすいスタイルをさがしてみてください。
太ももにベースを乗せ安定させる
まずはベース本体を太ももに乗せます。
一般的なベースは丸みのあるフォルムをしており、くぼみ部分に太ももを乗せやすくなっています。
ベースを太ももに乗せて安定する位置に固定してから次のステップに進みましょう。
本体は体に近づける
次に本体を体に近づけます。
体全体を上から見たとき、ベースが体と並行になるのではなく斜めになるように意識してください。
こうすることでベースが安定し、右手も左手もスムーズに動かしやすくなります。
このとき、ネックを持っている左手を前に突き出すのではなくベース本体に乗せている右腕でベースを引き寄せるようにしましょう。
右腕を軽く本体に添える
ベース本体を安定させるとベースがひきやすくなりますが、固定しようと思うあまりに腕に力を入れすぎると、指先を動かしにくくなり演奏に悪影響が出ます。
右腕の肘裏あたりをベース本体に軽く添えるイメージで支えるようにしましょう。
立って弾くときのベースの構え方
スタジオでの練習や本番では立ってベースを弾くことが多いです。
座って弾くのとはまた違った構え方を覚えて置く必要があります。
ストラップは座って弾くときの高さを参考に
立ってベースを弾くときは本体にストラップを付けて肩から掛けます。
このときのストラップの長さは、座って弾いていたときと同じくらいの位置に本体が来るように調節するのがおすすめ。
一番弾きやすく、座って弾くのと同じように演奏ができます。
ベーシストの中にはストラップを長くして低い位置で構えている人も多いですが、低くなればなるほど演奏はしにくくなります。
最初は高めの位置から、徐々に低い位置に慣れていくといいでしょう。
本体を体と右腕で支える
立って弾くと太ももでベースを支えられない分、不安定になりやすいです。
ベース本体の位置が安定しないと演奏しにくくなってしまうので、より意識してしっかりベースを支えるようにしましょう。
胴体の右側と右の肘の裏あたりでベースを支えてください。
左手をベースから離しても本体が前後に揺れないくらいの力で支えられればOKです。
右の足を一歩前に出すと弾きやすい
立って構えるとベース本体がふらつきやすくなってしまいます。
きちんと固定できない、右腕に力が入ってしまう場合は、右の足を一歩前に出してみてください。
右足を前に出すと太ももに乗せるときほどではありませんがベース本体を支えやすくなります。
体も自然と斜めになり、ベースを弾きやすい姿勢を維持できます。
ベースの間違った構え方
ついやってしまいがちなベースの間違った構え方を紹介します。
弾きにくいと思ったら鏡をチェックして、間違った構え方をしていないか確認してみてください。
ベースと体が平行になる
体を上から見たときに、体とベースが平行になっているのは間違った構え方です。
左手でベースのフレットをおさえにくくなり、演奏に悪影響が出てしまいます。
ベースを構えるときはベースの本体を体に引き寄せて固定し、ネック側はやや前に出すようにして構えると左手を自由に動かしやすくなります。
左手を離すと本体がグラつく
ベースをきちんと構えているはずなのにうまく弾けない、余計な力が入ってしまう場合は、フォームの確認のために一度左手をベースから離してみてください。
ベース本体を体と右腕で固定できていれば左手を離しても動きません。
反対にベースがグラつくようであれば、ベースをきちんと固定できていません。
ストラップの位置が低すぎる
ベーシストの中にはストラップを長くして低い位置で構えている人が多く、そのスタイルに憧れる人も多いです。
しかしこの構え方は非常に弾きにくく、基礎から練習したい初心者には不向きです。
まずは基本的な構え方できちんと弾けるようになってから、自分なりのかっこいい構え方を習得しましょう。
ベースの構え方の主な種類
ベースの構え方にはさまざまなスタイルがあります。
座って弾く場合はとくにレパートリーが増え、人によって弾きにくい構え方、弾きやすい構え方が出てきます。
どれでなければならないというルールはありませんので、まずは自分の弾きやすいスタイルを見つけましょう。
‥足を組んでベースを構える
椅子に座ってベースの練習をする場合は、普通に足を揃えて座って右足にベースを乗せるのではなく、足を組んだ上でベース本体を足に乗せる構え方もあります。
右足が上に来るように足を組んで構えると自然とベースが斜め前に突き出るようになるので、左手も使いやすくなるでしょう。
長時間足を組んでいると疲れやすくなってしまうので休憩を挟みながらおこなうようにしてください。
あぐらをかいてベースを構える
床に座って演奏する際はあぐらをかいた上でベースを構えると疲れにくく弾きやすくなります。
足が斜めに開くのでベースを斜めに構えやすいというメリットもあります。
床に座って演奏すると猫背になりやすいので、ときおり姿勢には注意しながら演奏を続けましょう。
ベース本体を左足で支える
座って演奏する際に左足にベースを乗せるという構え方もあります。
この構え方をすると高音のフレットを扱いやすくなります。
右足にベースを乗せているとハイポジションの音を演奏しにくいという場合は試してみてください。
反対にローポジションのフレットはおさえにくくなるので注意しましょう。
演奏しやすいベースの構え方を研究しよう
ベースの構え方について紹介しました。
体の右側、右腕でベース本体部分を支えるようにして構えると左手に余計な力が入らず、演奏に集中できます。
座って演奏する際は右足にベース本体を乗せるのが基本的な構え方です。
立って演奏する際は支えにくくなってしまいますが、その分ベース本体を体に引き寄せてネック部分をやや前に出すことを意識しましょう。
ストラップの長さでも構えやすさがかなり変わってきます。
座って演奏するときは問題ないのに立って演奏すると急に弾きにくくなるという方はストラップの長さを調節してみてください。
足を組む、あぐらをかく、さらに左足にベース本体を乗せるなど、他にもベースにはさまざまな構え方があります。
自分の演奏しやすい構え方を見つけて練習を続けましょう。